「鉄板映画:人気スター映画のブログ」「女」になった女子高生がサイコキネシスに目覚めるホラー映画。キャリーの持つパワー、ジョン・トラボルタに注目です。
1.ストーリー
高校卒業間近の女子高生が「大人の身体」になり、自我と驚異的なパワーに目覚める。
2.キャスト
シシー・スペイセク(女子高生)
パイパー・ローリー(母)
ナンシー・アレン(意地が悪い女子高生)
ジョン・トラボルタ(バカな奴)
ベティ・バックリー(体育教師)
3.注目のシーン
①主役
女子高生キャリー(シシー・スペイセク)は内気すぎる生徒。母は熱心な宗教家で、キャリーに厳しいしつけ。そんなキャリーに生理が始まり、周囲の女子生徒から思いっ切りバカにされる。
②目覚め
興奮状態になったキャリーが危険なエネルギー(念力でモノを動かすパワー)を発散。母はそれを「悪魔の力」と見なし、ますますイカレた振る舞いをするようになっていく。
③プロム
卒業記念のダンスパーティ「プロム」。これはカップルで参加するもの。クラス一のイケメンさんであるトミー(ウィリアム・カット)がキャリーをプロムに誘う。トミーはスー(エイミー・アーヴィング)と交際中であるが、スーはキャリーをいじめた罪悪感からトミーにキャリーを誘うよう提案。母はこれに嫌悪感を示すが、キャリーはトミーを信じてプロムへ・・・。
④キャラ
女子生徒スー(エイミー・アーヴィング)とその母(プリシラ・ポインター)は役の上だけではなく本当の親子。意地が悪い女子高生クリス(ナンシー・アレン)はキャリーをいじめたうえに体育教師コリンズ(ベティ・バックリー)にも逆らう(悪役)。クリスと付き合うビリー(ジョン・トラボルタ)はカッとしやすいバカ男。詩の教師(ちょっと変わったオッチャン)はトミーから「クソ教師」呼ばわりされるが、よく聞こえなかったフリ。校長はキャリーのことを何度もわざとらしく「キャシー」と言い間違え。
4.感想
心理描写が上手いスティーヴン・キングの小説を映画化した作品。監督はブライアン・デ・パルマ。何と言っても「キャリー」&「イカレた母」が個性的。大人になったキャリーがスーパーパワーに目覚め、「嫌な連中」を地獄にたたき落とす。母は悪魔を恐れ、神を信じる心から娘のパワーを封じ込めようとする。「キングのイメージ力」&「デ・パルマの役者から迫真の演技を引き出す巧さ」が合体した傑作。原作とはちょっと違う部分もあります。見所は、衝撃的なシャワー室のシーン、パワー覚醒(モノを吹き飛ばす、ナマイキなガキを転倒させる、ほか)、母のイカレた厳しさ(本でひっぱたく、など)、トミー(コリンズはトミーを「良い子」と言うが、詩の教師を「クソ」呼ばわり。あまり「いい奴」ではない)、プロム(天国から地獄へ)、車が横転&爆発、ラストの一連のシーン。単なるパニックもの映画ではなく、「罪と罰」が表現された名作です。
ジョン・トラボルタ:『キャリー』の頃はまだ若手。翌年、『サタデー・ナイト・フィーバー』で大ブレイク。
ナンシー・アレン:『ロボコップ』の婦人警官役で有名。
(YouTube)
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