「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『007 美しき獲物たち』(1985年:ロジャー・ムーア、クリストファー・ウォーケン)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」MI6のジェームズ・ボンドがICチップ産業を牛耳ろうとする男を追うスパイ映画。「ゾリン」という謎の男、エッフェル塔での戦いに注目です。

1.ストーリー
MI6(イギリス情報局秘密情報部)のエージェントがシリコンバレーを破壊してIC産業を牛耳ろうとする男と戦う。

2.キャスト
ロジャー・ムーア(MI6)
ロバート・ブラウン(MI6)
デスモンド・リュウェリン(MI6)
ロイス・マクスウェル(MI6)
タニア・ロバーツ(美女)
グレース・ジョーンズ(悪女)
クリストファー・ウォーケン(産業界の大物)

3.注目のシーン
①主役
ロジャー・ムーア最後のボンド。MI6のジェームズ・ボンドロジャー・ムーア)。最新型ICチップ流出事件を捜査する。チップ製造元の「ゾリン産業」を調査するため、潜入作戦を行うが・・・。

②悪役
「ゾリン産業」社長ゾリン(クリストファー・ウォーケン)。ソ連から亡命して産業界の大物になった男。亡命前の経歴は不明。そばには手下のメイデイ(グレース・ジョーンズ)ら。ゾリンの身辺を調査する者には殺し屋が待っている。

③キャラ
おなじみMI6のM(ロバート・ブラウン)、Q(デスモンド・リュウェリン)、マニーペニー(ロイス・マクスウェル:今作がラスト)のレギュラー陣。「ボンドガール」は(妙に色気がある顔立ちの)タニア・ロバーツ(ゾリンと因縁がある「ステイシー」役)。面白いのが「ティベット卿(パトリック・マクニー)」。ボンドと共にゾリンを調査するユーモラスなシーンに注目(悲しいシーンも)。

④アクション
迫力と(シリーズおなじみの)ユーモアを交えたアクション。オープニングの氷山でのアクション、探偵を襲った殺し屋をボンドが追うシーン、警備員(ゾリンの手下)との対決、ゾリンと馬で勝負、燃える市役所&エレベーター、はしご車とパトカーのカーチェイス(ドジな警官が大勢登場)、笑いながら人を撃つゾリン、飛行船&橋での決闘。

⑤笑い
楽しいシーンを見せるのがロジャー・ムーア版『007』。銃で襲撃者を仕留めたと思ったらその銃弾は○○だった、とか。Qのスパイロボット、競馬場のシーン(派手な服装のマニーペニー)、ティベット卿とボンド、ゾリンの城で行われる馬のオークション(偽名で潜入するボンドだが、正体バレバレ。異常に用心深いゾリン)、梱包される警備員、珍しくドジを踏むソ連のゴゴール将軍(ウォルター・ゴテル)、などが特に楽しい。

4.感想
悪役の「ゾリン」&「メイデイ」に注目の映画。ゾリンは笑いながら残酷なことをする奴。メイデイも残酷だけど、女っぽいシーンを見せたり、髪型がヘンだったり(アップで映ると思わず笑ってしまう)。ゾリンの手下たちも冷酷。廃鉱に爆発物を仕掛け「シリコンバレー破壊計画」を実行しようとするゾリン一味。ボンドとステイシーは爆発を阻止できるのか? ロジャー・ムーア最後の『007』。しかし敵キャラの方が目立っている(ような気がする)。独特の表情をしているクリストファー・ウォーケン。ウォーケンにキャラでは負けてはいないグレース・ジョーンズソ連から亡命して産業界の大物になった「ゾリン」とは一体何者なのか? 主題歌はデュラン・デュラン「A View to a Kill」。DVDにはメイキング(38分)、シリーズの音楽について(21分)、未公開シーンなどが収録。アクションと笑いがいっぱいの傑作です。

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