「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『赤ちゃんはトップレディがお好き』(1987年:ダイアン・キートン、パット・ヒングル)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」仕事と結婚したキャリアウーマンに突然赤ちゃんができてしまうコメディ映画。独身エリート女が突然「母親」に。ド下手な子育てに注目です。

1.ストーリー
コンサルタント会社に勤務するエリートの女が突然子持ちになってしまい・・・。

2.キャスト
ダイアン・キートン(エリート)
ハロルド・ライミス(同居人)
サム・ワナメーカー(重役)
ジェームズ・スペイダー(若手)
パット・ヒングル(食品会社社長)

3.注目のシーン
①主役
コンサルタント会社に勤務するJ・C・ワイアット(ダイアン・キートン)。「タイガーレディ」というアダナで呼ばれることもある仕事一筋の女。銀行マンのスティーヴン(ハロルド・ライミス)と同居しているが共に結婚する気もなく、「欲求の解消」が目的で同棲している。

②転機
そんなワイアットのいとこが事故で死去。残された「遺産」は女の赤ちゃん(エリザベス)。身寄りが他にいない、ということでワイアットが(押しつけられる形で)引き取ることに。

③不調
不慣れな子育てで苦労するワイアット。仕事が中途半端になり、重役に昇進する話も立ち消え。スティーヴンも去り、会社でのポジションも若い野心家ケニー(ジェームズ・スペイダー)に奪われそうになってしまう。

④決断
心の中では優しさと孤独感を持っているワイアット。エリザベスのために郊外に家を買い、新たな仕事を始める・・・。

4.感想
様々なテーマが盛り込まれた名作。今見ても古さを感じさせない内容。仕事か結婚か、というのは男女共に大きな問題。仕事も結婚もどちらも大変なこと。両立できる人もいれば、そうでない人も。ワイアットは結局、「生き馬の目を抜く」ようなニューヨークでの生き方を辞め、郊外での暮らしを選びます。その結末は? ちょっと話が出来過ぎているような気がする結果オーライなコメディ映画。「ワイアット」という女を通して「会社の世界」を見せたい作品なのだと思われます。見せ場は、登場人物の思想&性格、ワイアットが(赤ちゃんが気になって)仕事に集中できなくなるシーン、ド下手な育児(「スパゲティ攻撃」ほか)、養子あっせん所での出来事、子守の面接(妙な女たち)、英才教育、田舎のボロ屋敷(トム・ハンクス『マネー・ピット』っぽいシーンも)、ワイアットと医者の交流、ワイアットの新しい仕事&買収の申し入れ、ほか。「安心して子育てできる働き方」についてお悩みの方にオススメの映画。様々な労働問題の解決策のヒントが得られそうな傑作です。

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