「鉄板映画:人気スター映画のブログ」ギャングの「コルレオーネ・ファミリー」を描いたシリーズ完結編『ゴッドファーザー PART III』、道端で偶然知り合った二人の男の道中を描いた『スケアクロウ』を紹介します。
『ゴッドファーザー PART III』(The Godfather Part III)
1.ストーリー
ギャングのファミリーの物語。
(1990年公開)
2.キャスト
アル・パチーノ(ドン)
ダイアン・キートン(元妻)
ソフィア・コッポラ(娘)
タリア・シャイア(妹)
アンディ・ガルシア(甥)
3.注目のシーン
①主役
1979年、ニューヨーク。大ボスのマイケル・コルレオーネ(アル・パチーノ)。パーティーに彼の家族が集合。そこにはマイケルの兄ソニーの息子ヴィンセント(アンディ・ガルシア)、マイケルの息子アンソニーの姿が。アンソニーと進路について語り合うマイケルだが・・・。
②キャラ
アンソニーの付き添いでマイケルと再会する元妻ケイ(ダイアン・キートン)。マイケルの娘でアンソニーの妹であるメアリー(ソフィア・コッポラ)。マイケルの妹コニー(タリア・シャイア)。ヴィンセントと対立するザザ。ザザを陰ながらバックアップするドン・アルトベロ。
③栄光と悲劇
「単なるギャング」ではなく社会的地位を手に入れたマイケル。狡猾に社会システムに食い込んでいる。元妻ケイはそんなマイケルを心の中で嫌悪。息子アンソニーもマイケルの生き方を否定。娘メアリーは何も知らずにマイケルが行う「表向きの事業」に広告塔として利用されている。マイケル自身も発作に苦しむなど体調に問題を抱えている。そんな状況で殺し屋がマイケルおよび彼のファミリーを狙う。
4.感想
マイケル・コルレオーネの人生を描いた三部作の最終章。現実の問題も暗に表現されているシリアスな作品。新旧交代がテーマ。絶大な権力を持つに至ったマイケル・コルレオーネ。「若き帝王」ヴィンセント(風格が凄い)。二人の関係、彼らに起こった悲劇。ギャングの抗争(老人の小狡い陰謀)、バチカンや財界とギャングの複雑な関係、マイケルとケイが会話するシーン、最期に注目の名作です。
(作品情報:各種資料より)
・ロバート・デュヴァルは出演料の問題などにより出演オファーを断った
・ウィノナ・ライダーは撮影直前に病気のため降板
・ソフィア・コッポラはゴールデンラズベリー賞の最低助演女優賞・最低新人賞を受賞
(予告編:YouTubeより)
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『スケアクロウ』(Scarecrow)
1.ストーリー
道端で偶然知り合った二人の男が一緒に商売を始めようと意気投合するが・・・。
(1973年公開)
2.キャスト
ジーン・ハックマン(刑務所帰り)
アル・パチーノ(元船員)
3.注目のシーン
①主役
マックス(ジーン・ハックマン)とフランシス(アル・パチーノ)の物語。妹コーリイの家に向かう刑務所帰りのマックス。妻子の家に向かう元船員のフランシス。町外れで知り合う二人。意気投合。一緒に「洗車ビジネス」を始めようと計画を語り合う。
②トラブル
すぐケンカをする気の荒いマックス。ふざけたことをしたがるフランシス。そんな二人がバーで騒ぎを起こして刑務農園送りに。刑務農園には「ワケあり」な男が。暴行事件発生。そして出所。妻子の家に帰る前に妻に電話するフランシス。そして・・・。
4.感想
人生をやり直そうとする二人の男の道中を描いた作品。「スケアクロウ」とは「かかし」のこと(ストーリーには特に関係ないアイテムですが、「同じモノ」でもマックスとフランシスでは「違うモノ」に見える、ということで、「二人の性格の違い」を表すアイテムとして「かかし」が使われています)。単に道端で知り合っただけの二人の男が意気投合し、一緒に商売を始めようとアレコレ話し合う。いきあたりばったりな二人は夢を実現できるのか? 一風変わった映画。よく知らない相手と行動を共にする。そしてハプニング。「1973年の作品」というのがポイント。ベトナム戦争などで社会が揺れていた時代。マックスとフランシスがいきあたりばったりなのは二人の性格だけではなく、そういったことも背景にあると思われます。ストーリー展開、キャラクターの個性に注目の映画です。
(作品情報:各種資料より)
・フランシスの妻を演じたペネロープ・アレンは後に『狼たちの午後』(1975年)でパチーノと共演
・ジーン・ハックマンの実兄がチョイ役出演
(予告編:YouTubeより)
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