「鉄板映画:人気スター映画のブログ」冬のホテルを管理する一家が死霊に狙われるサスペンス映画。不思議な能力、死霊、血の海、狂気の表情に注目です。
1.ストーリー
ある小説家が家族と共に冬のホテルを管理することになったが・・・。
2.キャスト
ジャック・ニコルソン(小説家)
シェリー・デュヴァル(妻)
ダニー・ロイド(息子)
スキャットマン・クローザース(コック)
ジョー・ターケル(死霊)
3.注目のシーン
①主役
小説家ジャック・トランス(ジャック・ニコルソン)。コロラド州の山にあるホテルを冬の間、管理する仕事を請け負う。定期的に暖房をつけて建物が傷まないようにする簡単な役目。しかし、思うように新作の小説が書けず、ストレスが溜まっていく。
②悪役
いわく付きのホテル。元々はインディアンの墓地があった地所。かつてグレイディという男がジャックと同じようにホテルの管理をしていたが、イカれて妻子を惨殺。他にも宿泊客が死んだりする不幸があったようだ(237号室の女)。
③キャラ
ジャックの妻ウェンディ(シェリー・デュヴァル)。夫が次第にトゲトゲしくなっていくのに不安を覚える。ジャックの息子ダニー(ダニー・ロイド)は「シャイニング」と呼ばれる予知能力の持ち主で、ホテルが危険であることを事前に察知。ホテルのコック、ハロラン(スキャットマン・クローザース)もまた「シャイニング」の持ち主。ジャック一家の危機を感じ取り、急遽ホテルに向かう。ホテルの支配人スチュアート・アルマン(バリー・ネルソン)はグレイディ事件をジャックに伝え、管理を引き受けるかどうかを改めてジャックに問う。
④原作
原作スティーヴン・キング。監督スタンリー・キューブリック。原作と映像化されたものがかなり違うためキングは大いに不満だったという。しかし、小説と映像は違う。「映画的なインパクトがある表現」がないとお客が入らない。結果的にキューブリックは成功。撮影時のエピソードも豊富(同じシーンを何度も何度も撮影。監督のこだわりはジャック・トランス以上に取り憑かれたもののようだ)。
4.感想
説明不要のコメディ作。ジャックがストレスで狂気の表情に。さらにグレイディ、バーテンのロイド(ジョー・ターケル)、237号室の若い女(リア・ベルダム)&老婆(ビリー・ギブソン)といった死霊にそそのかされたりビビらされたりで完全に崩壊。オノで妻子を追うシーンは映画史上に残るインパクト。完全にキレたジャック(ジャック・ニコルソンの顔芸が爆発。その「狂気に取り憑かれた表情」は恐怖であるが、同時に「やりすぎ」といった感じの演技で思わず笑ってしまう)。意外に度胸があるウェンディ&「シャイニング」の持ち主ダニー。どんな結末になるか? 見所は、ダニーの予知(双子の女の子、エレベーターから血)、237号室での出来事、ロイドの表情、バーでくつろぐ大勢の死霊、襲われるハロラン、巨大迷路、ラストにアップで映される古い写真(意味不明。なぜジャックが写っている?)。ジャック・ニコルソンが表情を作りすぎたためラストがコメディのようになってしまった名作。「仕事のプレッシャー&死霊のそそのかし」でジャックがおかしくなっていくプロセスに注目です。
(YouTube)
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