「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『コンボイ』(1978年:クリス・クリストファーソン、アーネスト・ボーグナイン)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」保安官とモメたトラック野郎たちが州境に向かって逃走するカー映画。トラッカーと保安官の意地の張り合いに注目です。

1.ストーリー
保安官とモメたトラック野郎たちが州境に向かって逃走。次第に車列が長くなっていき・・・。

2.キャスト
クリス・クリストファーソン(トラック野郎)
アリ・マッグロー(女)
バート・ヤング(トラック野郎)
アーネスト・ボーグナイン(保安官)

3.注目のシーン
①主役
トラックがひたすら走る映画。トラック野郎のダック(クリス・クリストファーソン)。仲間と走っているところをスピード違反で止められてしまう。止めたのはダックとは旧知の保安官ライル(アーネスト・ボーグナイン)。その場は何とか収まったが・・・。

②悪役
保安官ライルが悪役。本来はスピード違反しているダックの方が悪いのですが、ダックとライルには過去に因縁が(本編ではそれが語られることはなかった)。イヤミったらしくしつこくダックにつきまとうライル。狙いは賄賂。トラッカーたちから「罰金」と称してカネを巻き上げようとしている。

③キャラ
ダックのトラックに同乗する女メリッサ(アリ・マッグロー:『ゲッタウェイ』で共演したスティーブ・マックイーンと結婚。後、離婚)。ダックのトラック仲間「ラブ・マシーン」(バート・ヤング)、スパイダー(フランクリン・アジャイ)、ブラック・ウィドウ(マッジ・シンクレア)ら。

④政治
ダックの逃走劇を政治活動に利用しようとする州知事。ダックは単にライルとモメたのにウンザリしてトラックを自由に走らせているだけなのだが、上院議員になろうとしている知事はそれを「労働問題」として扱い、有権者のハートをつかもうとする。

4.感想
変わった映画を撮ることで有名なサム・ペキンパー監督の作品。因縁の保安官ライルを食堂でぶっ飛ばしてしまったダックらトラック野郎たち。州境を越えれば捕まらずに済む、などと考えたダックは仲間と共にトラックを走らせる。「面白いイベント」と勘違いした他のトラッカーたちがダックの後に続く(「移動教会」の神父も参加)。ひたすら走り続けるダック。しかし、重武装した警官隊がそれを止めようと待ち構える。どんな結末に? 大型トラックが数十台で走る迫力で魅せる映画。パトカーが道路からはじき出されたり、トラックが町・留置所を破壊したり。やけっぱちな「ダック」というキャラはいかにも「70年代」という感じがする男。走るトラック野郎たち。ダックを逮捕しようとするライル。マヌケな政治屋。カースタント(爆発シーン、トラックがコケる珍シーンも)、人間模様、ダックを始めとするキャラに注目の珍作。ストーリーに難があるという評判もある映画ですが、個人的には「保安官ライルの執念・意地・ドジ」が面白いと思いました。

クリス・クリストファーソン:アクション作『ブレイド』では主役(ウェズリー・スナイプス)をサポートする役を好演。
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