「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:バスター・キートン特集⑮(『船長(蒸気船)』『カメラマン』)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」キートンが洪水で人命救助する話、ボロい中古カメラでスクープを狙う話。大嵐の中での大活躍、中国人の抗争に注目です。

キートンの船長(蒸気船)』(1928年)

1.注目のシーン
①ある町
最新式蒸気船「キング号」の「お披露目」が行われることに。オーナーのキング(トム・マクガイアー)は町の有力者で、娘キティ(マリオン・バイロン)はなかなかの美人。一方、古い蒸気船「ジャクソン号」のオーナー、ビル(アーネスト・トレンス)はキングからバカにされている。そんな状況でボストンからビルの息子ウィリー(バスター・キートン)がビルを訪ねてやってきた。ウィリーが赤ん坊だった頃しか知らないビルは「息子は自分と同じような立派な体格の持ち主に違いない」と勝手に期待。ところがウィリーは背が低く、似合わないヒゲ、手にはウクレレ。しかも妙にどんくさい。幻滅したビルはウィリーにあらゆるダメ出し。

②ハプニング
しっくりいかないビルとウィリー。そして、ビルが事件を起こして逮捕。そんな状況で大嵐。民家や保安官事務所が川に流され、キティやビルがピンチに。ウィリーが皆を助けようと奮闘。

2.感想
おんぼろ船のオーナーの息子が人命救助するコメディ。意外な人物が意外な活躍をする、という「キートン映画」おなじみのパターン。どんくさい小柄なウィリー。キングとビルの仲は最悪であるが、ウィリーとキティは以前からの知り合いで仲が良い(いつ知り合ったのかが本編で語られることはなかった)。そしてビルが事件を起こし、自然災害(大嵐)も。ウィリーの頑張りぶりに注目されたい。見所は、ビルがウィリーに新しい帽子を買ってやるシーン(何個も試着して決定。それなのに・・・)、勝手に船をイジって騒動、留置所でのドタバタ、大嵐のシーン(家が崩れたり、川に流されたり)。
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キートンのカメラマン』(1928年)

1.注目のシーン
①貧乏
街角で「鉄板写真(ポラロイドカメラのようなもの)」を通行人相手に撮る商売をしているキートン。美女サリー(マーシャリーン・デイ)に一目惚れ。サリーは「MGMニュース」社に勤める受付嬢で、キートンはデートに誘う。

②キャラ
キートンは貧しい&ドジ。古いカメラで商売してきた。サリーのいる「MGMニュース」社で働くため、中古のビデオカメラを買うが・・・。サリーは「モテる女」。どこへ行っても男たちが群がるほど。「MGM」社のカメラマン、ハロルド(ハロルド・グッドウィン)は嫌な奴。キートンの古いカメラを見てバカにする。「MGM」社のボスは「仕事ができる奴」しか相手にしない現実派。

2.感想
1920年に『文化生活一週間』を撮ったキートン。あれから時間が経って、顔つきに変化(早い話が「年を取った」。童顔であるため老けた印象は少ないが、やはり昔とは違う)。今回は「純愛」がテーマ。サリーは優しい女性。自分のために頑張ろうとするキートンを陰から応援。ヘンに自分に群がる「チャラい連中」はマトモに相手にしないしっかり者であります。頑張るキートン。しかし、どんくさい。努力は報われるのか? 見所は、美女との出会い、妙な警官、火災現場の撮影(大ドジ)、ヤンキースタジアムで「一人野球」、貯金箱&部屋の壁、サリーからの電話、込み合うバス、プールの着替え室(邪魔でアホな奴が侵入)、後部座席でズブ濡れ、チャイナタウンでの抗争&撮影、ボート事故、結末。
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