「鉄板映画:人気スター映画のブログ」新人海兵隊員が訓練を受け、地獄のベトナムに派遣される戦争映画。汚い言葉で隊員をしごく軍曹、過酷な戦場に注目です。
1.ストーリー
新人海兵隊員が訓練を受けてベトナム戦に投入されるが、次々に犠牲者が・・・。
2.キャスト
マシュー・モディーン(海兵隊員)
ヴィンセント・ドノフリオ(海兵隊員)
アーリス・ハワード(海兵隊員)
エド・オロス(海兵隊員)
R・リー・アーメイ(軍曹)
3.注目のシーン
①訓練
ベトナム戦争が泥沼化し、アメリカが劣勢になっていった頃の話。新人海兵隊員が「ジョーカー」(マシュー・モディーン)、「デブ」(ヴィンセント・ドノフリオ)、「カウボーイ」(アーリス・ハワード)、「スノーボール」(ピーター・エドモンド)といったアダナを軍曹ハートマン(R・リー・アーメイ)に付けられ、銃の取り扱い、基礎体力作りといった訓練を受ける。ハートマンはキツい言葉(「貴様らク○は便所掃除だ」ほか)で新人を罵倒するが、それに耐えられない奴は地獄のベトナムでは通用しない。何とか訓練をクリアしていく「デブ」だが、何かに取り憑かれたような表情になっていく。
②戦場
ベトナムの戦場はまさに「この世の地獄」。「死」は当たり前。目の前で仲間が撃たれたり、爆死したり。マトモな神経では耐えられないような出来事が次から次へと起こる。
4.感想
スタンリー・キューブリック監督作。「フルメタル・ジャケット」とは「完全被甲弾(弾体の鉛を銅などで覆った弾丸)」のこと。そういった強力な武器で互いに攻撃し合う戦争の悲惨さがリアルに描かれている内容。戦争を経験したことが無い人は戦争を軽く見ているかもしれませんが、この映画を観たら「やはり戦争というものはすべきではない」という考えになるのではないでしょうか? 過酷な戦場。たった今まで会話していた仲間が次の瞬間、無惨な遺体になる。それが戦争というもの。争いごとが絶えない世の中。勇ましい態度で戦争を肯定する人は自分が殺されることなど微塵も考えないんでしょうね。そういう人ほど観て欲しい映画です。見所は、ハートマン軍曹の言葉遣い(放送禁止用語満載。ランニング中に歌われる曲は「ミリタリーケイデンス」。ファミコンゲーム『ファミコンウォーズ』のCMでもおなじみ)&暴力的指導、狂気に取り憑かれた「デブ」、ベトナムでの戦闘(敵の奇襲、仕掛け爆弾、狙撃手との攻防)、ベトナムの女&ポン引き、戦場の狂気(遺体と記念撮影)、兵士たちがカメラの前で本音を語るシーン。太平洋戦争は日本を破壊しましたが、ベトナム戦争はアメリカ社会を壊しました。ウクライナ戦争後、ロシアとウクライナはどうなってしまうのでしょうか?
(YouTube)
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