「鉄板映画:人気スター映画のブログ」キートンが劇場のどんくさいスタッフを演じる話、家族で危険な船の旅をする話。舞台でのドタバタ、ツッコミどころに注目です。
『即席百人芸』(1921年)

1.注目のシーン
①劇場
劇場で雑用係の仕事をするキートン。自分が主演する夢を見たり、舞台でドジ踏んだり。
②キャラ
舞台裏でセッティングの仕事をする現場監督(ジョー・ロバーツ)はゴツい身体でキートンを追い回す役どころ。キートンと仲良くなる舞台女優の美女役でおなじみヴァージニア・フォックス。
2.感想
舞台裏を描いた内容。大忙しのキートンがイチイチやらかすのが見せ場。美女と仲良くなるのも毎度おなじみのパターン。見所は、楽しい夢(楽団、漫才、お客の全てをキートンが演じる)、双子の美女(片方と仲がいいキートン。違う方にキスしてビンタを食う)、猿・兵隊役で舞台出演、現場監督とつまらんトラブル、美女のマジックショー&ハンマー。キートンが猿になるシーンが個性的な短編です。
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『船出(漂流)』(1921年)

1.注目のシーン
①一家
夫婦と二人の息子の一家。夫キートンはワザとらしいぐらいどんくさい男。家族で船の旅をする計画だが・・・。
②キャラ
妻を演じるシビル・シーリーはキートン短編ではおなじみ。ドジ夫と一緒に船の旅。あまりにも危険なような気がするが、行動を共に。息子は父の顔を踏んだりする行儀の良くないところがある。無線で「SOS」を受信する救助隊員は一家の船の名を聞いて憤慨。
2.感想
ツッコミどころ満載の短編。どんくさいキートンが船の旅をするということ自体が危なっかしく、波乱を予感させる内容。なぜか家の中に船があり、外に出すのに苦労。出航の時も車を海に落としたり、桟橋を壊したり(ホームラン級のドジ)。海に出たら当然のように暴風雨。釘を打ち込んで船に穴を開けて浸水。ボートで脱出。沈むボート。万事休す。ドジ男が畳み掛けるようにやらかすシーンが見せ場。ドジ夫のせいでピンチになる妻子が気の毒な内容です。
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