「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『アルゴ』(2012年:ベン・アフレック、アラン・アーキン、ジョン・グッドマン)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」1979年に起こったイランによるアメリカ大使館人質事件を描いた実録映画。革命後のイランの緊張した雰囲気が見せ場のスリリングな内容。

1.ストーリー
1979年、イランのアメリカ大使館から脱出した6人のアメリカ外交官をCIAエージェントが国外に脱出させようとする。

2.キャスト
ベン・アフレック(CIA)
アラン・アーキン(映画業界の人)
ジョン・グッドマン(映画業界の人)

3.注目のシーン
①事件
1979年、イランで革命が勃発。アメリカにバックアップされてきた国王パーレビが失脚。国の新しいリーダーはホメイニ師。腐敗したパーレビ政権によって長年痛めつけられてきたイラン国民はアメリカに亡命したパーレビの引き渡しを要求。そのため、民衆がアメリカ大使館に乱入し、人質を取る。

②主役
CIAエージェントのトニー・メンデス(ベン・アフレック)。イランのアメリカ大使館から脱出した6人の外交官を国外に脱出させるため、「ハーキンス」という偽名を使い、「映画の撮影」と偽ってイランに潜入。イラン当局をごまかそうとするが・・・。

③キャラ
架空の映画「アルゴ」をでっち上げるCIA。映画業界のレスター・シーゲル(アラン・アーキン)、ジョン・チェンバースジョン・グッドマン)の協力を得て、メンデスの任務をサポート。6人の外交官たち、彼らを保護するカナダ大使、革命防衛隊などのイラン関係者たちにも注目。

④緊迫感
歴史上の出来事であるため、内容・結末はおなじみ。実話と相違点があるというのが少し気になるところではありますが、これは映画ですから。アメリカ人が町で民衆にからまれるシーン、ニセの入国書類をイランの空港でチェックされるシーン、正体がバレて追跡されるシーンが緊張感。

4.感想
第85回アカデミー賞作品賞受賞作品。歴史上の出来事を描いた映画。アメリカ人がカナダ人を装って外交官を脱出させた、いわゆる「カナダの策謀」についての映画。実話なのですが、現実とは違う描写も。しかしながら、内容的にはかなりツッコミどころがあるような気がする。「ニセ映画作戦」というのが個人的にはどうも理解できません(妙に手の込んだ作戦の割には・・・という感じ。他の方法は無かったのだろうか?)。そもそも事件が起こったのはイランの原油を狙う欧米の政策が原因。パーレビはアメリカに保護されて、相当な恨みをイラン国民から買った。その男を引き渡せ、というのは当然の要求ではないかと。日本は欧米側の国ですが、国際的な状況をよく理解して外交をしていく必要がありそうです。トニー・メンデスの行動、イラン国内の緊張感&その背景に注目の重厚な映画。主演ベン・アフレックのヒゲ顔にも注目です。

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