「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『カラーズ 天使の消えた街』(1988年:ロバート・デュヴァル、ショーン・ペン)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」ロサンゼルスでのギャングの抗争と警察による取り締まりを描いたドキュメンタリータッチな社会派映画。二人の対照的な警官に注目です。

1.ストーリー
ロサンゼルスで抗争を続けるギャングを警察が追う。

2.キャスト
ロバート・デュヴァル(警官)
ショーン・ペン(警官)
マリア・コンチータ・アロンゾ(ギャングの女)
ドン・チードル(ギャング)
デイモン・ウェイアンズ(ギャング)
レオン(ギャング)

3.注目のシーン
①主役
ロサンゼルスが舞台。そこには7万人とも言われる数のギャングが存在し、抗争事件が絶えない(当時)。ギャングの動向を監視するのはロサンゼルス市警と郡保安官事務所。互いに独立して捜査するが、時には合同捜査をすることも。ギャング事件担当のロス市警のホッジス(ロバート・デュヴァル)は大ベテランで定年間近。若いダニー(ショーン・ペン)は成果を上げようと強引な捜査をする。

②悪役
「当局 vs. ギャング」「ギャング vs. ギャング」を描いた映画。多数のギャング組織が存在するロス。「クリップス団」「ブラッド団」「21丁目団」「ホワイトフェンス団」「プロジェクツ」など。どれも20人程度の組織ではあるが、マシンガンや手榴弾も持っている。

③アクション
抗争と取り締まりの映画ということで、アクションシーンがやっぱり見せ場。「クリップス団」が「ブラッド団」「21丁目団」を襲撃するシーン、また逆に反撃されるシーン、警察による追跡(カーアクション&爆発シーン)、レストランでの逮捕劇、容疑者宅に警官隊が突入するシーン、「21丁目団」を警官隊が包囲するシーン、など。

4.感想
公開当時、問題になった作品。何が問題だったか? アメリカという国は「自由」「平等」「チャンス」という理念を持っているが、その陰では貧困や暴力が蔓延している。それをリアルに描いたため、「アメリカの恥部を世界にさらしている」という批判が。また、この映画を観てギャングにヘンに憧れる若者が出てくるのではないか、というのも批判の対象となった理由。しかしながら、実際に作品を観てみると、大きな顔をしていたギャングが無惨な目に遭うシーンなどが描かれており、この映画を観て登場人物のマネをしようとする者は少ないのではないかと。主役のホッジスは経験豊富。ギャングの扱いも心得ている。しかし、若いダニーはホッジスのやり方ではギャング問題を解決できない、と否定的。そんな二人の考え方・行動の違いも見せ場。ギャング役で若き日のドン・チードル(『オーシャンズ11』『ホテル・ルワンダ』ほか)、デイモン・ウェイアンズ(『モー・マネー』などで有名なコメディアン)、レオン(『クリフハンガー』『クール・ランニング』ほか)ら黒人俳優が登場。彼らの役どころ、演技ぶりにも注目です。

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