「鉄板映画:人気スター映画のブログ」ハラの立つことの連続で遂にキレた男があちこちでやらかす。頭に来ること、嫌な奴ら、を紹介。

1.あらすじ
1991年、暑いロサンゼルス。離れて暮らす幼い娘に会おうとする男が様々な出来事により、遂にヤケっぱちに。
2.許せないことばかり
①解雇
ウィリアム・フォスター(マイケル・ダグラス)なる白人男。軍事企業で長年働いてきたが、解雇。ミサイルまで作って国を防衛してきたというのにアッサリ解雇かい、ということでイラつきが収まらない。
②故障
クビになって金欠。車のエアコン、窓が故障。そして大渋滞。ただでさえ暑いのに更にイラつくウィリアム。こんなポンコツ車は要らん、と車を路上に放置して娘が住む家に徒歩で向かう。
③元妻
ウィリアムの別れた妻はイタリア系。ウィリアムのキレやすい性格に恐れをなして離婚したが、ややヒステリック。娘をウィリアムに会わせたくないようだが、その判断は正しいのか?
④韓国人
白人のウィリアムにとってアメリカは「英語をキチンを話せる者の国」という意識が強い。実にナマイキな韓国人が経営するコンビニでトラブル。店主の態度&言葉遣い、妙に値段が高いのが気に食わないウィリアムは強盗対策用のバットを店主から取り上げて店の商品をぶっ壊す。
⑤中南米系
いわゆるストリートギャングが町に勝手に縄張りを作っているロサンゼルス。一休みしているウィリアムにチンピラ二人が因縁を付け、所持品を奪おうとする。強盗対策用のバットで二人をぶっ飛ばし、ナイフを獲得。
⑥物乞い
日本では物乞い行為は違法。アメリカにはホームレスが大勢おり、小銭を通行人にせびる。しつこい男がナレナレしくウィリアムにつきまとい、所持するカバンを要求する。
⑦ファーストフード店
マクドナルドのような店に入ったウィリアム。朝食セットを注文したが、女店員は「朝食はもう終わりました」などとホザく。たった3分過ぎただけなのに注文を拒否するとは。店長を呼んでクレームをつけ、ウィリアムは中南米チンピラから取り上げた銃で脅す。ところが出てきたハンバーガーが見本とは大違いのショボさ。消費者を欺きながらワザとらしい笑顔のバーガー店にイラついてたまらんウィリアム。
⑧銀行
融資を受けられなかった黒人が銀行の表でプラカードを持って抗議活動。警官隊に連行される。「カネを銀行から借りられる者とそうでない者」にはどんな違いがあるのだろう? アメリカではスーツをキチンと着た黒人でも信用されない。
⑨邪魔くさい奴
電話ボックスで通話を終えたウィリアムに文句を付ける男。「話が長い」というのが理由。今では携帯を使うためこういうトラブルはあまりないかもしれないが、飲食店で食べるのが遅い人は店や待ってる客から文句を言われることも。
⑩ナチスかぶれ
払い下げ軍用品を売る店の店主。スキンヘッドで同性愛者を嫌悪。それだけなら個人の自由だが、やたら敵対的でイカれた態度。靴を買いに来たウィリアムとトラブル。どんな結果に?
⑪道路工事
予算の関係で行われる無駄な工事。工事現場の警備係はナマイキな態度。工事のせいで渋滞に巻き込まれた怒りもあってウィリアムは払い下げ店で入手したバズーカ砲を使用。
⑫カネ持ち
クビになって金欠のウィリアムは「鼻持ちならないカネ持ち」に嫌悪感。やたら広いゴルフ場で優雅にくつろぐ傲慢な態度の老人をショットガンでビビらせる。
3.コメント
これはアメリカが舞台の映画。しかしながら、アメリカ化した日本にも当てはまるような気がする内容。「多様性」と言いながら実態は「無責任主義」の世の中。アメリカ白人であるウィリアムにとって「英語をマトモに話せない移民犯罪者」にはウンザリでしょうな。国のために頑張ってきた自負があるウィリアム。解雇され、元妻に避けられ、怒りマックス。「娘に会いに行く」ただそれだけのために「邪魔な奴」を制裁する映画。労働環境、社会の劣化、詐欺、不正など様々なテーマが盛り込まれた内容。「責任感の無い多様性」がどんな社会を生み出したか、に注目です。
(予告編:YouTubeより)
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