「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『好色一代男』(1961年:市川雷蔵、若尾文子、中村玉緒、中村鴈治郎)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」大変な女好きのボンボンが諸国で女を求める異色時代劇映画。「世之助」という珍キャラ、女たち、侍の世界の残忍さに注目です。

1.ストーリー
大金持ちの商人の息子が勘当され、女を求めて諸国を気ままに放浪。

2.キャスト
市川雷蔵(ボンボン)
若尾文子(遊女)
水谷良重(遊女)
中村玉緒(網元の女)
中村鴈治郎(父)

3.注目のシーン
①主役
京都の商人、但馬屋の跡取り世之介(市川雷蔵)はどうしようもない女好き。それはどうやら両親が大いに関係。カネ持ちながらドケチな父夢介(中村鴈治郎)が母を女中のように扱うのにウンザリしてきた世之介は「女はかわいそうなものや。喜びを与えてやらなアカン」がモットー。行く先々で美女を見つけてはナンパ。上手く行くときもあれば、棍棒でドツかれて大怪我するときも。

②女
世之介が愛した女たち。未亡人、豪商「春日屋」の娘、遊女(若尾文子、水谷良重、ほか大勢)、怪しい尼さん、地方の網元(漁師のボスで役人の手先)の愛人お町(中村玉緒)、農家の娘、田舎の娼婦。特に、お町を世之介は大いに気に入った様子。

③キャラ
したたかな女もいれば、純粋な女も。世間には妻とケンカばかりの男もいるが、世之介は全ての女を愛する意向。大名や侍はイヤな奴ばかり。商人からカネを借りたり、ヒマを持て余して酔っぱらったり。商人が自分たち武士より良い暮らしをしているのが気に入らず、財産没収や打ち首の処分を科したりする(いつの時代も支配階級というのは力を濫用する信用できない連中)。世之介は武士を嫌悪。そのため、悲劇が。大映映画では悪役でおなじみ伊達三郎はエラい目に遭わされる貧乏人の役で登場。

4.感想
井原西鶴が原作の異色作。あの市川雷蔵が「ナヨナヨした女好き」を演じる。「女のためならどれだけカネを使っても構わない」という世之介。その代わり「男のためにカネを出すのはまっぴらゴメン」という実にハッキリした考え方。そのせいでオヤジに勘当され、武士からニラまれてしまう。それでもひたすら女を求める世之介は大した奴(国外逃亡してまで女を求めようとするたくましさ)。ただ、愛した女が不幸になるパターンが多いのが悲しいところ(遊び人の世之介を相手にするような女だからそれも当然か)。世之介の女を求める旅、侍階級との確執、オヤジとの関係が見せ場の傑作。見所は、世之介のナンパ(そのパターンは?)、浪人同士のアホくさい確執、お見合いをブチ壊し、京都追放、茶店での出来事、女装した連中、年食った娼婦、文無し男、千両で見受け、僧になった世之介、仇討ち姉弟、女と逃亡&関所、墓地での出来事、ヒモ生活(情けない暮らし。しかし、実家に帰ればカネは腐るほどある)、10年ぶりの京都、春日屋の悲劇、三つの遺言、派手な遊び&プライドの高い女(自分には「体重と同じ重さの金(ゴールド)」ほどの値打ちがある、と言う。それは小判何枚分か?)、私財没収処分、船で逃亡。オヤジに勘当されて諸国を放浪している時は実家が裕福だった世之介。それを使い果たして国外逃亡。本当に文無しになった世之介は海外でもやっていけるのだろうか? 雷蔵が陽気に歌って踊る珍シーンにも注目です。
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