「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『9時から5時まで』(1980年:ジェーン・フォンダ、ダブニー・コールマン)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」ロサンゼルスの会社で働く女性たちが最悪な上司に仕返しをしようとするコメディ映画。三人の女のドタバタぶりに注目です。

1.ストーリー
最悪な上司にガマンできなくなった三人の女が報復しようとするが・・・。

2.キャスト
ジェーン・フォンダ(新入社員)
リリー・トムリン(ベテラン社員)
ドリー・パートン(秘書)
ダブニー・コールマン(副社長)

3.注目のシーン
①主役
ロサンゼルスの企業で働く三人の女。ベテラン社員バイオレット(リリー・トムリン)、離婚したばかりの新人ジュディ(ジェーン・フォンダ)、副社長ハート(ダブニー・コールマン)の秘書ドラリー(ドリー・パートン)。ある理由により、特にバイオレットとドラリーがハートに大いに不満を持っている。

②悪役
副社長ハート。立場を悪用する奴で実にエラそう(「チームワーク」の名を借りた公私混同が得意技)。ドラリーにセクハラ、バイオレットを「お茶くみ」扱い、他人のアイデアをパクる。さらに会社に内緒で商品の横流し。女性社員ロズ(エリザベス・ウィルソン)に社員の言動をスパイさせることによって、不満分子を解雇したりする。

③キャラ
ワケありな人たちが登場する、コメディながらシリアスな作品。ジュディの別れた夫ディック(ローレンス・プレスマン)は浮気者(バカな奴)。バイオレットの息子はチョイ悪。ドラリーの夫は実にやさしい。ハートの妻は大金持ちの令嬢で「天然」な人(ハートが浮気者で、会社で不正をしていることを全く知らない)。ラストに登場する会社会長にも大いに注目。

④笑い
キャラを楽しむ映画。ハートは悪者ですが、どこかユーモラスで小市民なところがあり、それが「笑い」になっています。そんな「イヤな奴」ハートに仕返ししたい三人の女。「猫いらず事件」がキッカケでハートとドタバタ(この映画の最大の見所)。

4.感想
オフィスが舞台の映画。どうやら「イヤな奴」ほど出世するのが会社というものらしい。ハートは欲深い奴。カネ持ちの娘と結婚して、会社では副社長。言うことナシの人生ですが、「いい女」と「カネ」がもっと欲しいらしい。セクハラのターゲットになるのはドラリー。とっても魅力的なドラリー。普通の男なら夢中になるのは当然。でも、彼女は人妻なんす。新人ジュディも美人さんですが、結構ドジ。コピー機の使い方をトチるジュディにはハートは興味ないみたい。この映画で最も頑張るのがバイオレット。後輩に先に昇進されたり、忙しいときにハートから私用の買い物や「お茶くみ」(頼まれるのはコーヒー。「コーヒーくみ」?)を命じられたりして頭に来ています。何とかハートに仕返ししたい三人の女。「猫いらず事件」で大慌て。ハートと三人の女の運命は? 立場を利用して社員を私用に使ったり、セクハラしたりの上司に仕返しする珍作戦を描いた映画。楽しいシーンとしては他に、コピー機に悪戦苦闘するジュディ、三人の女がハートを殺す妄想をするシーン、ハートの壊れたイス(結構、重要な役割を果たします)など。これまで外で働いたことがないジュディが仕事で失敗して涙目になる切ないシーンにも注目の傑作です。

主題歌:ドリー・パートン「9時から5時まで」
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