「鉄板映画:人気スター映画のブログ」結婚式で重傷を負った女が暗殺組織に逆襲するアクション映画。刀を使った戦い、日本語セリフ、個性的なキャラに注目です。
1.ストーリー
結婚式で重傷を負った女。自分を襲った連中を一人ずつ訪ねて対決を挑む。
2.キャスト
ユマ・サーマン(元・暗殺者)
ルーシー・リュー(暗殺者)
ゴードン・ラウ(暗殺者)
ダリル・ハンナ(暗殺者)
千葉真一(寿司屋)
3.注目のシーン
①主役
4年前に結婚式で婚約者、関係者を殺され、自身は重傷を負ったザ・ブライド(ユマ・サーマン)。ワケありの女で「ブラック・マンバ」の別名もある。襲撃者と首謀者に復讐を誓う。
②悪役
ブライドを襲った連中。なぜ襲ったのかは不明だが、ボスは「ビル」という男。配下の殺し屋「毒ヘビ暗殺団」のメンバーはオーレン・イシイ(ルーシー・リュー)、エル・ドライバー(ダリル・ハンナ)、バド(マイケル・マドセン)、ヴァニータ・グリーン(ヴィヴィカ・A・フォックス)。この五名がブライドのターゲットであるが、暴力組織のトップであるイシイには多くの手下(「クレイジー88」)。ジョニー・モー(ゴードン・ラウ)、ゴーゴー夕張(栗山千明)、ソフィ(ジュリー・ドレフュス)、組員ら。
③キャラ
ハットリ・ハンゾウ(千葉真一)。沖縄で寿司屋を営む男であるが、実態は刀鍛冶。最高の刀を求めるブライドがハンゾウに刀の提供を求めるが、ハンゾウは「売り物ではない」と拒否。
④残酷シーン
戦いを描いた映画。刀で腕や足が切り落とされるなど残酷描写がいっぱい。「現実離れしたエンターテイメント」と割り切って鑑賞するのがオススメ。
4.感想
「深作欣二に捧げる」クエンティン・タランティーノ監督作。二部作の初編。「なぜブライドが結婚式で襲われたのか?」が謎のままブライドの復讐劇が描かれています。監督がタランティーノということでキャラ、武器、日本を表現した演出、血しぶきが飛ぶシーンなど実に個性的な作品。日本語のセリフが多く、ルーシー・リューのセリフは吹き替えではなく自身の声なのだとか。しかしながら、「海外映画に出てくる日本語が聞き取りにくい」というのはよくあるパターン。日本語だから、という理由で日本語のセリフには日本語字幕は付きません。聞き取りにくく、何言ってるのかよくわからないのが残念(ブルーレイ、DVDは画質が良いのが特徴ですが、人の声が聞き取りにくい場合が多いような気がする。映画はやはり映画館で観るもの?)。ブライドが刀で戦うシーン、演出を楽しむ内容。見所は、「ショウ・ブラザーズ」のロゴ(ゴードン・ラウが所属していた香港映画の会社。ラウは「リュー・チャーフィー」の名の方が有名。『少林寺三十六房』ほか)、ブライドの復讐(今や主婦になったヴァニータ、組長のイシイとの二大決戦)、マヌケな車「プッ○ーワゴン」、イシイの壮絶な人生、沖縄のシーン、「青葉屋」での乱戦(バカそうなチンピラが斬られるシーン、ゴーゴー夕張の武器、イシイの絶命シーン、ほか)、雰囲気を盛り上げる梶芽衣子の歌。何とも残忍な映画ですが、「ヘンな日本」が楽しい珍作です。
-------------
Amazonショッピングサイトのリンクです。