「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『恋しくて』(1987年:メアリー・スチュアート・マスターソン、リー・トンプソン)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」三人の高校生の複雑な恋愛感情を描いた映画。カネ持ちに憧れる女、想いを素直に伝えられない女。恋の行方に注目です。

1.ストーリー
男子高校生キース(エリック・ストルツ)は憧れの同級生アマンダ(リー・トンプソン)をデートに誘うが、キースを密かに想うワッツ(メアリー・スチュアート・マスターソン)はそのことに切なさを覚えて・・・。

2.キャスト
エリック・ストルツ(男子高校生)
リー・トンプソン(女子高校生)
メアリー・スチュアート・マスターソン(女子高校生)
クレイグ・シェイファー(男子高校生)
ジョン・アシュトン(父)

3.注目のシーン
①1987年
80年代の青春映画。高校生にしては大人っぽい人たちが登場。ファッション、髪型、車、学校の様子といった「80年代スタイル」もこの映画の注目ポイントの一つ。

②主役
三人の高校生、特に男子高校生「キース」を中心にストーリーが進みます。成績優秀ながら絵を描くのが好きなキースは大学ではなく、美術学校に進むことを希望していますが父はそれに大反対。そんなキースが憧れているのは同級生のアマンダ。美しい彼女には浮気なカネ持ちの彼氏が。同じく同級生のワッツは男勝りな女。密かにキースを想いながらもアマンダとデートするキースをフォローする・・・。キース役のエリック・ストルツは1985年の『マスク』でゴールデングローブ賞にノミネート。アマンダ役のリー・トンプソンは『ジョーズ3』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でおなじみの美人さん。ワッツ役のメアリー・スチュアート・マスターソンはショートカットがカッコいいボーイッシュな女優さんで、『世にも不思議なアメージング・ストーリー』(「真夜中の呪文」)、『友よ、風に抱かれて』『ワン・モア・タイム』で有名。

③キャラ
アマンダの浮気な彼氏を演じたクレイグ・シェイファー。『リバー・ランズ・スルー・イット』でブラッド・ピットの兄役を好演。キースの父役ジョン・アシュトンは『ビバリーヒルズコップ』の「タガート刑事」、『ミッドナイト・ラン』の賞金稼ぎ役が有名。キースと親しくなる「スキンヘッド男」を演じたイライアス・コティーズアーノルド・シュワルツェネッガーコラテラル・ダメージ』に出演。アマンダの友達でカネ持ちの娘「シェーン」を演じたモリー・ヘイガンはチャック・ノリス『野獣捜査線』でギャングの娘役を好演。

④音楽
ワッツがドラムを叩くのが趣味、ということで音楽シーンもこの映画の見せ場。青春らしいシーン、切ないシーンで流れる曲に注目したいところ。

4.感想
高校生の恋愛を描いた映画。アメリカ映画だけあって、その恋愛は「純愛」というよりも「大人の打算」的なものも感じる。上昇志向の女。不器用な男女。三人の心理、恋の行方に注目の内容。なかなか個性的なキャラがそろった映画。リー・トンプソンメアリー・スチュアート・マスターソンの美しさは本編でじっくり鑑賞。個人的にはジョン・アシュトンが演じた「キースの父」に注目。大学を出ていないため偉くなれないことに悩む役。彼の「タイヤのセールス」も立派な仕事ですが、キースには学歴をつけて「手が汚れない仕事をする人(ホワイトカラー)」になってもらいたい様子。父の願いはどうなるのか? 面白いのが「スキンヘッド男」。高校生には見えないチンピラ。でも根はいい奴。キースとの関係に注目。キースの妹たちもナマイキだけど兄を思いやる子たち。実質的に「悪役」が登場しない映画。未熟な三人の切ない恋、周囲との人間関係、音楽に注目の名作です。

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