「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『戦艦ポチョムキン』(1925年:アレクサンドル・アントノフ)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」ソ連の戦艦「ポチョムキン」で反乱が起こる政治的な映画。水兵の不満、反乱、「オデッサの階段」、結末に注目です。

1.ストーリー
食糧問題がキッカケでソ連の戦艦「ポチョムキン」で反乱発生。反乱を起こした水兵たち、彼らを支援したオデッサの人々の運命は?

2.キャスト
アレクサンドル・アントノフ(水兵)

3.注目のシーン
ロシア革命
1905年のロシアが舞台。皇帝の時代で、ロシアは日本軍に苦戦。戦艦「ポチョムキン」には腐った食糧しかない。それに不満の若い水兵たちが将校に訴えるが、艦長や上官たちは無視。それどころか「不満のある奴は処刑」といった態度。水兵たちのリーダー的な男、ワクリンチェク(アレクサンドル・アントノフ)の我慢はついに限界。

②反乱&虐殺
水兵たちが将校に反抗。ぶっ飛ばしたり、海に放り込んだり。艦を掌握して満足の水兵たちだが、犠牲者も。オデッサの町で市民の理解と協力を得た水兵たち。しかし、鎮圧部隊がオデッサを襲い、艦隊がポチョムキンを追跡する。

4.感想
ピアノ音楽と字幕の無声映画。「共産主義プロパガンダ映画」ということで長らく封印されてきた作品。支配者にとって「革命」「下克上」というのはタブー。そのため、日本では1967年になって一般公開されたとか。内容は単純ですが、深さも。「ポチョムキン」で提供される食糧が腐っており、「こんなもん食えるか!」といった感じの水兵たち(そりゃそうだ)。ところが上官は「文句があんのか、この野郎!」といった態度(頭おかしい?)。そして「打倒、専制政治!」といった感じでクーデター発生。結局のところ、ちゃんとした食糧があれば起こらなかった出来事が描かれている映画。革命だの何だのといった大袈裟な映画ではないような気がする。ただ、有名な「オデッサの階段」のシーンは現在から見てもかなり考えさせられます。上から命令された兵士が市民を虐殺。今でもロシア市民は国に逆らうことは許されず、体制に批判的な者はエラい目に遭わされるとか。そういった圧政はどこの国でも起こりうること。邪悪な者に権力を持たせないようにしたいものです。

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