「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

名作映画全集。ジャンルを問わず多くの作品を紹介。全記事無料です。

鉄板映画:『ニュー・シネマ・パラダイス』(1988年:ジャック・ペラン)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」映画好きの少年と中年の映写係の交流を描いたドラマ映画。若い頃の懐かしさ、時が経って初めて知る意外な事実に注目です。

1.ストーリー
映画好きの少年トトが青年になったが、映画館の映写係でありトトの友人でもあるアルフレードはトトに町を出ることを強く勧める。

2.キャスト
サルヴァトーレ・カシオ(少年)
マルコ・レオナルディ(青年)
ジャック・ペラン(映画監督)
アニェーゼ・ナーノ(恋人)
フィリップ・ノワレ(映写係)

3.注目のシーン
①主役
イタリアの成功した映画監督サルヴァトーレ・ディ・ヴィータ(ジャック・ペラン)はシチリア出身。少年時代からの知り合いアルフレードフィリップ・ノワレ)の訃報。葬儀のため30年ぶりにシチリアに帰ることになり、少年時代、青年時代のことを思い出す。    

②少年時代
村の娯楽は映画のみ。映写係アルフレードは子供の頃からその仕事一筋。そんなアルフレードに懐く少年トト(サルヴァトーレの幼い頃のニックネーム。演:サルヴァトーレ・カシオ)。ところがアルフレードに事故があり、トトが映写係を務めることに。

③青年時代
スッカリ映写の仕事に慣れたトト。1本しかない人気作のフィルムを二館同時に上映するなどアイデアと体力で勝負。そんな時、町に美女エレナ(アニェーゼ・ナーノ)が現れる。銀行家の娘で美人のエレナにトトは強く恋をするが、兵役の義務が。    

④現在
アルフレードの葬儀のため久しぶりにシチリアに帰ってきたサルヴァトーレ。知り合いは皆、年を取り、懐かしの映画館「ニュー・シネマ・パラダイス」は6年前に閉館になったという。寂しさを感じるサルヴァトーレだが、若き日のエレナにソックリな女性を町で見かけて・・・。

4.感想
愛と別れ、兵役に就く前と後、といった対比を入れながら一人の男の半生を描いた名作。サルヴァトーレを中心とした人間関係が見せ場。特に「学はないが人生経験豊富」なアルフレードのトトに対する強い思いやりが素晴らしい。他にも、母、エレナ、映画館オーナー、神父のサルヴァトーレへの愛情。しかし、多くの人に愛されながらも寂しいサルヴァトーレ。30年ぶりにシチリアに帰り、その寂しさは解消されるのか? 見所は、少年時代(母やアルフレードに怒られるシーン、デキの悪い生徒を暴行する女教師、小学校卒業試験、母の悲しみ、火事&新しい映画館)、青年時代(仕事&恋、TV時代の到来、兵役、ポンコツ車の末路)、現在(葬儀&懐かしの人たちと再会、意外な事実、爆破)、キャラクター(映画館の二階からツバを吐く男(最悪)、「オレの広場だぞ」男(ヘンな奴)、涙を流してセリフを言いながら映画を観る男(ちょっと周りに迷惑)、ほか)。ヨーロッパ映画らしいストーリーがよくできた名作。「ストーリー重視」の映画ファンはヨーロッパ作品がオススメです。

YouTube)日本版劇場予告

-------------
Amazonショッピングサイトのリンクです。