「鉄板映画:人気スター映画のブログ」MI6のジェームズ・ボンドがソ連の将軍の陰謀を阻止しようとするスパイ映画。謎の女「オクトパシー」、インドでのカーチェイス、「ピエロ」に注目です。
1.ストーリー
MI6(イギリス情報局秘密情報部)のエージェントが核兵器で西側を混乱させようとするソ連の将軍を追う。
2.キャスト
ロジャー・ムーア(MI6)
ロバート・ブラウン(MI6)
デスモンド・リュウェリン(MI6)
ロイス・マクスウェル(MI6)
モード・アダムス(謎の女)
ルイ・ジュールダン(貴族)
スティーヴン・バーコフ(ソ連の将軍)
3.注目のシーン
①主役
MI6のジェームズ・ボンド(ロジャー・ムーア)。ある国で破壊工作。その後、ソ連の国宝のニセ物が出回っている事件の背後を調査する任務。
②悪役
ソ連ではゴゴール将軍(ウォルター・ゴテル)とオルロフ将軍(スティーヴン・バーコフ)が意見対立。タカ派のオルロフは何やら大きなことを企んでいる。オルロフと組むカマル・カーン(ルイ・ジュールダン)、カマルの用心棒ゴビンダ(カビール・ベディ)、謎の女オクトパシー(モード・アダムス)。悪役たちの関係にも注目。
③キャラ
今作から新しい「M(ロバート・ブラウン)」が登場。MI6のQ(デスモンド・リュウェリン)、マニーペニー(ロイス・マクスウェル)のレギュラー陣。マニーペニーの助手(若い女性)、オクトパシーと暮らす女たち、カマルの女、といった女性陣が充実。
④アクション
ボンドがある国で破壊工作をするシーン、インドでの(ちょっとユーモラスな)カーチェイス、「ボンド狩り」、ベッドで殺し屋に襲われるボンド(「のこぎり型ヨーヨー(危険すぎる凶器)」が恐ろしい)、列車での攻防、飛行機で逃走するカマルをボンドが追うスカイアクション、ほか。
⑤笑い
コミカルな演出が目立つ映画。Qの研究所のシーン(ドア、ロープ、盗聴用イヤホン、特殊ペン、小型液晶テレビ、といった小道具)、ヘビ使いの笛(「007のテーマ」を吹くインド人)、ワニのかぶりもの(思わず笑ってしまうシーン)、ヒッチハイクするボンド(あのボンドがおちょくられる珍シーン)、ピエロに変装、Qの熱気球、ほか。
4.感想
インドでボンドが襲撃されるシーン、核装置がもたらす緊迫感が印象的な映画。日本、タイ、サン・モニーク(架空の国)、ジャマイカで戦ってきたボンドが今回はインドで諜報活動。ヘビ使いの笛(007のテーマ)、インドのちっこいタクシーでカーチェイスするシーンが特に個性的で楽しい。オープニングから迫力。ある国でボンドが破壊工作(大爆発)。おなじみのテーマ曲。そして今作のメインストーリー。009が入手した「ファベルジュの卵」(ソ連の国宝)のニセ物。ニセ物の調査をMから命じられるボンド。その背後にはソ連の穏健派ゴゴール将軍とタカ派オルロフ将軍の意見対立が。オルロフと組むカマル、謎の女オクトパシー。国宝を盗み、核で西側を混乱させて軍事行動を起こそうとするソ連の悪徳将軍オルロフ。ボンドはそれを阻止できるのか? 新しい「M」の下、ボンドがインドで活躍する映画(道具屋のQも現場で活躍)。DVDにはメイキング(33分)、デザイン担当のピーター・ラモントについて(20分)などが収録。アクション(飛行機、列車)、笑い(ピエロの扮装など)が楽しめる傑作。緊迫感があるオークションのシーンにも注目です。
スティーヴン・バーコフ:いかにも悪役な顔。『ビバリーヒルズコップ』『ランボー/怒りの脱出』ほか。
(YouTube)
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