鉄板映画：『怪人カリガリ博士』（1962年：グリニス・ジョンズ、ダン・オハーリー）

「鉄板映画：人気スター映画のブログ」若い女がある屋敷から逃げられなくなるサスペンス映画。キャラ、追い込まれていく緊迫感、幻覚のような映像に注目です。

１．ストーリー
ドライブ中に車がパンクし、ある屋敷に助けを求めたが・・・。

２．キャスト
グリニス・ジョンズ（若い女）
ディック・ダヴァロス（若い男）
エステル・ウィンウッド（屋敷の客）
ダン・オハーリー（屋敷の主人）

３．注目のシーン
①主役
若いジェーン（グリニス・ジョンズ）。裸足で車を運転する奔放さ。タイヤがパンクし、ある屋敷に助けを求める。一晩泊めてもらったが、なぜか翌朝になっても屋敷から出ることができない。

②キャラ
屋敷の主人カリガリ（ダン・オハーリー）は無口な紳士。ジェーンに親切。カリガリの手伝いをする女クリスティン（コンスタンス・フォード）はどこか緊張感のある表情。ルース（エステル・ウィンウッド）は夫マーティンと共にカリガリの屋敷の泊まり客。若いマーク（ディック・ダヴァロス）は屋敷から出られないジェーンを励ます。

③追い込み
紳士なカリガリだが、次第にジェーンを追い込む。仕掛けがあるコーヒーを飲ませたり、奇妙な絵が描かれたカードを見せつけたり。さらにジェーンは入浴を覗かれたり、ルースが棒で殴りつけられるのを目撃したりで苦痛を覚え、何とか屋敷から脱出しようとするが不可能。屋敷の門には警備が立ち、タイムロックされる仕掛け。庭は植木で迷路状になっており、夜は番犬が放たれている。

４．感想
「カリガリ」というマッドな博士が異常な実験を繰り返すヤバい映画、ではなくて、一風変わったサスペンス作。多くのセリフが飛び交う内容。屋敷から出られなくなったジェーン。しかし、周囲の者の意見をまとめると「出られるかどうかは君次第だよ」ということらしい。オチが重要な作品。あまり説明するワケにはいかないため、このくらいで。見所は、ジェーンを中心とする会話のシーン、ルースが棒で殴りつけられるシーン、カリガリによるジェーンを追い込むような厳しい質問、庭の迷路、カリガリに肌を見せるジェーン、傷つけられたジェーン＆奇妙な映像、結末。心理描写に注目です。

ディック・ダヴァロス：ジェームズ・ディーン『エデンの東』ではディーンの双子の兄弟を演じた。

（YouTube）