「鉄板映画:人気スター映画のブログ」イギリスの田舎町に住む夫婦が襲われて反撃するサスペンス・アクション映画。キャラ、人間関係、逆襲に注目です。
1.ストーリー
イギリスの田舎町に引っ越してきた夫婦が暴行の被害に遭い・・・。
2.キャスト
ダスティン・ホフマン(夫)
スーザン・ジョージ(妻)
デビッド・ワーナー(問題児)
デル・ヘニー(昔の男)
ピーター・ヴォーン(地元民)
3.注目のシーン
①主役
イギリスの閉鎖的な田舎町(町の問題は町の人間で解決する、というルールがある)に引っ越してきたデビッド(ダスティン・ホフマン)とエイミー(スーザン・ジョージ)の夫婦。デビッドはアメリカ人の数学者で、エイミーはその町の出身。まるで性格が違う二人。
②暴行
車庫の修理のためにチャーリー(デル・ヘニー)ら4人の男を雇うデビッド。チャーリーはエイミーと過去に関係があった男で、4人はエイミーの体を狙う。言葉巧みにデビッドを狩りに誘った4人はその隙を狙ってエイミーに暴行。さらなる問題。町の青年ヘンリー(デビッド・ワーナー)をジャニス(町の女)が誘惑。怒りに燃えるジャニスの父トム。ヘンリーを制裁しようとするが、デビッドはケガをしたヘンリーを保護。トムと4人組はデビッドにヘンリーの引き渡しを求める・・・。
4.感想
サム・ペキンパー監督作品(『わらの犬』という意味がわからないタイトル。「全ては作り物、取り繕った物」という意味か?)。実に地味な雰囲気の映画で「腰抜け男の逆襲」を描いた内容。しかしながら、ホフマン演じる「腰抜け男デビッド」は実は私たちのこと。問題があっても取り繕って放置したり、諦めてガマンしたり。被害にあってもガマンするデビッドがついに爆発します(そりゃーそうです。時には戦わないと悪質な人間は調子に乗ってますます悪事を働きますからな)。暴力を肯定する気はありませんが、「ガマンすることに疲れた人」にオススメの映画。穏和なデビッドが戦うことを決意するシーンに注目されたい。見所は、登場人物(皆、どこかズレていたり、マトモではないところがあったり。マジメなのは店のルールに厳格な酒場のバーテンぐらいか)、4人組の挑発に冷静に対応しようとするデビッド、デビッドのハッキリしない態度にイラつく子供っぽいエイミー(誘惑するような態度を男たちに見せたりといった軽率さがある女)、狩りと暴行、教会のパーティー、あっさり撃たれる少佐、命がけで戦うデビッド(銃、火かき棒、熱湯、動物用の罠などを使用)、「帰り道」がわからないデビッドとヘンリー。それにしてもスーザン・ジョージ。『マンディンゴ』では黒人奴隷を誘惑する白人女の役。「ふしだらなアバズレ役」が多かったような気がする。実際にそういう人だったのだろうか?
スーザン・ジョージ:『おませなツインキー』『ダーティ・メリー/クレイジー・ラリー』『マンディンゴ』『燃えよNINJA』ほか。
(YouTube)
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