「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『オール・ザ・キングスメン』(1949年:ジョン・アイアランド、ブロデリック・クロフォード)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」政治の腐敗を批判し、一般大衆に尽くそうとする男が知事選に立候補する映画。政治の世界の足の引っ張り合い、権力保持の手段に注目です。

1.ストーリー
若い新聞記者が知事選に立候補する勇ましい男を取材することになり・・・。

2.キャスト
ジョン・アイアランド(新聞記者)
ジョーン・ドルー(恋人)
シェパード・ストラドウィック(友人)
ブロデリック・クロフォード(立候補者)

3.注目のシーン
①主役
ある新聞社の記者ジャック・バーデン(ジョン・アイアランド)。社の命令で知事選候補者ウィリー・スターク(ブロデリック・クロフォード)を取材することに。スタークは気合いが入った男。子供たちや病人に使われるはずの予算が腐敗した政治家たちによって濫用されていると批判。その態度のため既得権を持つ行政官からニラまれている。

②キャラ
政治家とその周辺の人物の人間関係を描いた映画。ジャックの恋人アン(ジョーン・ドルー)、アンの兄で医者のアダム(シェパード・ストラドウィック)、アダム&アンの伯父である判事、スタークの妻ルーシー(アン・シーモア)、養子のトム(ジョン・デレク)。

③変化
「既得権をもてあそぶ者たち」を批判して選挙戦を戦うスターク。残念ながら落選。しかし、4年後に出馬。当選して様々な公約を実行していくが、その豊富な資金力にジャックは疑問を持ち始める。スタークが大きな存在になればなるほどスタークとジャックを中心とする人間関係も悪化していく。

4.感想
政治の世界に生きる者を描いた名作。素晴らしいスターク。人々のために様々な政策を実行。町に病院や立派な道路が次々に造られたりする。しかし、そのために有力者たちと交換条件を交わしてきた。スタッフの不正、息子の不始末、不倫といったトラブル。そしてついに弾劾裁判にかけられることになってしまうが、その結果は? 「スターク」という男。決して悪い奴ではない。人々に尽くすような実績がたくさん。ただ、「大統領になる」という野心を持ったことから尊大な態度に。それが問題を引き起こしてしまう。残念な男スターク。ヘンな野心を持たなければよかったのに。ただ、地元の人たちから尊敬されるだけでは足りなかったのだろうか? キャラ(特にスターク)、人間関係の変化、結末に注目の作品です。

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