「鉄板映画:人気スター映画のブログ」刑務所帰りの男が弁護士を逆恨みするスリラー映画『ケープ・フィアー』、ロス警察の警部が重武装の犯罪グループを追うアクション作『ヒート』を紹介します。
『ケープ・フィアー』(Cape Fear)
1.ストーリー
刑務所帰りの男が弁護士を逆恨みしてつきまとう。
(1991年公開)
2.キャスト
ニック・ノルティ(弁護士)
ジェシカ・ラング(妻)
ジュリエット・ルイス(娘)
ジョー・ドン・ベイカー(私立探偵)
ロバート・デ・ニーロ(異常者)
3.注目のシーン
①主役
弁護士のサム(ニック・ノルティ)。妻リー(ジェシカ・ラング)、娘ダニー(ジュリエット・ルイス)との暮らし。一見「穏やかな家庭」だが、サムは隠れて不倫中。
②悪役
刑務所帰りのケイディ(ロバート・デ・ニーロ)。過去に粗暴な事件を起こし、サムに弁護されたことがある。その弁護が「不十分」と逆恨み。サムにつきまとい、サムの愛人を襲う。
③対決
私立探偵(ジョー・ドン・ベイカー)を雇うサム。しかし、ケイディはダニーに魔の手を伸ばす。非合法な手段を使うサムだが、逆効果。最後は嵐の中、ボートでサムとケイディが対決。
4.感想
デ・ニーロがキレた異常者を演じるスリラー。ケイディという粗暴犯。刑務所で反省することもなく出所後に弁護士サムにつきまとう。自分に有利な証拠をサムが握りつぶした、というのが理由。ケイディだけではなく、他の登場人物にも何らかの問題があり、それが事態を悪化させる。最後は命を懸けてサムが戦う。どんな結末になるか? 戦い、人間関係が見せ場。車の下にへばりつくケイディ、あの人の女装姿、ジョー・ドン・ベイカーの探偵ぶりにも注目の映画です。
(作品情報:各種資料より)
・『恐怖の岬』(1962年)のリメイク(オリジナルに出演したグレゴリー・ペックがリメイクにも登場)
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ジョー・ドン・ベイカー:『007 リビング・デイライツ』『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』『マーズ・アタック!』ほか。
ジュリエット・ルイス:クリント・イーストウッド映画でおなじみのジェフリー・ルイスの娘。『フロム・ダスク・ティル・ドーン』もオススメ。
ニック・ノルティ:『48時間』『48時間PART2/帰って来たふたり』『ホテル・ルワンダ』ほか。
(予告編:YouTubeより)
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『ヒート』(Heat)
1.ストーリー
ロス警察の警部が犯罪グループを追う。
(1995年公開)
2.キャスト
ロバート・デ・ニーロ(強盗団)
エイミー・ブレネマン(女)
ヴァル・キルマー(強盗団)
トム・サイズモア(強盗団)
アル・パチーノ(警部)
3.注目のシーン
①主役
強盗団の犯行が凄まじい映画。主役はどちらかと言うと警察ではなく強盗団。荒っぽいが、狙いはあくまで「カネ」の連中。リーダーのニール(ロバート・デ・ニーロ)。他には、クリス(ヴァル・キルマー)、マイケル(トム・サイズモア)、保護観察中の男ら。そのメンバーの一人が勝手な行動。そのため、常に計算高いニールに誤算が生じる。
②警察
ニールらを追うロス警察の警部ヴィンセント(アル・パチーノ)。監視を続け、カフェでニールと会話。立場は正反対だが、二人には共通する部分もある。
③キャラ
前科者ニールは孤独な男。書店で働く女イーディ(エイミー・ブレネマン)に声を掛けられて警戒するが、心を開いていく。他に、ヴィンセントやクリスの家族。皆、不幸な存在。
④アクション
重武装な強盗団。銀行を襲撃し、警官隊と激しい銃撃戦。ニールが裏切り者を始末するシーン、ヴィンセントがニールを追い詰めるシーンにも注目。
4.感想
パチーノ&デ・ニーロの二大スター作品。「犯罪」がテーマの人間ドラマ。登場人物たちの生活や価値観を表現しているため171分もある(長い作品)。しかしながら、やっぱりこの映画は「銃撃戦」。警官隊との撃ち合い。多くの種類の武器が登場する映画で、「銃撃音は全て本物」だそうです。キャラクター(ニールの家には家具が無い。その理由は?)、ヴィンセントとニールが会話するシーン、保護観察中の男が搾取されるシーン、激しい銃撃戦、結末に注目の名作です。
(予告編:YouTubeより)
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