「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『ピラニア3D』(2010年:エリザベス・シュー、スティーブン・R・マックイーン)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」イベントで盛り上がる町の湖に大量のピラニアが出現するパニック映画。有名俳優、ピラニアの恐怖、おバカな珍演出に注目です。

1.ストーリー
ある町の湖に大量のピラニアが出現し、イベントに集まった人たちが犠牲に。

2.キャスト
エリザベス・シュー(保安官)
ティーブン・R・マックイーン(保安官の息子)
ヴィング・レイムス(保安官代理)
ジェリー・オコンネル(監督)
クリストファー・ロイド(ペットショップ)
リチャード・ドレイファス(オッチャン)

3.注目のシーン
①舞台
アメリカ・アリゾナ州地震により湖底が地割れ。ヴィクトリア湖で釣りをする男(リチャード・ドレイファス)がピラニアに襲われる。それを皮切りに湖でくつろぐ者たちが次々に犠牲に。

②キャラ
湖の異変に気付く保安官ジュリー・フォレスターエリザベス・シュー)。保安官代理ファロン(ヴィング・レイムス)が彼女と一緒にピラニアと戦う。ピラニアに襲われるのは、ジュリーの息子ジェイク(スティーブン・R・マックイーン)、いかがわしい撮影をするデリック(ジェリー・オコンネル)&女たち、ほか大勢。捕らえられたピラニアを分析するペットショップ屋(クリストファー・ロイド)。    

③演出
大量のピラニアが人を襲うシーンをCGで表現(スゴイような陳腐なような)。大勢が襲われるシーンでは残酷な描写だけではなく、実に「おバカ」な演出も。例えば、保安官の警告・指示を無視する大アホな人たちが悲惨な目に遭うシーン(この映画で最大の見せ場)。これは「身勝手な世間」を皮肉った演出だと思われますが、ヘンに残酷描写を入れているため、やっぱり「おバカな映画」に見えてしまう。

4.感想
1978年の『ピラニア』をリメイクした作品。パッケージ写真も似た感じ(しかしながら、オリジナルとは話が全然違うとのこと)。正直な話、私はオリジナルを観たくてレンタルしようと思ったのですが、間違えてリメイクの方を借りてしまった(ドジ)。でもキッチリ最後まで鑑賞。なかなかの珍作。とっても『ジョーズ』な映画(「(ロイ・シャイダーばりに)ボートが沈んでピンチになるシーン」も)。湖に落ちた人間をピラニアが襲う。その時、カメラがピラニアからの視点になるというのは『ジョーズ』でおなじみ。「パニック映画」ですが、どこかで見たようなシーンが多く、しかも珍演出が多いため、個人的にはコレは「コメディ映画」なのではないかと。ツッコミどころが多く、マジメに観ると損をするような気もする映画。そんな中、エリザベス・シューがシリアスな演技。80年代にまぶしい笑顔を見せたエリザベスも、この作品ではすっかりオバチャンになっていて、昔の彼女を知っている者にはちょっとしたショック。珍作なのにキャストが豪華&個性的な映画。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の「ドク」でおなじみのクリストファー・ロイドが「ドク」みたいなペットショップ屋を好演。『パルプ・フィクション』の黒人俳優ヴィング・レイムスは体を張って人々を助けようとする役どころ。『スタンド・バイ・ミー』のジェリー・オコンネルは実に恥ずかしい「おバカ」キャラ。リチャード・ドレイファス(『ジョーズ』に出演)は特別出演。保安官の息子を演じたティーブン・R・マックイーンスティーブ・マックイーンの孫で、チャド・マックイーンの息子。チャド・マックイーンとエリザベス・シューは『ベスト・キッド』でもおなじみ。懐かしいキャストを楽しみながら、珍演出にツッコミを入れる映画です。

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