「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:バスター・キートン特集⑫(『海底王キートン』『セブン・チャンス』)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」キートン無人の大型船で野蛮人に襲われる話、大金を相続して大勢の花嫁に追われる話。海底のシーン、女の執念に注目です。

『海底王キートン1924年

1.注目のシーン
①ボンボン
ある名家の跡取り息子ロロ(キートン)。満ちあふれた生活で、愛する女性と結婚するのが夢。しかし、プロポーズに失敗。「新婚旅行」として行くはずだった船の旅に一人で。ところが某国の工作員によって船は無人に。おぼっちゃまで何もできないロロは漂流する船上で困ってしまう。

②キャラ
ロロに愛される美女は海運王の娘。しかし、彼女もまた「お嬢様」で料理や家事のことなど何も知らない。「似合いのカップル」ではあるが、将来トラブるのは必至(のような気がする)。他に、海運王、ロロの執事、大勢の野蛮人たち。

2.感想
『海底王キートン』というタイトル。キートンが『007/私を愛したスパイ』の悪役カール・ストロンバーグ(海底基地を使って世界を支配しようとする)ばりに海を支配する話、ではなくて、海底で船の壊れた箇所を修理しようとするシーンがある映画。舞台は、ある二国が争う時代。一方が敵の船を破壊しようと工作活動。その船にキートン演じる「ロロ」と海運王の娘のみが乗船。船に穴が空いたり、野蛮人に襲撃されたり。二人の運命は? 「おぼっちゃま」と「お嬢様」が慣れないことで苦労したり、勇敢に戦ったりする姿が見せ場の長編(60分)。二人が次第に「サバイバル」に慣れていくところが面白い。見所は、いきなりのプロポーズ&その結果、船での出来事(ド下手な料理、伝染病の旗、ボートでドジ、花火、怪奇現象(勝手に動くレコードプレイヤー、ドア)、水漏れ)、潜水作業(ロブスター、カジキ、タコの襲撃)、野蛮人との攻防。
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キートンのセブン・チャンス』(1925年)

1.注目のシーン
①会社経営者
会社を経営するジェームズ・シャノン(バスター・キートン)。経営が苦しく、パートナー(T・ロイ・バーンズ)と対応を協議しなければならないほど。そんなシャノンになんと大金を獲得するチャンス。祖母が亡くなり、700万ドルの遺産。しかし、それを相続するには「27歳の誕生日の午後7時までに結婚すること」が条件。その期限はまさに今日。シャノンは恋人メアリー(ルース・ドワイヤー)に結婚を申し込むが・・・。

②キャラ
シャノンの恋人メアリー。プロポーズに複雑な心境。シャノンのパートナー&弁護士は彼に何かと協力。「花嫁募集」の記事を出したが、それを読んだ女たちがシャノンを追いかけ回す(恐ろしい)。

2.感想
キートンが全速力で走るシーンで有名な作品。「結婚しなければならない」状態になったシャノンが手当たり次第に女性にアプローチ。思いっ切りバカにされたり、黒人オバサンだったり(現在だったら「差別的」とされるであろうヤバイ演出)、人間ではなくてマネキンだったり。そして「花嫁募集」の記事の掲載。「我こそは」といった感じで花嫁衣装の女たち(ヘンなオバハンみたいなのも)が大集合。シャノンは大勢の花嫁候補&大量の岩に追われて逃走。どんな結果に? アクションと「大勢の花嫁」に注目です。
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