「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

名作映画全集。ジャンルを問わず多くの作品を紹介。全記事無料です。

鉄板映画:『ザ・シューター/極大射程』(2007年:マーク・ウォールバーグ、ダニー・グローヴァー)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」凄腕のスナイパーが軍の秘密作戦に利用されてしまうサスペンス&アクション映画。壮絶な戦闘シーンが売り物のハードな作品です。

1.ストーリー
元軍人で凄腕のスナイパーが大統領の暗殺を防いでほしいとCIAから依頼されて・・・。

2.キャスト
マーク・ウォールバーグ(元軍人)
マイケル・ペーニャ(若手FBI捜査官)
ケイト・マーラ(未亡人)
ダニー・グローヴァー(大佐)
ネッド・ビーティ上院議員

3.注目のシーン
①主役
元軍人のボブ・リー・スワガー(マーク・ウォールバーグ)。遠距離狙撃のプロ。エチオピアでの任務で米軍部隊を救ったが、相棒のドニーを失った過去。除隊して静かな暮らし。ところが、大統領暗殺計画を阻止するため協力して欲しいという申し出が・・・。

②悪役
ある事件を隠蔽するため、スワガーを利用しようとするアイザック・ジョンソン大佐(ダニー・グローヴァー)。黒幕はミッチャム上院議員ネッド・ビーティ)。大佐の手下は残酷なことを平気でやる傭兵たち。謎の車イス男セルビアック、ズボラな雰囲気のティモンズ巡査にも要注意。

③キャラ
エチオピア大司教暗殺事件の容疑者として大佐やFBIに追われるスワガー。ドニーの妻だったサラ(ケイト・マーラ)や若手FBI捜査官メンフィス(マイケル・ペーニャ)の協力を得て、無実を証明し、自分をワナにハメた大佐と上院議員らに復讐しようとする。

④アクション
スワガーが遠距離銃で敵を始末したり、格闘したりするシーンが見せ場。派手な爆発シーン、カーチェイス、即席で武器を作るシーンもあります。

4.感想
シリアスな陰謀アクション映画。アメリカ軍がアフリカで行った残虐行為を隠すため、裏の事情を知らない元軍人スワガーに暗殺事件の罪をなすり付けようとする内容。「世界の警察」「正義の国」アメリカは世界各地でこんなことを実際にやっているのでしょうか? 妙な理屈をこねてアフリカでの残虐行為を正当化する上院議員もかなり悪質。これが政治家の真の姿なのか? 世界中でいかがわしいことや残酷なことが行われている昨今。この映画のようなことが現実にありそうで、「映画」として割り切って楽しむことができない内容。国がウソをつく。国を信じられない国民は何を信じるというのか? 人間の欲望、残酷さ、裏切り、不誠実さを描いた映画。「単なるアクション映画」としてスワガーが凄腕で敵と戦うシーンを楽しんで鑑賞すればいいのかもしれませんが、個人的には「悪事を正当化する邪悪な者がのさばる信用できない世の中」について色々と考えさせられる映画でした(深く考えない方がいいかも)。

ネッド・ビーティクリストファー・リーヴ版『スーパーマン』で悪役レックス・ルーサージーン・ハックマン)の子分オーティスを演じた。

YouTube

--------------------------------------
Amazonショッピングサイトへのリンクです。
ザ・シューター/極大射程 スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]

この続きはcodocで購入