鉄板映画：バスター・キートン特集⑨（『成功成功』『空中結婚』）

「鉄板映画：人気スター映画のブログ」キートンが成功者になろうとしてドジを踏む話、女性に縁がない男が熊を倒す話。ドジっぷり、素敵なロマンスに注目です。

『成功成功』（1922年）

１．注目のシーン
①青年
恋人（ルネ・アドレー）を愛するキートン。しかしキートンには生活力がないため、彼女の父（ジョー・キートン）は結婚に反対。「都会で成功するか」「拳銃自殺するか」の覚悟で町に出て、様々な職に就くが・・・。

②キャラ
キートンは定番「大ドジ男」。実の父ジョー・キートンはなかなか冷酷な男の役。ルネ・アドレーは美人さんで、演じる女性は彼氏の頑張りに期待するが、あまり信用はしていない様子。キートン短編作品でおなじみジョー・ロバーツは「選挙運動をする知事」を演じ、どんくさいキートンのせいで水浸しになるマヌケな役どころ。

２．感想
行く先々でキートンがドジを踏むシーンが見せ場。ワザとらしいほどトチるキャラを演じさせたらキートンの右に出る者はいない（かもしれない）。見所は、キートンの様々な仕事（動物病院の助手、ウォール街で掃除、舞台のエキストラ）、間の悪さ（スリ男の犯罪に巻き込まれる）、警官に追われる（列車に飛び乗る、船に逃亡）、ボロボロの「郵便物」。キートンの短編は意外に自殺に関する演出が多い。当時のアメリカはそんなに暗かったのだろうか？　
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『空中結婚』（1923年）

１．注目のシーン
①青年
どんくさ男キートン。女性とは縁がない。そんなキートンが気球に乗って遠くへ。落下した場所に川があり、釣りなどをするサバイバルな生活がスタート。同じようにそこでアウトドアを楽しむ女性（フィリス・ヘイヴァー）がいて・・・。

②キャラ
キートンはドジであるが、母子ウザギを銃で撃つのをためらう優しい男。フィリス・ヘイヴァー演じる女性は男勝り。遊園地でキートンと一緒にアトラクションの乗り物に乗った女性はキートンに怒り（何をやったかはわからないが、キートンは殴られたようだ）。

２．感想
ドジばかりの男が勇ましい女と出会う話。タイトルが『空中結婚』。ネタバレっぽいタイトルですが、内容に注目されたい。見所は、遊園地「びっくり館」＆デブ女の体当たり、気球に発砲（バカ）、どんくさい釣り＆即席ダム、へなちょこカヌー＆たき火、猛牛と美女、役に立たない銃、クマ退治、大滝＆オチ。キートンのドジっぷり＆ロマンチックなハッピーエンドが素敵な短編です。
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