「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『肉の蝋人形』(1953年:フィリス・カーク、チャールズ・ブロンソン)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」死んだと思われた男がろう人形館を再開する怪奇映画。消えた遺体、気味の悪い男、地下工場に注目です。

1.ストーリー
ビジネスパートナーの蛮行で死にかけた男がろう人形館を再開し・・・。

2.キャスト
フィリス・カーク(生活苦の女)
ポール・ピサーニ(恋人)
キャロリン・ジョーンズ(友人)
チャールズ・ブチンスキー(耳が不自由な男)
ヴィンセント・プライス(館主)

3.注目のシーン
①リメイク
1933年『肉の蝋人形』のリメイク作。大まかな内容は同じですが、キャラ設定に若干の違いが。ろう人形館を経営するジャロッド教授(ヴィンセント・プライス)。「歴史」がテーマの真面目な人形館のため、お客は少な目。人形館の出資者バーク(ロイ・ロバーツ)は資金を回収するため、人形館に放火して保険金を受け取る計略。それを阻止しようとするジャロッドだが・・・。

②時が経ち
火事で死んだと思われたジャロッドが復活。今度は「残酷さ」をテーマにして人形館を再開。ところが、その展示品が死んだ友人にソックリであることにスー(フィリス・カーク)は気付く。恋人スコット(ポール・ピサーニ)に相談し、警察に捜査を依頼することに・・・。

③キャラ
生活苦の女スー。スーに優しいキャシー(キャロリン・ジョーンズ)。ジャロッドの弟子レオン(ネドリック・ヤング)&イゴール(チャールズ・ブチンスキー)。刑事ブレナン(フランク・ラヴジョイ)。

4.感想
リメイク作。何と3D作品(『ジョーズ3』のような古いタイプの3D)。舞台は失神する客が出るほどの恐怖の人形館。その展示品に隠された秘密は? 1933年版は女新聞記者が人形館の秘密を暴くストーリーでしたが、1953年版は友人を殺された女性がその役目を果たします。ただ、内容はほぼ同じ。人形館の館主はマジメな人だったが、出資者の裏切り&ケガで性格が一変。奇妙な男による殺人を目撃したスーはその後、恐怖の目に。頑張る警官隊だが、「奇妙な男」なかなりの腕力(強い)。売れる前のチャールズ・ブロンソンが「チャールズ・ブチンスキー」の名でイカレたキャラを好演。見所は、リアルなろう人形、火事で人形がグロテスクに燃えていくシーン、出資者の末路、奇妙な男(犯行&その正体)、人形館の地下(1933年版と大体同じ)、人形館のオープン(呼び込みの「ラケット男」、失神する客)、警察による調査、スーのピンチ、ギロチン、警官隊をぶっ飛ばす「奇妙な男」、ラストシーン。『オペラ座の怪人』の雰囲気がある映画です。

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