「鉄板映画:人気スター映画のブログ」シリーズ第十二弾でラスト。狂四郎がニセ者と勝負する時代劇映画。邪悪な連中、悲しい兄妹、狂四郎の戦いに注目です。
1.ストーリー
大奥で二つの派閥がニラみ合い。邪悪な一派が狂四郎を巻き込んで優位な立場に立とうとするが・・・。
2.キャスト
市川雷蔵(眠狂四郎)
藤村志保(大奥の女)
江原真二郎(ニセ者)
久保菜穂子(大奥総取締役)
小池朝雄(大目付)
3.注目のシーン
①主役
おなじみ「無頼の徒」眠狂四郎(市川雷蔵)。自分の名を騙って殺しや婦女暴行をはたらくニセ者が出現。気にもしない狂四郎だが、事態が深刻さを増していったため遂に怒り。
②大奥
江戸城では大奥が二つの派閥に分かれて争う状況。将軍に特に気に入られている、お千加(松尾嘉代)は現在、将軍の子を懐妊中。その子は世継ぎになる可能性が非常に高い。それが気に食わない大奥総取締役の錦小路(久保菜穂子)はあの手この手でお千加を破滅させようとする。
③キャラ
錦小路はあまりにも邪悪な奴。人を利用し、用が済めば得意の毒殺。お千加は将軍に愛されているが、錦小路の邪悪さに負けない気の強さ。大奥の女で「錦小路派閥」の小夜(藤村志保)は邪悪な錦小路についていけない様子。小夜の兄、川口周馬(江原真二郎)は狂四郎のニセ者。名を騙る理由は何か? 錦小路に何かと入れ知恵する大目付の板倉(小池朝雄)も邪悪な奴で、錦小路と周馬を使って邪魔者を消そうとする狡猾さ。大奥の女で「お千加派閥」の滝山(橘公子)は怪しいオバハン。大奥で仲介の仕事をする男(伊達三郎)は錦小路、板倉に忠実。女を売る宿を運営する、お菊(朝丘雪路)は狂四郎を愛す。他に、モグリの中絶屋の婆さん、仮面を着けた女たち、伊賀流の殺し屋たち、あっけなく斬られる幕府の大物たち。

4.感想
1969年に37歳で亡くなった市川雷蔵。遺作は『博徒一代 血祭り不動』。『眠狂四郎悪女狩り』はその前に制作されたもの。撮影時、ガンで体調不良。決死の演技。そのため、鬼気迫る表情となった。内容は、大奥の邪悪な女に大勢が振り回されて不幸に落ちるという救いのない話。「錦小路」のようなストレートに邪悪な奴もいれば、狡い邪悪さを持つ「板倉」のような奴も。「ニセ狂四郎」の川口周馬は何とも哀れな悪役。「人間の醜さ」を斬り捨てる雷蔵版狂四郎の最後の戦いに注目されたい。見所は、ニセ狂四郎の悪行、伊賀流の刺客との戦い(鎖鎌で襲われるシーンほか)、中絶屋での出来事、裏切り者の末路、能面の女、煙で失神&縛られてピンチ、棺桶の中身、キリシタン&鉄砲隊、怒りの川口周馬、森の中での死闘。
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