「鉄板映画:人気スター映画のブログ」キートンがキュートな女性と駆け落ちする話、仲が悪い隣人関係に悩む話。愉快なアイデア、体を張ったアクションに注目です。
『案山子』(1920年)

1.注目のシーン
①二人の男と一人の女
小さい家でルームメイト(ジョー・ロバーツ)と一緒に生活するキートン。農場の娘(シビル・シーリー)を愛するが、ルームメイトもまた彼女にホレている。彼女の父としては二人とも「お断り」といったところ。下手なプロポーズをしたキートン。彼女と一緒に駆け落ちするが・・・。
②キャラ
キートンが演じるキャラはいつも同じ。すばしっこくてタフだが、どんくさい。ルームメイトはデカい身体で、エラそう(よくいるタイプ。身体が大きい奴はマウントを取りがち)。農場の娘はカワイイ人。牧師は川でずぶ濡れになりながらも職務執行。
2.感想
大きな見せ場が二つ。一つはキートンとルームメイトが住む家。小さいため、何かとコンパクト。ガスコンロはいちいちコインを投入して使用するタイプ、食事のときはひもでぶらさげた調味料をかけながら食べ、浴槽はソファ、ベッドはピアノに変身。もう一つは「追い掛け合い」。キートンが犬に追いかけ回された後は、彼女と駆け落ちするため案山子に化けたり、カーチェイスをやったり。楽しいアイデアが詰まった短編です。
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『隣同士』(1920年)

1.注目のシーン
①不仲
ある両家。引かれ合うカップル(バスター・キートン&バージニア・フォックス)。しかし、親同士の仲がよろしくない。「浮気疑惑」騒動でさらに険悪に。ついに裁判所が仲介。結婚が決まったが、スンナリとはいかない・・・。
②キャラ
キートンの父役は実の親であるジョー・キートン。フォックスの父役は悪役キャラが似合うジョー・ロバーツ(デカくて、目が怖い男)。二人が互いに争うことによって若いカップルは苦労。「マヌケな警官」キャラもサイレントコメディ映画ではおなじみ。
2.感想
映画では毎度おなじみのテーマ「引き裂かれるカップル」。交際を反対されるカップルが、何とか互いに会おうとしてドタバタに。どんな結果になるか? 見所は、マヌケな「浮気騒動」、キートンが女性宅に向かうスタント、黒人と間違えられて連行、「ハエ叩き」(嫌な奴を撃退する仕掛け)、裁判のシーン、オチ。
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