「鉄板映画:人気スター映画のブログ」FBI捜査官が黒人差別の町で失踪事件を捜査する社会派映画。公民権活動、情け容赦ない暴力、対抗する捜査官に注目です。
1.ストーリー
1964年、ミシシッピーで黒人の権利を求める三人が失踪し、FBIが捜査に乗り出す。
2.キャスト
ジーン・ハックマン(FBI捜査官)
ウィレム・デフォー(FBI捜査官)
フランシス・マクドーマンド(保安官補の妻)
スティーヴン・トボロウスキー(KKKリーダー)
リー・アーメイ(町長)
3.注目のシーン
①捜査官
1964年、ミシシッピー。三人の公民権活動家(二人の白人と一人の黒人)が白人警官たちに襲撃され、行方不明に。三人の捜索にやってきたFBIのウォード(ウィレム・デフォー)とアンダーソン(ジーン・ハックマン)。排他的な町で、露骨に人種差別する保安官事務所の者らに事情聴取。
②悪役
白人の町には「黒人の権利」など不要、といった感じの住人たち。町長(リー・アーメイ)、保安官(ゲイラード・サーテイン)、KKKリーダー(スティーヴン・トボロウスキー)らが中心となって「白人の立場」を守る。食堂では「白人用」「黒人用」に座席が分けられるなどの区別。それだけなら黒人もガマンできるかもしれないが、白人の怒りを買ってしまうと放火されたり、吊されたり。
③キャラ
FBIのウォードは正義を重んじ、事件の関与者を絶対に許さない意向。アンダーソンは南部出身であり、差別に対して諦めの気持ちも入り混じる。時には互いに対立しながら事件を追う。保安官補の妻(フランシス・マクドーマンド)は邪悪さを嫌い、良心を持つ白人。そのためエラい目に。

4.感想
実際にあった出来事を映画化。黒人たちが当たり前のように虐殺されるシーンが痛ましい内容。失踪事件発生。差別主義者を追い込んだり、締め上げたりしながらFBI捜査官が真実を明らかにし、容疑者たちを裁判にかける。しかしながら、映画とは違って実際にはFBIは公民権運動には非協力的で捜査などしなかった、とか。こうだったらよかったのに、といった感じで映画化の際に事実とは異なる描写をすることになったのでしょう(たぶん)。見所は、襲撃される三人の活動家、食堂の黒人用の席、KKKによる暴力&発言(タウンリー「アングロサクソンのデモクラシーを守ろう」)、床屋のシーン(町長とアンダーソンの会話)、もぐりのバーでチンピラの金○を握りつぶすアンダーソン、白人有利の裁判、放火される黒人の家、吊される黒人、異様に盛り上がる白人の集会、黒人にビビる町長、ヒゲソリと保安官補、裁判&事件の結末。しかし、実に残忍だった白人の容疑者たち。残忍なことをするのは逆に残忍な形で報復されることを恐れているからなのでは? 嫌いな人間と無理に親しくする必要は無いと思いますが、残酷な心は持たないようにしたいものです。
フランシス・マクドーマンド:リーアム・ニーソン『ダークマン』、ロバート・デ・ニーロ『容疑者』ほか
(YouTube)
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