「鉄板映画:人気スター映画のブログ」キートンが失恋して航海に出る話、デブちんと女をめぐって争う話。ドジな船乗り、女でトラブるバカな連中に注目です。
『捨小舟』(1923年)

1.注目のシーン
①青年
美女(ヴァージニア・フォックス)に婚約を破棄されたキートン。悔しさと寂しさから世界一周の旅に出ることに。ところが早々に食糧と水が不足。捕鯨船に助けられたが、船長(ジョー・ロバーツ)は気が短い荒くれ男。大変な捕鯨作業に従事することに。
②キャラ
キートン演じるキャラは毎度おなじみの定番「ドジ山ドジ男」。船長は最悪。「そそう」をした船員を容赦無く船から落として追放(落とされた奴はどうなるのだろう?)。そのパターンで作業員が足りなくなったためキートンを「キャビン係」として雇うが・・・。
2.感想
キートンが無謀な旅に出て、荒っぽい船長に拾われる内容。ホームラン級のドジのキートン。出来の悪い船員は始末することにしている船長。トラブル必至。どんな結果に? 見所は、ヒゲ姿のキートン、やらかし、厳しい鯨漁(モリを撃ち込む装置が吹っ飛んだり、船員が海に落下したり)、ボートで捕鯨船から脱出、海軍の砲撃訓練、オチ。ラストのオチはいかがなものか、と思いますが、「キートン映画」は「ドジを楽しむ映画」。これで良いのでしょう。
-------------
『ファッティとキートンのコニー・アイランド(デブ君の浜遊び)』(1917年)

1.注目のシーン
①カップル
遊園地「ルナパーク」を楽しみたいキートンとカワイイ彼女(アリス・マン)。しかし、情けないことにキートンは金欠で、アル(アル・セント・ジョン)という男に彼女を盗られてしまう。一方、デブ(ロスコー・アーバックル)は妻にウンザリ。何とか妻から逃げ出してキートンの元彼女にアプローチ。美女を取り戻したいキートンはどんな努力を?
②キャラ
キートンは文無しだが、彼女を強く愛する。デブは単なる女好き。アルはデブの妻とは旧友。そのため人間関係が入り乱れる争いに。キートンの彼女は浮気っぽい。どうやら「カネを持っている男」が好きらしい。
2.感想
ロスコー・アーバックルは当時の人気コメディアン。生まれたときから大柄。チャーリー・チャップリン、ハロルド・ロイドとも共演。しかし、「女性を死なせた疑い」で事実上、キャリア終了。今ではこの事件は「冤罪」とされているとか。この『コニー・アイランド』はアーバックルがメインで、キートンは準主役。アーバックルがキートンを映画界に誘ったことから「先輩と後輩」といった関係だったが、アーバックルがスキャンダルで消えてキートンがチャップリン、ロイドと並ぶ「三大喜劇王」に。『コニー・アイランド』の内容は他愛ないもの。妻がいる女好きのデブちんが女装したり、ライバルとケンカしたりしてカワイイ女と仲良くなろうとするもの。見所は、服着たまま砂の中に潜るデブ、女の取り合い、ハンマーでKOされるキートン、ウォータースライダーでのハプニング、デブの女装、バカなアル、ドジ警官、留置場でのケンカ。
-------------
Amazonショッピングサイトのリンクです。
![バスター・キートン傑作集(4) [DVD] バスター・キートン傑作集(4) [DVD]](https://m.media-amazon.com/images/I/61FG3RA5H8L._SL500_.jpg)
![バスター・キートン傑作集(5) [DVD] バスター・キートン傑作集(5) [DVD]](https://m.media-amazon.com/images/I/51CP98SCH5L._SL500_.jpg)