「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『007 黄金銃を持つ男』(1974年:ロジャー・ムーア、クリストファー・リー)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」MI6のジェームズ・ボンドが暗殺者「黄金銃を持つ男」と対決するスパイ映画。謎の男「スカラマンガ」、「ペッパー保安官」に注目です。

1.ストーリー
MI6(イギリス情報局秘密情報部)のエージェントが正体不明の「黄金銃を持つ男」と対決する。

2.キャスト
ロジャー・ムーア(MI6)
バーナード・リー(MI6)
デスモンド・リュウェリン(MI6)
ロイス・マクスウェル(MI6)
モード・アダムス(愛人)
クリストファー・リー黄金銃を持つ男

3.注目のシーン
①主役
MI6のジェームズ・ボンドロジャー・ムーア)。「黄金の銃弾」がボンドに届けられる。「黄金銃を持つ男」と呼ばれる謎の暗殺者「スカラマンガ」に関する手がかりを求めてベイルートへ向かう。

②悪役
暗殺者スカラマンガ(クリストファー・リー)。黄金銃で暗躍。彼の希望は「それにふさわしい対決の舞台」でボンドと勝負して殺すこと。スカラマンガの使用人ニック・ナック(エルヴェ・ヴィルシェーズ)は小さいが、よく頭が働く男。スカラマンガの愛人アンドレア(モード・アダムス)。スカラマンガが「仕事」をする前の晩に抱かれるのが彼女の役割。

③キャラ
おなじみMI6のM(バーナード・リー)、Q(デスモンド・リュウェリン)、マニーペニー(ロイス・マクスウェル)のレギュラー陣(ボンドと会話するシーンが楽しい)。他に、ボンドをフォローするヒップ大尉(スーン=テック・オー)&彼の勇ましい姪たち、怪しい実業家ハイ・ファット(リチャード・ルー)&彼の屋敷に住むヘンな相撲取り、前作『007 死ぬのは奴らだ』に続いて登場のペッパー保安官(クリフトン・ジェームズ)。

④アクション
ラストの「ボンド vs. スカラマンガ」にやはり注目。どんな勝負になるか? 他にも、殺し屋を戦って腕試しをするスカラマンガ、ベイルートのクラブでの戦い、カラテ道場でのボンド(ズルい勝ち方)、ボートでの逃走劇(「木彫りの象を売る少年」にも注目)、カーチェイス&カースタント(壊れた橋をジャンプ)&空飛ぶ車、太陽兵器のデモンストレーション、など見所多し。

⑤演出
アジアが舞台ということでアクションだけではなく、珍場面も楽しめます(『007は二度死ぬ』でも「日本」を妙な感じで紹介するシーンがあった)。

4.感想
ボンドに送られてきた「黄金の銃弾」。それは謎の殺し屋「スカラマンガ」からの挑戦状を意味するのか? タイが舞台のオリエンタルな雰囲気の作品。「スカラマンガ」はMI6にもわからない「謎の男」。彼に関する情報は身体的な特徴「乳頭が三つある」のみ。しかしながら、映画を観てる方からすればスカラマンガは最初から出てくるので「謎の人物」でもなんでもない。そういったツッコミどころがちょいちょいある娯楽作。大マジメに鑑賞するのではなく、面白いシーン・演出を素直に楽しむのがオススメ。アクションがメインですが、ちょっとした演出(Qの研究室、座礁したクイーン・エリザベス号の残骸(あの人たちが登場)、「ボトムズ・アップ」といういかがわしい店(「日本人大歓迎!」の看板)、ハイ・ファットの屋敷(相撲取りが出てくる珍シーン)、Qの発言にイラつくM、ほか)にも大いに注目。主題歌はルル『The Man with the Golden Gun』。DVDにはメイキング(30分)、スタントシーンについて(30分)などが収録されています。アクション、笑い、珍演出が楽しめる傑作です。

クリストファー・リー:『吸血鬼ドラキュラ』『ポリスアカデミー'94/モスクワ大作戦!!』ほか。
スーン=テック・オー:『チャック・ノリス 地獄のヒーロー2』での冷酷な軍人役でおなじみ。

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