「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『ザ・ボス/暗黒街の標的』(1973年:ヘンリー・シルヴァ、アントニア・サンティッリ)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」ギャングの抗争を描いたアクション映画。襲撃、誘拐、裏切り、陰謀。個性的キャラ&人間関係、演出に注目です。

1.ストーリー
ギャング組織の暗殺者が誘拐されたボスの娘を救出しようとするが・・・。

2.キャスト
ヘンリー・シルヴァ(暗殺者)
クラウディオ・ニカストロ(ボス)
アントニア・サンティッリ(ボスの娘)
ジャンニ・ガルコ(汚職刑事)
リチャード・コンテ(大ボス)

3.注目のシーン
①主役
二大ギャングの抗争を描いた映画。ギャングのボス、ジュゼッペ配下の暗殺者ランゼッタ(ヘンリー・シルヴァ)が主役。孤児だったランゼッタ。ジュゼッペに拾われてこれまで生きてきた男。対立組織のボスを爆殺したランゼッタだが、その報復でジュゼッペの娘リナが誘拐されてしまう。

②悪役
登場人物がほぼ悪役&狡猾な連中の映画。ジュゼッペ(クラウディオ・ニカストロ)は娘を誘拐されてオロオロ。大ボスのコラスコ(リチャード・コンテ)はそんなジュゼッペを見限る。汚職刑事のトーリ局長(ジャンニ・ガルコ)はこれまでジュゼッペに協力して情報を流してきたが、そのせいで窮地に。

③女
アントニア・サンティッリ(スレンダーな美人さん)演じるジュゼッペの娘リナ。誘拐されてヒドい目に遭ってる、と思ったら・・・。何かと「ワケあり」な女だったリナ。ランゼッタとのやりとりにも注目。

④アクション
ガンアクションとカースタントが見せ場。オープニングでランゼッタが対立組織を襲撃するシーン、誘拐犯を始末するシーン、敵の車が真っ二つになるシーン、ランゼッタと仲間のピニャターロが敵を迎え撃つシーン、派手な爆破シーンに注目。

4.感想
ギャング映画。犯罪者が主役のいわゆる「クライムムービー」。主演は『チャールズ・ブロンソン/愛と銃弾』『キャノンボール2』『野獣捜査線』『刑事ニコ/法の死角』でおなじみの悪役俳優ヘンリー・シルヴァ。ニューヨーク・ブルックリン出身、ハーレム育ち、シチリア系とスペイン系の間に生まれた、とのこと。まさにピッタリな役(?)という感じがするキャスティング。誰も信用できないのがギャングの世界。ボスは下っ端を使い捨て。子分も下克上を狙う。そんな状況に置かれたランゼッタの行動に注目。ツッコミどころが多い映画、という評判も(「リナ」というキャラ、やたら裏切り合う展開、主人公が無敵すぎる、など)。人間関係、個性的な演出に特に注目の映画です。

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