「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『女王陛下の007』(1969年:ジョージ・レーゼンビー、テリー・サバラス)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」MI6のジェームズ・ボンドが犯罪組織のボスを追って雪山へ向かうスパイ・アクション映画。雪上アクションが迫力の傑作です。

1.ストーリー
MI6(イギリス情報局秘密情報部)のエージェントが犯罪組織のボスを追って雪山へ。

2.キャスト
ジョージ・レーゼンビー(MI6)
バーナード・リー(MI6)
デスモンド・リュウェリン(MI6)
ロイス・マクスウェル(MI6)
ダイアナ・リグ(未亡人)
ガブリエル・フェルゼッティ(犯罪組織のボス)
テリー・サバラス(犯罪組織のボス)

3.注目のシーン
①主役
ショーン・コネリーが降板。新しい「ボンド」はジョージ・レーゼンビー。MI6のジェームズ・ボンド。海岸で美しいが悲しい女トレーシー(ダイアナ・リグ)を救助。その後、MI6の局長「M(バーナード・リー)」から犯罪組織「スペクター」のボス、ブロフェルドを追う任務を解かれるが、「ブロフェルドと思われる男」を調査するため雪山の研究所に潜入(長年追っているにもかかわらずブロフェルドの顔を知らないMI6。前作『007は二度死ぬ』でボンドがブロフェルドの素顔を見るシーンがありましたが、今作では「顔を知らない」という設定。どうやら『007』シリーズは時系列的に順番通りに製作されていないらしい。)

②悪役
犯罪組織「スペクター」のボス、ブロフェルド(テリー・サバラス)。「伯爵」という肩書きと偽名を使って雪山にある研究所に美女を集めて何やら悪巧み。ブロフェルドの秘書は怖い顔したオバサン、イルマ・ブント(イルゼ・ステパット)。

③キャラ
MI6のM、Q(デスモンド・リュウェリン)、マニーペニー(ロイス・マクスウェル)のレギュラー陣(Qは今回はチョイ役)。トレーシーの父は犯罪組織「ユニオン・コルス」のボス、ドラコ(ガブリエル・フェルゼッティ)。

④アクション
舞台が雪山ということで冬季オリンピック風のシーンが観られます(スキーでの追跡劇、カーチェイス、雪崩、「ブロフェルド軍団 vs. ボンド軍」、ボブスレー、ほか)。

⑤演出
ボンド役は変わってもキャラは変わりません。女好きのボンド。雪山研究所の美女と仲良しに。イルマにニラまれるシーンにも大いに注目。

4.感想
この作品って人気ありますかね? レーゼンビーが一回だけ出演してボンド役を降板した作品。そのため何となく「番外編」の雰囲気。しかもツッコミどころがたくさん。しかしながら、シリーズを語る上で欠かせない重要な作品。海でトレーシーを救助したボンド。トレーシーの父は犯罪組織「ユニオン・コルス」のボス、ドラコ。ボンドはドラコからトレーシーと結婚して欲しいと頼まれてしまう(英国政府のスパイが犯罪者の娘と一緒になるなんてことが許されますかね?)。仕事では「M」からブロフェルドを追う任務を解かれるボンド。怪しい弁護士グンボルトの事務所に潜入し(スパイ映画っぽいシーン)、その後「ブロフェルドと思われる男」に会いに雪山の研究所に潜入。新たな悪事を企むブロフェルド(ちょっとセコいというか計画にムリがある悪事だったような気も)。監禁されるボンドだが、カッコよく脱出。そしてドラコとの共同作戦でブロフェルドの研究所を攻撃。その後、あのボンドがついに結婚。そして・・・。「二代目ジェームズ・ボンド」ジョージ・レーゼンビーが活躍する映画。「原作を忠実に映像化したシリアスな作り」がコンセプト。全てが「ボンドの結婚とその結末」につながるストーリー。これまでの作品のように秘密兵器で楽しませる演出ではなく、「ジェームズ・ボンド」という人間に焦点を当てた内容になっています。「トレーシーの用心棒 vs. ボンド」、帽子投げ、Mとボンドのやりとり(機転を利かせるマニーペニー)、金庫を開ける装置、Mの自宅(蝶の標本を収集)、やっぱり女好きなボンド、ブロフェルドの秘書を「鬼ババ」呼ばわり(それが後に大変なことに)、雪上アクション、ボンドの結婚式&新婚旅行が見所の名作。DVDにはメイキング(42分)、Qの研究室(11分)が収録されています。
テリー・サバラス:『マッケンナの黄金』『刑事コジャック』ほか。

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