「鉄板映画:人気スター映画のブログ」パリの探偵がコルシカ島で「ある男」を捜すアクション・コメディ映画。排他的なコルシカ島で起こるスレ違い、人間関係に注目です。
1.ストーリー
パリの探偵が遺産相続に関する依頼を公証人から受け、コルシカ島へ。
2.キャスト
クリスチャン・クラヴィエ(探偵)
カテリーナ・ムリーノ(謎の女)
ディディエ・フラマン(公証人)
ジャン・レノ(活動家)
3.注目のシーン
①主役
パリの探偵ジャック・パーマー(クリスチャン・クラヴィエ)。公証人ダルジャン(ディディエ・フラマン)からの依頼。ある屋敷の相続の手続きをするため、コルシカ島に住む「アンジュ・レオーニ」なる男を捜して欲しい、とのこと。ジャックは「軽い仕事」と考え、引き受ける。
②コルシカ島
最初からツイてないジャック。島に着いたが、どしゃぶりの雨(イヤな予感)。タクシードライバーは少し変わり者。島の住民に声を掛けるジャック。しかし、余所者には「無視」または「そっけない返事」。
③アンジュ・レオーニとは?
警察、情報局、憲兵隊に追われているレオーニ(ジャン・レノ)。ドジな捜査陣は「レオーニ逮捕」に空振りばかり。レオーニは「コルシカ民族運動」の中心的人物であるが、組織のカネを横領した疑い。そのカネの「出所」が追われる理由。
④キャラ
行く先々で妙な苦労を強いられるジャック。様々な人物と出会う。ビーチで出会った女レア(カテリーナ・ムリーノ)、レオーニから「スズメ」呼ばわりされる男、レオーニの祖母、村の子供たち。

4.感想
微妙な映画。パリの探偵がコルシカ島でエライ目に遭う内容。DVDのパッケージはシリアスな表情のジャン・レノ。マジメな映画のようですが、実際はコメディ。しかも、ストーリー上の主役はレノではなく、クリスチャン・クラヴィエ演じる「探偵ジャック」。劇画を実写化したもの(現地の人たちの協力で撮影された)。「コルシカ独立運動」のリーダー、レオーニ。閉鎖的な島に住んでいるお陰で警察に捕まらない。しかし、警察はそれなりにレオーニの動向を把握しているようです(「それなのに捕まらない」というのが「笑い」になっています)。それにパリから来たジャックが振り回される「笑い」がプラス。緊迫感が生み出す「笑い」と憲兵や情報局が縄張り争いしながらレオーニを追跡する「アクション」を見せる映画。ストーリー的にはそれほどではありませんが、荒っぽいこともやるレオーニとトークで生きてきたジャックのギャップ、また、パリとコルシカのギャップを大袈裟に描いた演出が楽しい(かもしれない)。見所は、ドジな捜査陣(冒頭のシーン)、島民とジャックのやりとり、門を壊される夫婦、爆発シーン、警察がレオーニを敵視する理由、検問&ヘリで追跡されるジャック&レオーニ、レオーニを裁く法廷、裁判後のジャック&レオーニ。DVDには特典映像(メイキング)が収録されています。
コルシカ島:イタリア半島の西に位置するフランス領の島。フランス皇帝ナポレオン1世の出身地でもある。
(YouTube)
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