「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『007 リビング・デイライツ』(1987年:ティモシー・ダルトン、マリアム・ダボ)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」MI6のジェームズ・ボンドが武器商人と組むソ連の大物を追うスパイ映画。新しいボンド。ソ連基地や武器商人の屋敷での戦闘に注目です。

1.ストーリー
MI6(イギリス情報局秘密情報部)のエージェントが武器商人と組んで権力を握ろうとするソ連KGB(情報機関&秘密警察)の大物と戦う。

2.キャスト
ティモシー・ダルトン(MI6)
ロバート・ブラウン(MI6)
デスモンド・リュウェリン(MI6)
キャロライン・ブリス(MI6)
マリアム・ダボ(チェロの女)
ジョン・リス=デイヴィスソ連の大物)
ジョー・ドン・ベイカー(武器商人)

3.注目のシーン
①主役
新しい「ボンド」はティモシー・ダルトンピアース・ブロスナンが四代目「ボンド」を演じる予定でしたが、TVドラマにブロスナンが出ることになったため、代わりとしてダルトンが選ばれた)。MI6のジェームズ・ボンドチェコKGBの大物コスコフ(ジェローン・クラッベ)を亡命させる任務に就く。しかし、その亡命には裏が・・・。

②悪役
ネタバレを避けるため、要約で説明。モロッコのタンジールに住む武器商人ウィティカー(ジョー・ドン・ベイカー)。ウィティカーと組むソ連の裏切り者。ウィティカー配下の殺し屋ネクロス(アンドレアス・ウィズニュースキー)。これらの連中がボンドと対決。

③キャラ
おなじみMI6のM(ロバート・ブラウン)、Q(デスモンド・リュウェリン)、マニーペニー(キャロライン・ブリス)のレギュラー陣(「マニーペニー」役はロイス・マクスウェルロジャー・ムーアと共に降板して新しい人に)。ボンドガールは(いつも口が半開きの)マリアム・ダボ(「コスコフの愛人カーラ」役)。魅力的なのが、ソ連ではコスコフの上司にあたるプーシキンジョン・リス=デイヴィス)というキャラ。威厳ある風貌(コミカルなところも)。

④アクション
新しい『007』はアクションがシリアス指向。訓練中に「00部員」が殺害されるオープニング(スパイ組織なのに敵に潜入されてしまうMI6。油断したか?)、殺し屋ネクロスがコスコフを連れ去るシーン、カーラとボンドが西側に脱出(チェロケースが活躍)、遊園地での悲劇、アフガンのソ連基地での戦闘、飛行機での戦い、ウィティカーの屋敷での戦い、ほか。

4.感想
コミカルなアクション映画『007』。新しい「ボンド」ティモシー・ダルトンが登場する今作からイメージが一新。アクションが迫力&シリアスなものに。「00部員」が訓練中に襲撃されるオープニングシーンからその雰囲気が出ています。今回のボンドの敵は「ソ連の公金横領犯」と「武器商人」。「裏がある亡命」に手を貸してしまったMI6。ソ連の内部対立に巻き込まれる。最後は悪徳武器商人とボンドが対決。どんな戦いになるか? アクションとキャラの映画。パイプ輸送(亡命のシーン)、Qの研究室(特注ラジカセ、ガス・爆弾付きキーホルダー、特製ソファ、改造アストンマーチン)、KGBの監視と電話ボックス、警察の追跡とチェロケース、プーシキン暗殺(逃走するボンド)、二人の女性の車に乗るボンド(「女好き」という設定は不変)、といったコミカルな演出・アイデアが面白いシーンもあります。主題歌はa-ha「The Living Daylights」。DVDにはメイキング(ダイアナ妃も登場する34分)、原作者イアン・フレミングについて(43分)、未公開シーンなどが収録されています。アクション色が強くなっていく「新しいシリーズ」の幕開けとなった傑作です。

ジョー・ドン・ベイカー:後に『007 ゴールデンアイ』『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』で別の役で登場。『ケープ・フィアー』『ホワイトハウス狂騒曲』『マーズ・アタック!』ほか。

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