「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『ブレインストーム』(1983年:クリストファー・ウォーケン、ナタリー・ウッド)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」脳に刺激を与える装置を開発する科学者グループが軍にその研究を奪われてしまうSFサスペンス映画。コンピューター映像、報復が見せ場です。

1.ストーリー
脳を研究する科学者グループが軍にその研究を奪われ、その背後にある「ブレインストーム計画」を追う。

2.キャスト
クリストファー・ウォーケン(科学者)
ナタリー・ウッド(科学者)
ルイーズ・フレッチャー(科学者)

3.注目のシーン
①主役
脳に刺激を与えてリアルな体験が得られる装置を開発する科学者マイケル・ブレイス(クリストファー・ウォーケン)。試作品が完成し、研究所の所長や同僚たちと喜びを分かち合う。ところが、その研究を軍が利用しようとアプローチ。ブレイスと共に研究を初期の段階から進めてきたリリアン(ルイーズ・フレッチャー)はそれに猛反発。

②悪役
(画期的ではあるが危険な)ブレイスらが製作した試作品。そもそも開発資金を提供してきたのは軍。その研究成果を軍事利用するのは当然の流れ。しかし、その強引な手段にブレイスとリリアンは怒りを覚える。

③キャラ
ブレイスの妻であり、科学者であるカレン(ナタリー・ウッド)。夫とはスレ違うことが多く、離婚を考えている。ブレイスの同僚ハル(ジョー・ドーシー)は彼のよき理解者。

④演出
何と言っても見せ場はコンピューターによる映像。特に「人の死」を映像化したシーン。「死後、魂がどうなるのか?」というのは生きている人間にはわからない。それを描いたシーンがやはりこの映画の大きな見せ場の一つ。シリアスな映画ですが、コンピューターによる遠隔操作で軍需工場が混乱に陥るシーンが迫力かつコミカル(右往左往する警備員や科学者が滑稽に見える)。

4.感想
「人間センサーに最新コンピューターをドッキング」というふれこみの映画。ずらりと並んだマシンを駆使して科学者が「脳装置」を開発。それを軍に奪われてしまい、悪用を阻止しようとする。どんな結末になるか? 映像を見せる映画。その「脳装置」を使うと、バーチャルリアリティのように映像を楽しむことができるだけでなく、実際に物を食べたかのように味を感じることもできる。また、人の潜在意識を映像化してその人の本音を探ることもできる。つまり、人の頭の中を覗いたり、錯覚させたり、洗脳したりすることができるというもの。これは画期的であり、悪用すると死を招くおそれがある危険な装置。それを軍に奪われたブレイスの反撃が見せ場。オススメのシーンは、多くの機器、コンピューター映像、ブレイスの自転車、味方の裏切り、軍の監視、遠隔操作&工場の混乱、ほか。「もしも・・・こんな装置があったら・・・」という感じで想像力で補いながら鑑賞するのがオススメの傑作です。

ルイーズ・フレッチャ:『カッコーの巣の上で』でジャック・ニコルソンと共演。あのニコルソン相手に一歩も引かない演技を見せた。
ナタリー・ウッド:『理由なき反抗』『ウエスト・サイド物語』ほか。この作品の撮影中、謎の事故で水死。

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