「鉄板映画:人気スター映画のブログ」キートンがインディアンに認められて酋長になる話、大勢の警官に追いかけ回される話。部族の描写、迫力のシーンに注目です。
『白人酋長』(1922年)
1.注目のシーン
①インディアン
平和に暮らすインディアンのある部族。しかし、その土地と石油を狙う「グレートウェスタン石油」が汚い手を使ってインディアンの土地の権利を奪取。怒りの酋長(ジョー・ロバーツ)。「白人を殺せ」の掛け声を上げる。そこへのこのこやってきたキートン。珍しい蝶を追って、インディアンの土地に侵入してしまった。
②キャラ
キートンは慌て者だが機転が効く男で、度胸もある。酋長はやや大ボケで、どんくさい(落馬したりする)。酋長の娘(ヴァージニア・フォックス)はキートンが気に入った様子。
2.感想
キートンが「火あぶりの刑で死ななかった奇跡」により酋長になってしまう話。インディアン役で「キートン映画」でおなじみの白人ジョー・ロバーツ&ヴァージニア・フォックス。狡い白人がインディアンから強引に土地を奪おうとする。その結果は? 見所は、イラ立つインディアンに囲まれるキートン、インディアンの踊り、追われるキートン(布でパラシュート、ほか)、燃えない服、「酋長」として石油会社のオフィスに乗り込むキートン、他の部族の襲撃。
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『警官騒動』(1922年)
1.注目のシーン
①青年
市長のお嬢さん(ヴァージニア・フォックス)に求愛するキートン。しかし、高飛車なお嬢さんは「アナタが大物実業家になれば結婚するわ」。その後、町でキートンは財布を拾い、持ち主(ジョー・ロバーツ)とトラブル。盗んだカネで詐欺師から他人の家具を買って馬車で運ぶが、警官のパレードに巻き込まれ・・・。
②キャラ
キートンは悪役。人のカネを盗ってトラブル。最後は自業自得。キートンと財布でモメる被害者の男は警察の「エラいさん」らしい。市長のお嬢さんは上昇志向。詐欺師は悪知恵が働く奴(手口に注目)。爆弾テロ犯は警察に恨み。ただ、大した爆弾ではなかった。
2.感想
ツッコミどころがある内容。お嬢さんが高飛車なばっかりにキートンが犯罪者になってしまう。財布でトラブルになるシーン、馬車で家具を運ぶシーン(ボクシンググローブをウインカー代わりに使用)、警察パレードでの騒動が見せ場。気になったのが「警官の扱い」。キートン、チャップリンの短編コメディに出てくる警官は大概、エラい目に遭う。取り敢えず蹴飛ばしておこう、みたいなノリで蹴られたりする。この時代の警官は相当嫌われていたようです。ナメた態度を取って大勢の警官に追われるキートン。その結末は?
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