「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

名作映画全集。ジャンルを問わず多くの作品を紹介。全記事無料です。

鉄板映画:『オーシャンズ11』(2001年:ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」窃盗集団「オーシャンズ」がラスベガスの大物から大金を奪おうとするサスペンス映画。キャラ、トリックに注目です。

1.ストーリー
出所したばかりの男が去った妻を取り戻そうと大物から大金を奪おうとする。

2.キャスト
ジョージ・クルーニー(前科者)
ブラッド・ピット(詐欺師)
マット・デイモン(スリ)
ジュリア・ロバーツ(元妻)
アンディ・ガルシア(カジノ王)

3.注目のシーン
①主役
信用詐欺で刑務所に収監されているダニエル・オーシャン(ジョージ・クルーニー)。仮釈放され、早速ある計画。カジノ王ベネディクト(アンディ・ガルシア)と再婚した元妻テス(ジュリア・ロバーツ)を取り戻すと同時にベネディクトから大金を奪おうとする。

②悪役
ラスベガスで三つの大きなカジノを経営するベネディクト。しかし、この男はただのビジネスマンではない。本編では語られていないが、どうやら犯罪組織と関わりがありそう。澄ましたツラをしているが、自分を裏切った者は配下の殺し屋を使って始末するのがパターン。「ラスベガスの闇」を象徴する人物。

③キャラ
ベネディクトのカジノにある難攻不落の金庫から大金を奪おうとするダニエル。それには「スペシャリスト」が必要。ダニエルの仲間ラス(ブラッド・ピット)、スリのライナス(マット・デイモン)、身軽な曲芸師イエン(シャオボー・チン)、爆破の専門家バシャー(ドン・チードル)、カジノのディーラーで前科者のフランク(バーニー・マック)といったワケありな連中をスカウト。他にも、カジノの支配人、ベネディクトの屈強な手下、ラスからポーカーを習う役者ら。

④トリック
「セキュリティが完璧な金庫」を攻略するシーンがこの映画の見せ場。センサー付きの金庫室に侵入し、そこから大金をどうやって運び出すのか? 『ルパン三世』風のトリックに注目されたい。

4.感想
カッコいい俳優が勢揃いした映画。しかし、ちょっとしたツッコミどころ。ダニエルが元妻を取り戻したいのはわかりますが、なぜベネディクトから大金を奪う必要があったのだろう? ベネディクトは「怪しすぎる大物」。関わること自体が危険なのに。結局、これは窃盗集団が「難攻不落の金庫」からどうやってカネを奪うのかを見せたい映画。キャラ的にはベネディクトが一番の存在感。ジュリア・ロバーツは一生懸命「エエ女」を演じています(興味ありますか?)。見所は、個性的なキャラたち、「ラスベガスのカジノを襲った失敗例」、ベネディクトの冷徹さ&用心深さ(信用できない人間は金庫に近づかせない)、痛めつけられるフリをするダニエル、ボクシングのシーン(本物のヘビー級選手レノックス・ルイスとウラジミール・クリチコが登場)&停電、金庫室に潜入するシーン、カネを持ち出す手段、ベネディクトに失望するテス、その3~6ヶ月後の出来事(続編がありそうなエンディング)。キャラクター、ラスベガスのカジノ、犯行のトリックに注目の見所が多い作品です。

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鉄板映画:『ファミリー・ツリー』(2011年:ジョージ・クルーニー、ボー・ブリッジス)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」事故をきっかけに家族が団結しようとするドラマ映画。ハワイを舞台に親子の不和といった人間関係を描いたシーンに注目です。

1.ストーリー
ハワイの弁護士が妻の事故と土地問題に悩まされる。

2.キャスト
ジョージ・クルーニー(弁護士)
シェイリーン・ウッドリー(長女)
アマラ・ミラー(次女)
マシュー・リラード(不動産業者)
ボー・ブリッジス(いとこ)

3.注目のシーン
①主役
ハワイの弁護士マット・キング(ジョージ・クルーニー)。妻がモーターボートの事故で意識不明。次第に容態が悪化。また、マットはカメハメハ大王の子孫であり、先祖から受け継いだ広大な土地を管理。しかし、その土地は新しいルールにより売却せざるを得ない状況。

②キャラ
人間関係がテーマの映画。マットの長女アレックス(シェイリーン・ウッドリー)は反抗期で汚い言葉を使ったりする。次女スコッティ(アマラ・ミラー)は母の事故で問題行動の連続。マットのいとこたちは土地の売却による金銭分配を期待している。マットの義父であり妻の父はマットに大いに不満。「お前のせいで娘は苦労ばかり。挙げ句に事故とは何事か!」といった態度。義母は認知症。アレックスの彼氏シド(ニック・クラウス)はデリカシーのない馬鹿者。しかし、彼にもつらい過去が。

③隠れた問題
実は妻には隠し事が。仕事に取り組むあまり妻とコミュニケーションしてこなかったマット。妻は寂しさから不動産業者スピアー(マシュー・リラード)と密会。そのことを知ったマットはスピアーの自宅や滞在先を突き止めようとする。スピアーの妻ジュリー(ジュディ・グリア)はマットや夫の態度から何かを感じ取る。

4.感想
ジョージ・クルーニーが「悩める父親」を演じる濃厚な作品。マジメな男性マット。しかし、「仕事」「相続問題」に取り組むあまり家族との間に隙間が。妻は隠し事、事故。娘は反抗的。娘の彼氏は大変な馬鹿者。いとこたちはぐうたら。そういった人間たちによる夫婦の不和、子供の教育・恋愛、義理の親との関係、親戚付き合いといった「家族に関する問題」が多く含まれている内容。忙しすぎたマットは様々な問題にどう取り組み、バラバラになった家族関係をどう修復するのか? 見所は、マットと娘たちの会話、アレックスとスコッティのやりとり(年の差がある姉妹。それがちょっとした笑いに)、ちょっとかっこわるいジョージ・クルーニーの走り方(演技?)、マットとアレックスらがスピアーの家・バカンス先の別荘を監視するシーン(ストーカーっぽい「笑いのシーン」)、病室でマットが昏睡状態の妻をなじるシーン、マット一家が一族の土地を眺めるシーン、土地売却問題の結論、つらさをこらえるスピアーの妻、ほか。シリアスな内容。クルーニーの「父親ぶり」に注目です。

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鉄板映画:『ピースメーカー』(1997年:ジョージ・クルーニー、ニコール・キッドマン)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」ワケありな過激派がロシアで奪われた核弾頭でアメリカを攻撃しようとするアクション映画。危機一髪なシーンに注目です。

1.ストーリー
旧ユーゴの混乱で悲劇に見舞われた男がアメリカに報復しようとする。

2.キャスト
ジョージ・クルーニー(大佐)
ニコール・キッドマン(博士)
アレクサンダー・バルエフ(ロシアの将軍)
マーセル・ユーレス(悲しい男)

3.注目のシーン
①背景
ユーゴスラビア紛争(ユーゴスラビア社会主義連邦共和国解体の過程で起こった内戦)が背景の映画。とてもややこしいユーゴスラビア。他民族、他宗教。結果的に各地域が独立。その過程で多くの悲劇。この映画の悪役「セルビアクロアチア人」(マーセル・ユーレス)は妻と娘を内戦で亡くした男。その際に使われた武器がアメリカによるものであったことからアメリカを敵視。核装置をニューヨークに持ち込んでアメリカを破滅させようとする。タイトルの「ピースメーカー」とは「平和の使者」のことで、悪役の解釈によると「平和の使者気取りのアメリカ」を意味する。

②事件
冷戦後の「緊張緩和」によって核兵器を減らそうとするロシア。コドロフ将軍(アレクサンダー・バルエフ)が核兵器10基を奪取。それをイランに密売しようとする。協力者のクロアチア人はそのうちの一基をもらう約束になっており、それをアメリカ攻撃に使うつもり。

③キャラ
ロシアで起こった核爆発を分析する核密輸対策班のケリー博士(ニコール・キッドマン)。デヴォー大佐(ジョージ・クルーニー)と共に衛星写真の分析と情報収集。オーストリアのスパイ、ディミトリ(アーミン・ミューラー=スタール)はデヴォーの友人で、核兵器紛失事件の捜査に協力。

④アクション
シリアスな内容。アクションシーンは凄腕のデヴォーが担当。オーストリアでのカーチェイス、「デヴォー vs. コドロフ」、ニューヨークでの銃撃戦が見せ場。核爆発のシーン、検問所でのロシア兵とコドロフのやりとり、ロシアのミサイル攻撃、爆弾解除のシーンは緊迫感。

4.感想
本格的に理解しようとするとなかなか難しい映画。「ボスニアをめぐる争い」を理解していないと「セルビアクロアチア人」の気持ちが理解できません。しかしながら、これは映画。単純に「デヴォー大佐のアクション」を楽しむ、というのもありなのではないかと。分析屋のケリー博士、現実派のデヴォー大佐。二人の違い、そして協力。盗まれた核兵器を追跡する緊迫感、デヴォーと襲撃者の対決が売り物の内容。シリアスな映画ですが、デヴォーが怪しい運送屋を締め上げるシーン、衛星電話でデヴォーがコドロフを挑発するシーンは少しコミカル。ニューヨークに持ち込まれた核装置。ケリー&デヴォーはそれをどうやって発見するのか、また解除するのか? 緊迫感漂うストーリー展開に注目です。

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鉄板映画:『フロム・ダスク・ティル・ドーン』(1996年:ジョージ・クルーニー)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」強盗兄弟が吸血鬼と酒場で戦うアクション・ホラー映画。有名スター、CGによるホラーなシーン、個性的な演出に注目です。

1.ストーリー
強盗兄弟が逃走中に牧師一家を人質にし、メキシコの酒場に到着したが・・・。

2.キャスト
ジョージ・クルーニー(強盗兄弟の兄)
クエンティン・タランティーノ(強盗兄弟の弟)
フレッド・ウィリアムソン(酒場の客)
ジュリエット・ルイス(牧師の娘)
ハーヴェイ・カイテル(牧師)

3.注目のシーン
①主役
悪の兄弟。兄セス(ジョージ・クルーニー)を脱獄させた弟リッチー(クエンティン・タランティーノ)。その後、強盗で逃走中。町はずれの酒屋で店員と銃撃戦。

②牧師一家
妻を亡くして神を信じられなくなった牧師ジェイコブ(ハーヴェイ・カイテル)。気晴らしにキャンピングカーで家族旅行。モーテルでセスとリッチーに脅され、キャンピングカーでメキシコへ。

③急展開
セスとリッチーはメキシコにある酒場「ティティ・ツイスター」でカルロス(犯罪者の逃走を手伝う怪しい商売の男)と待ち合わせ。しかし、そこは化け物(吸血鬼)が店に来た客を食い物にするホラーな店だった。

④キャラ
ジェイコブのキュートな娘ケイト(ジュリエット・ルイス)。「ティティ・ツイスター」で化け物に襲われる客(トム・サヴィーニ、フレッド・ウィリアムソン)。チョイ役でジョン・サクソン(FBI捜査官役)、ケリー・プレストン(TVレポーター役)。いかつい顔のダニー・トレホは「ティティ・ツイスター」のガラの悪いバーテン役。

⑤演出
脚本クエンティン・タランティーノ、ゾンビメイクでおなじみのトム・サヴィーニ、ということで個性的な表現がいっぱい。タランティーノ演じるリッチーは妄想・幻聴癖のある厄介な男。勘違いして銃を抜いたりする。「ティティ・ツイスター」での大混乱シーンは特殊メイク&CGで化け物の残忍さを表現。

4.感想
前半は強盗の逃走劇、後半はバンパイアとの対決。途中から話がガラッと変わる個性的な映画。「フロム・ダスク・ティル・ドーン」とは「夕方から明け方まで」の意味。これは酒場「ティティ・ツイスター」の営業時間のこと。なぜ、こんな時間に営業を? 「客はトラック運転手に限る」のはなぜ? それには理由が。奇才タランティーノの脚本。マトモな内容ではないのは明らか。イカれた男、美女のフリした化け物、いかつい野郎(化け物に変身してさらにいかつい感じに)が登場。ハッキリ言って気持ち悪いシーンも多い。そんな中、ジュリエット・ルイス(ジェフリー・ルイスの娘)がとってもキュートでオススメ。見所は、炎上する酒店、リッチーの手に空いた穴、トイレに座るジュリエット・ルイス、実にいかがわしい「ティティ・ツイスター」、サビーニの仕込み銃、ヘビ女の踊り&パフォーマンス、化け物の襲撃、化け物が溶けて消滅するシーン。タランティーノ作らしい「セリフが多い作品」でもあります。)

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鉄板映画:『地球が静止する日』(2008年:キアヌ・リーブス、ジェニファー・コネリー)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」宇宙人が地球を救うためにやってくるSF映画。CGで描く地球破壊シーン、暴力的な手段にこだわる政府関係者に注目です。

1.ストーリー
地球に巨大な「光る玉」が接近し、アメリカ軍が総攻撃を仕掛けるが・・・。

2.キャスト
キアヌ・リーブス(宇宙人)
ジェニファー・コネリー宇宙生物学者)
ジェイデン・スミス(連れ子)
ジョン・クリーズ(科学者)
キャシー・ベイツ(国防長官)

3.注目のシーン
①緊急事態
地球に巨大な物体が高速で接近。アメリカ軍が宇宙生物学者ヘレン(ジェニファー・コネリー)を始めとする科学者を軍施設に集めて対策会議。地球に落下した物体は隕石ではなく、謎の「光る球」。その中から現れた生物と巨大ロボット。「宇宙人の侵略」に人々はパニックに。

②目的
アメリカ軍の攻撃で負傷した宇宙人クラトゥ(キアヌ・リーブス)。外科手術を受け、その後、国防長官レジーナ・ジャクソン(キャシー・ベイツ)による尋問。クラトゥが地球にやって来た目的とは?

③キャラ
ヘレンの連れ子ジェイコブ(ジェイデン・スミス)は父を亡くして寂しい状況。クラトゥが来る70年前に地球に派遣された宇宙人(ジェームズ・ホン)は地球人が気に入っている様子。ヘレンの知人であり科学者のカール(ジョン・クリーズ)はクラトゥの科学力に驚嘆。

④CG
何と言ってもこの映画の見せ場はCG。クラトゥと共に登場する巨大ロボット。非常にシンプルなデザイン。しかし、これが意外な変化をし、地球のあらゆる施設、生物を破壊。その凄まじさに特に注目されたい。

4.感想
突然現れた「光る球」が地球を破壊するパニック・サスペンスなSF映画。戦争はもちろんのこと、地球温暖化も無視して環境を破壊し続ける人類。ついに宇宙人が制裁しにやってくる。なかなか恐ろしい映画。この映画では宇宙人が人類を制裁しようとしますが、これは単なる比喩。「宇宙人などいないから大丈夫」などと軽く考えてはなりません。人間が自主的に改めることができないのであれば何らかのパワーで人類は逆襲されるということ。「宇宙人」はいないかもしれないけど「人間同士の争い」「ウイルス」「制御不能なコンピューター」などで人類が絶滅することはありえます。見所は、巨大ロボットの変身シーン&ロボットを攻撃する軍隊、クラトゥが念力で電子機器を破壊したりヘリを撃墜したりするシーン、街がボロボロに崩れていくシーン、人々のパニックぶり、マクドナルドでのクラトゥと仲間の会話。「クラトゥからのメッセージ」を考慮しながら鑑賞するのがオススメです。)

ジョン・クリーズ:イギリスのコメディー・グループ「モンティ・パイソン」のメンバー。『ワンダとダイヤと優しい奴ら』(1988年)では「性悪女に誘惑されるマヌケな弁護士」を演じた。

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鉄板映画:『フェイク シティ ある男のルール』(2008年:キアヌ・リーブス)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」ロス市警特捜班の刑事が裏切り者に追い込まれていくサスペンス・アクション映画。人間関係、不穏な空気に注目です。

1.ストーリー
ロス市警特捜班の刑事が元・相棒の死をキッカケに裏切り者に追い込まれていく。

2.キャスト
キアヌ・リーブス(刑事)
クリス・エヴァンス(刑事)
セドリック・"ジ・エンターテイナー"・カイルズ(怪しい奴)
フォレスト・ウィテカー(上司)
ヒュー・ローリー(警部)

3.注目のシーン
①主役
ロス市警特捜班の刑事トム・ラドロー(キアヌ・リーブス)。危険なオトリ捜査をし、悪党どもを皆殺し。証拠をねつ造して、それを上司のジャック・ワンダー警部(フォレスト・ウィテカー)が黙認。

②悪役
トムの元・相棒で今では制服警官のワシントン(テリー・クルーズ)がコンビニで謎の二人組によって射殺。その現場にいたトムは事件の関与を疑われる。ワシントンが所持していた謎の大金5万ドル。なぜワシントンは殺されたのか? 犯人の正体は? 5万ドルは何のカネなのか?

③キャラ
トムに接近する内務調査班のビックス(ヒュー・ローリー)はワンダーとトムに批判的な態度。ディスカント刑事(クリス・エヴァンス)はトムと組んで「ワシントン射殺事件」を追う。ワシントンの妻リンダ(ナオミ・ハリス)は夫を追い払った特捜班を軽蔑。

④演出
ガンアクションもありますが、基本的に人間関係、事件の謎が見せ場のサスペンス作。シリアスな作風の中で面白いキャラ&シーンが。「ワシントン射殺事件」を追って怪しい連中に接触するトムとディスカント。あわてて逃げる怪しい奴を追跡。その男は散々逃げ回った末、有刺鉄線に。また、薬物の売人スクリブル(セドリック・"ジ・エンターテイナー"・カイルズ)というのも個性的。トムに脅されて捜査に協力するハメになる展開が見せ場。トムが「苦情相談係」としていろんな苦情を市民から受け付けるシーンもどこかコミカル。

4.感想
「身近な裏切り者」を描いた作品。荒っぽい仕事専門の特捜班。普通の刑事にはできないような「暗殺組織」的な役割。上司に守られてきた刑事。しかし、元・相棒が殺されて急展開。最後は黒幕と決着。キアヌ・リーブスが「誰が何のために?」といった感じで黒幕の仕掛けたワナに混乱する警官を好演。やったもん勝ち、といった態度の悪質な犯罪者。そうはさせじ、という姿勢の特捜班。「卑怯者とどのように戦うか?」「荒っぽい手段を取る者たちの行く末は?」に注目されたい。見所は、銃撃戦(犯罪者のアジトを突き止め事件解決)、アジア系犯罪者のガラの悪さ(「コンニチハ」のあいさつが通じない連中)、コンビニでの事件、「苦情相談係」がいろんな苦情を受け付けるシーン、有刺鉄線にからまる男、なんとなく憎めないキャラの売人、真犯人との銃撃戦、黒幕のうっかりミス、壁の中の大金。ストーリー展開に引き込まれていく傑作です。

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鉄板映画:『コンスタンティン』(2005年:キアヌ・リーブス、レイチェル・ワイズ)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」エクソシスト(悪魔祓い)が人間界を侵略する地獄の悪魔と対決するサスペンス・アクション映画。CG、サスペンスな展開に注目です。

1.ストーリー
サタンの息子が人間界を支配しようと中立を破り、エクソシスト(悪魔祓い)が立ちはだかる。

2.キャスト
キアヌ・リーブス(悪魔祓い)
レイチェル・ワイズ(刑事)
シャイア・ラブーフ(助手)
ジャイモン・ハンスゥ(元・祈祷師)
ピーター・ストーメア(サタン)

3.注目のシーン
①主役
エクソシストのジョン・コンスタンティンキアヌ・リーブス)。子供の頃から超能力を持つ男。今では悪魔と戦う日々。悪魔に取り憑かれた女を救い、その後、ある女性の身投げ事件を調査。

②悪役
世界は三つに分かれている。天国、地獄、人間界。それぞれの住人は領域を守って互いに侵害しない決まりになっているが、サタンの息子マモンは「運命の槍」「生まれ変わりに必要な女」を使って人間界を支配しようとする。

③キャラ
双子の妹が身投げした事件を調べる刑事アンジェラ・ドッドソン(レイチェル・ワイズ)。コンスタンティンの戦いをサポートするビーマン(マックス・ベイカー)、助手チャズ(シャイア・ラブーフ)、元・祈祷師パパ・ミッドナイト(ジャイモン・ハンスゥ)、神父ヘネシー(プルイット・テイラー・ヴィンス)。「ハーフ」として天国と人間界、または地獄と人間界を行き来する「ハーフ・ブリード」(天使系のガブリエル(ティルダ・スウィントン)、悪魔系のバルサザール(ギャヴィン・ロスデイル))。マモンの父であるサタン(またはルシファー)(ピーター・ストーメア)。

④演出
CGで描く「コンスタンティンの戦い」が見せ場。鏡を使った悪魔祓い、虫や悪魔の襲撃、「コンスタンティン vs. バルサザール」(ブラスナックルが効果的)、アンジェラを監禁する悪魔集団との戦い(「聖水」「聖なるショットガン」を使うシーンがオススメ)、ラストのコンスタンティンとルシファーのやりとり。他にも、「運命の槍」を発見した男が車と衝突するシーン、コンスタンティンが地獄に入るシーン、裏切り者が神の罰を受けるシーンなどの見せ場。ただし、虫が大量に出現するシーンなどグロな描写には要注意。

4.感想
アメコミ原作の映画。この世は「天国・人間界・地獄」に分かれていて、それぞれの住人は領域を守って暮らしている。それをはみ出すと争いになる、という内容。オカルトなテーマをCGで描いた映画。結局のところ、キャラ、ストーリー展開、CG、結末を素直に楽しむ作品。個人的には「バルサザール」に魅力。なかなかカッコいいが、気取ったキャラ。コンスタンティンとの壮絶な戦いに注目されたい。同じような演出が楽しめるウェズリー・スナイプスブレイド』もオススメです。

シャイア・ラブーフ:2008年『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』でインディの息子役を好演。

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