「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

名作映画全集。ジャンルを問わず多くの作品を紹介。全記事無料です。

鉄板映画:『スーパーマンII 冒険篇』(1980年:クリストファー・リーヴ、テレンス・スタンプ)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」スーパーマンが同じ星出身の三人と決着戦を行うSFアクション映画。スーパーパワー同士の対決、威厳を感じる悪役に注目です。

1.ストーリー
スーパーマン(カル=エル)の父ジョー=エルに恨みを持つ三人組が地球の支配者になろうとする。

2.キャスト
クリストファー・リーヴ(スーパーマン
マーゴット・キダー(記者)
ジーン・ハックマン(犯罪王)
ネッド・ビーティ(マヌケな子分)
テレンス・スタンプ(悪の将軍)

3.注目のシーン
①主役
おなじみスーパーマンクリストファー・リーヴ)。クリプトン星出身で、本名はカル=エル。地球では「クラーク・ケント」の名で養子として成長。普段は新聞会社「デイリープラネット」に勤務。パリのエッフェル塔に立て籠もる過激派事件を解決したが、過激派の爆弾を宇宙で処理。そのせいで「ファントム・ゾーン(鏡のような刑務所)」に閉じこめられていた三人の悪党が自由の身に。

②悪役1
クリプトン星で「反逆罪」に問われたゾッド将軍(テレンス・スタンプ)、アーサ(サラ・ダグラス)、ノン(ジャック・オハローラン)の三人組。彼らを反逆罪として裁いた議員の一人がジョー=エルだったことからカル=エルを敵視。「ファントム・ゾーン」脱出後、地球へ。

③悪役2
前回の悪役、「犯罪王」レックス・ルーサージーン・ハックマン)が子分のオーティス(ネッド・ビーティ)&テッシュマッカー(ヴァレリー・ペリン)らと再登場。悪知恵でゾッド将軍と取り引きしようとするルーサーだが、上手く行くかどうか? 

④キャラ
スーパーマンを強く愛するデイリープラネット社記者ロイス・レーンマーゴット・キダー)。前作同様、デイリー社編集長ペリー・ホワイト(ジャッキー・クーパー)。ゾッドに屈するアメリカ大統領&田舎の保安官(クリフトン・ジェームズ)、食堂でケントを殴るロッキーとかいうバカ野郎。

4.感想
スーパーマンの強さを描いたパート2。地球では敵無しのスーパーマン(クリプトン星人は太陽エネルギーを浴びることでパワーアップするらしい)。それでは圧倒的すぎて面白くない、ということでクリプトンから来た三人が今回のメイン悪役。スーパーパワー同士の対決。夜のニューヨーク&「クリスタル・チェンバー」(スーパーマンの心の拠り所で、知識を得るところでもある)での戦いが見せ場。悪役が魅力的なこのシリーズ。ゾッド将軍は威厳に満ちた表情でアメリカをまず征服。アーサは残忍な女。ノンは「口が利けない怪力男」というキャラであるため、やることがイチイチ荒っぽい(ややコミカルなところも)。ルーサーは小賢しく立ち回るキャラで、今回は「小者感」強し。ルーサーの子分オーティスは前回同様、マヌケキャラ。テッシュマッカーは前回ルーサーを裏切ったが、今作ではそれは「無かったこと」になっているかのような登場。ロイス・レーンは相変わらずワガママ。疑問に思ったのがスーパーマンがロイスと普通の恋愛をしたいがためにそのパワーを捨てるシーン。なぜスーパーマンのまま恋愛ができないのだろう? また、一度捨てたパワーを再び取り戻せるのであればそんなに感情的にならなくてもよいではないか、という気も。そういったツッコミどころ・理解しがたいシーンもありますが、素直に特殊効果を楽しむ娯楽作。見所は、冒頭のエッフェル塔占拠事件&爆発、刑務所でのルーサー&オーティス(笑いのシーン)、三人組の暴れっぷり(月面調査隊、保安官、食堂の客、軍人、デイリー社のスタッフらがエラい被害)、「スーパーマン vs. 三人組」。ケントの「帽子投げ」、強風でヅラを飛ばされる男、といった細かい楽しい演出にも注目です。

クリフトン・ジェームズ:『007 死ぬのは奴らだ』『007 黄金銃を持つ男』での「ペッパー保安官」役でおなじみ。『スーパーマンII 冒険篇』でもほぼ同じようなキャラだった。

YouTube

-------------
Amazonショッピングサイトのリンクです(テレンス・スタンプ出演作)。