「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『007 私を愛したスパイ』(1977年:ロジャー・ムーア、バーバラ・バック)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」MI6のジェームズ・ボンドが盗まれた原子力潜水艦を追うスパイ映画。ドジな殺し屋「ジョーズ」がボンドを襲う迫力&コミカルなシーンに注目です。

1.ストーリー
MI6(イギリス情報局秘密情報部)のエージェントがニューヨークとモスクワを核攻撃しようとする男と対決する。

2.キャスト
ロジャー・ムーア(MI6)
バーナード・リー(MI6)
デスモンド・リュウェリン(MI6)
ロイス・マクスウェル(MI6)
バーバラ・バックソ連の中佐)
リチャード・キール(殺し屋)
クルト・ユルゲンス(実業家)

3.注目のシーン
①主役
MI6のジェームズ・ボンドロジャー・ムーア)。オーストリアでの任務。殺し屋に追われるが、パラシュートで逃走。そして、「潜水艦追跡システム」のマイクロフィルムを追う新たな任務。

②悪役
海に取り憑かれた実業家カール・ストロンバーグ(クルト・ユルゲンス)。「腐敗した現代文明」を嫌悪する男。「潜水艦追跡システム」で何やら悪事を企む。ストロンバーグ配下の殺し屋ジョーズリチャード・キール)。エジプトの遺跡でボンドとソ連の中佐アマソワ(バーバラ・バック)を襲う。意外にドジなジョーズ。彼が登場すると映画がユーモラスな雰囲気に。

③キャラ
消えたソ連の潜水艦「ポチョムキン」を捜索するアマソワ中佐。本来なら敵である西側スパイのボンドと共同作戦。レギュラー陣はおなじみMI6のM(バーナード・リー)、Q(デスモンド・リュウェリン)、マニーペニー(ロイス・マクスウェル)。Qはマイクロフィルムを分析するシーンに登場。Qの研究室ではリニアモーターを使った「お盆型」武器を開発中。

④アクション
ジョーズがエジプトの遺跡や列車でボンドを襲うシーンがやっぱり見せ場(ボンドが列車で襲われるのはこのシリーズの定番)。他にも、ボンドがスキーで雪山を逃走するシーン、裏切り者をサメで処刑するストロンバーグ(このシリーズはサメも準レギュラー)、「ボンド vs. サンドア(ストロンバーグ配下の殺し屋)」(ネクタイに注目)、ボンドカーでのカーチェイス、タンカー内での戦闘、「ボンド vs. ストロンバーグ」など。

4.感想
何と言ってもこの映画の主役は「ジョーズ」。黒幕ストロンバーグよりも配下の殺し屋「ジョーズ」の方が魅力的で目立っています(エジプトでボンドを襲うシーンが特にコミカルで印象的)。今回のボンドの敵は「海に取り憑かれた男」ストロンバーグ。ニューヨークとモスクワを核攻撃で破壊して「腐敗した現代文明」を消滅させ、「新しい時代」を作るのが目的。ストロンバーグに奪われた核ミサイルをボンドは奪い返すことができるのか? なかなかの大作。大きな見所はストロンバーグの海洋施設「アトランティス」とタンカー内での戦闘。過去作のアイデアも復活(列車での戦いのシーン、潜水艦が飲み込まれるシーン)。MやQといったレギュラー陣、美女アマソワ、怪物ジョーズなどのキャラも充実。DVDにはメイキング(40分)。美術担当ケン・アダムについて(22分)などが収録されています。アクション、笑い、珍演出が楽しめる傑作。主題歌は『Nobody Does It Better』。ラストシーン(ボンドとアマソワを見て固まるM)にも注目です。

リチャード・キール:『キャノンボール2』『皇帝密使』『ペイルライダー』ほか。
バーバラ・バック:後に『おかしなおかしな石器人』(1981)で共演した元ビートルズリンゴ・スターと結婚。

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