「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『悪魔の毒々モンスター』(1984年:マーク・トーグル、ミッチェル・コーエン)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」有毒廃棄物を浴びてしまった男がなぜか巨大化&パワーアップして町の犯罪者たちを成敗するコミカルアクションホラー映画。珍演出に注目です。

1.ストーリー
スポーツジムの清掃員が意地悪な連中に陥れられてモンスターに変身。

2.キャスト
マーク・トーグル(清掃員)
ミッチェル・コーエン(モンスター)
アンドリー・マランダ(盲目の美女)
ゲイリー・シュナイダー(バカ男)
シンディ・マニオン(バカ女)

3.注目のシーン
①主役
「トロマビル」という町にあるスポーツジム(ヘルスクラブ)が舞台。ジムの清掃員メルビン(マーク・トーグル)はどんくさい男で、みんなの嫌われ者。アホアホカップルのボーゾー(ゲイリー・シュナイダー)とジュリー(シンディ・マニオン)をキレさせてしまったことから、メルビンはワナを仕掛けられ、有毒廃棄物が入ったドラム缶に落下してしまう。

②悪役
「トロマビル」という町は実はとんでもない所。市長が薬物の売人と組んで荒稼ぎしており、町は有毒廃棄物の捨て場所になっている。警察も腐っており、買収に応じないマジメな警官はチンピラに襲われたりする。

③キャラ
ボーゾー&ジュリーと仲がいい、もう一組のアホアホカップル、スラッグ&ワンダ。何とコイツら4人は車で人をはねて喜んでいるような奴ら(観ていて実に気分が悪くなってくる悪党たち。なんぼ映画やからゆうてもコイツらはヒドすぎる)。ジムに通っている他の奴らもどうしようもない連中ばかり。メルビンのママ、「トキシー(モンスター化したメルビン。演:ミッチェル・コーエン)」に助けられた人たち(盲目の美女サラ(アンドリー・マランダ)、バーガー店の店員、子供たち、ほか)はメルビンに味方する。

④アクション
(おバカな)笑いを盛り込んだ映画。アクションシーンもユーモラス。トキシーが悪党たち(三人組のチンピラ、バーガー店強盗、クスリの売人、ポンビキグループ、アホアホカップル二組、ほか)を始末するシーンは個性的かつ残酷(具体的に説明するのが憚られるような演出)。カースタント&爆発シーンもあります。

⑤ツッコミどころ
個性的すぎる演出でいっぱいの映画。メルビンがどんくさすぎる、ボーゾーとかいういつもイライラしてる奴、ひき逃げがあっても犯人が捕まらないトロマビル、有毒廃棄物の入ったドラムカンにキレイに突っ込むメルビン、お仕置きされるバーガー店強盗(アイスとチェリーでトッピング、ほか)、タコスを食いながら事情聴取する警官、「トキシー」に仕返しをしようとするチンピラたち(マヌケすぎる最期)、ちっこいオバハンを始末(結果オーライ)、アホアホ女にお仕置き(その程度で済ましていいのか? というレベル)ほか。

4.感想
これはヒドい映画(いろんな意味で)。演出、悪すぎる悪役、ばっちい映像。そういうのがイヤな方は避けた方がいい作品。『悪魔の毒々モンスター』という個性的すぎるタイトル。フツーの人なら「観てみたい」とは思わないようなタイトルからしてツッコミどころ。有毒廃棄物を浴びた男がなぜか(死なずに)パワーアップして町の悪党を倒す内容。市長が悪党とつるんでいるため、犯罪が野放しのトロマビル。貯水池の近くに有毒廃棄物を捨てるバカすぎる町。破滅するのは時間の問題、という状況で「ヒーロー」が誕生。悪党たちの倒されっぷりに注目。ツッコミどころがいっぱいで、主役(「トキシー」)が非常にグロテスク。しかし、あくどい連中に日頃から悩まされている人たちにとってトキシーは頼もしいヒーロー。世の中を荒らす奴を成敗してくれるヒーローがいたらいいのになー、という気分にさせてくれる映画です。

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