「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『市民ケーン』(1941年:オーソン・ウェルズ、ドロシー・カミンゴア)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」「新聞王」と呼ばれた男の全盛期と没落を描いた人間ドラマ映画。大金を相続して勢力を拡大していく男。その結末に注目です。

1.ストーリー
貧しい家庭出身の男が世界一の「新聞王」になったが・・・。

2.キャスト
オーソン・ウェルズ(新聞王)
ドロシー・カミンゴア(妻)
ジョゼフ・コットン(評論家)
レイ・コリンズ(政敵)

3.注目のシーン
①主役
チャールズ・フォスター・ケーンオーソン・ウェルズ)。宿を経営する母が幸運を掴み、自身は銀行家サッチャー(ジョージ・クールリス)の元で暮らしてきた。25歳になり、相続した大金で新聞事業に進出。記者を引き抜いて世界一の「新聞王」に。豪勢な暮らしをするようになり、政界にも進出。

②キャラ
ケーンを中心とした人間関係を描いた映画。新聞事業をケーンと共同で行う演劇評論家リーランド(ジョゼフ・コットン)、バーンステイン(エヴェレット・スローン)。最初の妻エミリー・ノートン(ルース・ウォリック)、二番目の妻スーザン・アレクサンダー(ドロシー・カミンゴア)。執事のレイモンド(ポール・スチュアート)。州知事選に出馬したケーンは現職のゲティス(レイ・コリンズ)を批判するが、思わぬ報復をされる。

4.感想
ケーン」という男。子供時代に親に売られた形となったのがよくなかったのか、孤独で自己中心的。結婚しても相手を寂しがらせたり、他人を「命令する対象」として扱ったり。そんなケーンが最期に残した言葉「バラのつぼみ」には一体どんな意味が? ケーンの実録映画を制作したい人たちが「ケーンの知られざる素顔」を調査するためケーンの関係者を訪ねる形でストーリーが進む映画。評価が高い名作。どのへんがそんなに評価されたのだろう? ケーンというキャラには個人的にはあまり魅力を感じない(常に「自分が中心」の男)。ストーリーもそこそこ。どうやら過去を振り返る形でケーンの人生が語られる演出、カメラワークなどが評価されているらしい。何だか寂しいケーンという人物。元妻スーザンは死んだケーンのことなど思い出したくもないといった態度。遺品も値打ちがありそうなモノ以外は焼却処分(「バラのつぼみ」の意味がラストで明らかに。でもわかりにくいオチだった印象)。孤独な金持ち、その暮らし、周囲の人間との関係に注目の作品です。

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