「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『96時間』(2008年:リーアム・ニーソン、マギー・グレイス、オリヴィエ・ラブルダン)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」海外旅行中の娘が誘拐され、元CIAの父親が救出に向かうアクション映画。旅行中の若い女性を誘拐する悪党たち&CIA流のお仕置きに注目です。

1.ストーリー
娘がパリで誘拐され、元CIAの父親が救出に向かう。

2.キャスト
リーアム・ニーソン(元CIA)
マギー・グレイス(娘)
ファムケ・ヤンセン(元妻)
オリヴィエ・ラブルダン(フランス内務省

3.注目のシーン
①主役
元CIAのブライアン・ミルズ(リーアム・ニーソン)。退職後は一人で寂しい暮らし。たまに娘と会うのが最大の楽しみ。別れた元妻はそっけない態度。気晴らしにかつての仲間と一緒に臨時の仕事をしたりする。

②悪役
パリを拠点にしているアルバニア系犯罪組織。若くて綺麗な旅行中の女性に声を掛け、油断させて拉致。誘拐した女性をオークションにかけてカネ持ちに売ったり、クスリ漬けにしていかがわしいことをさせる。そんな悪党どもにミルズの娘が誘拐されてしまう。

③キャラ
ミルズの娘キム(マギー・グレイス)。17歳の明るい子ではあるが、感情的になる悪いクセが。ミルズの元妻レノーア(ファムケ・ヤンセン)はミルズとの結婚生活がとてもつらかったらしくミルズにそっけない態度。再婚して(怪しい)大金持ちと暮らしている。キムの友人で一緒にフランス旅行するアマンダ(ケイティ・キャシディ)は明るい子だが、世間知らず。それが悲劇を生むことに。パリではミルズとは旧知の役人ジャン=クロード(オリヴィエ・ラブルダン)がミルズの動向を監視するが、この男もちょいとワケありな人物。他に、アルバニア語ができる通訳の男、ガラが悪い「やられ役」の連中、大物ぶってる「人でなし」のカネ持ち、など。

④アクション
実は凄腕のミルズ。人気歌手のボディガードの仕事ではナイフを持った暴漢を難なく取り押さえる。パリでは誘拐されたキムとアマンダを救出しようと奔走。ミルズが腕を見せる一連のアクションシーンがこの映画の見せ場(銃撃戦、カースタント、格闘術、爆発シーン。わざとバカなフリをするシーン、敵に捕まって脱出するシーンにも注目)。

4.感想
見所が多いアクション映画。しかしながら、悪役が実にあくどくて、鑑賞していて気分が悪くなってくる。アルバニア系犯罪組織というのは実際にこういうことをやっているのでしょうか? もし、そうでなかったら「差別的」と非難されてしまうかもしれない内容。タイトルが『96時間』。これは「誘拐されて96時間経ったら、最早助けることができなくなる」タイムリミットのこと。悪者を凄腕の主人公がぶっ飛ばす、というのはアクション映画の定番ですが、この映画が個性的なのはその戦い方が「CIA流」であること。携帯電話を使って娘に悪党の特徴を伝えさせたり、正確な銃撃で敵を仕留めたり、格闘で敵を叩きのめしたり。車の運転テクニックもスゴイが、必要とあらば走って敵を追い掛けたり、橋から船に飛び移ったりすることも(スゴイ体力)。そんなブライアン・ミルズの戦いを鑑賞する映画。かわいい娘がパリに行くことを異常に嫌がるミルズ。その理由が表現されている映画。海外ではよく知らない奴とヘタに仲良くなったりしないように気を付けましょう。

ファムケ・ヤンセン:『007ゴールデンアイ』(1995年)では悪の秘密組織「ヤヌス」の女「ゼニア・オナトップ」を演じた。 

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