「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『ピースメーカー』(1997年:ジョージ・クルーニー、ニコール・キッドマン)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」ワケありな過激派がロシアで奪われた核弾頭でアメリカを攻撃しようとするアクション映画。危機一髪なシーンに注目です。

1.ストーリー
旧ユーゴの混乱で悲劇に見舞われた男がアメリカに報復しようとする。

2.キャスト
ジョージ・クルーニー(大佐)
ニコール・キッドマン(博士)
アレクサンダー・バルエフ(ロシアの将軍)
マーセル・ユーレス(悲しい男)

3.注目のシーン
①背景
ユーゴスラビア紛争(ユーゴスラビア社会主義連邦共和国解体の過程で起こった内戦)が背景の映画。とてもややこしいユーゴスラビア。他民族、他宗教。結果的に各地域が独立。その過程で多くの悲劇。この映画の悪役「セルビアクロアチア人」(マーセル・ユーレス)は妻と娘を内戦で亡くした男。その際に使われた武器がアメリカによるものであったことからアメリカを敵視。核装置をニューヨークに持ち込んでアメリカを破滅させようとする。タイトルの「ピースメーカー」とは「平和の使者」のことで、悪役の解釈によると「平和の使者気取りのアメリカ」を意味する。

②事件
冷戦後の「緊張緩和」によって核兵器を減らそうとするロシア。コドロフ将軍(アレクサンダー・バルエフ)が核兵器10基を奪取。それをイランに密売しようとする。協力者のクロアチア人はそのうちの一基をもらう約束になっており、それをアメリカ攻撃に使うつもり。

③キャラ
ロシアで起こった核爆発を分析する核密輸対策班のケリー博士(ニコール・キッドマン)。デヴォー大佐(ジョージ・クルーニー)と共に衛星写真の分析と情報収集。オーストリアのスパイ、ディミトリ(アーミン・ミューラー=スタール)はデヴォーの友人で、核兵器紛失事件の捜査に協力。

④アクション
シリアスな内容。アクションシーンは凄腕のデヴォーが担当。オーストリアでのカーチェイス、「デヴォー vs. コドロフ」、ニューヨークでの銃撃戦が見せ場。核爆発のシーン、検問所でのロシア兵とコドロフのやりとり、ロシアのミサイル攻撃、爆弾解除のシーンは緊迫感。

4.感想
本格的に理解しようとするとなかなか難しい映画。「ボスニアをめぐる争い」を理解していないと「セルビアクロアチア人」の気持ちが理解できません。しかしながら、これは映画。単純に「デヴォー大佐のアクション」を楽しむ、というのもありなのではないかと。分析屋のケリー博士、現実派のデヴォー大佐。二人の違い、そして協力。盗まれた核兵器を追跡する緊迫感、デヴォーと襲撃者の対決が売り物の内容。シリアスな映画ですが、デヴォーが怪しい運送屋を締め上げるシーン、衛星電話でデヴォーがコドロフを挑発するシーンは少しコミカル。ニューヨークに持ち込まれた核装置。ケリー&デヴォーはそれをどうやって発見するのか、また解除するのか? 緊迫感漂うストーリー展開に注目です。

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