鉄板映画：80年代傑作映画チラシ＆予告編紹介⑪「奇妙な物体、リメイク、イタリアアクション」

謎の化け物を描いた『ブロブ　宇宙からの不明物体』（1988年）、元デルタ・フォース隊員が米国将軍の野望に立ち向かう『デルタフォース・コマンド 暁の奪還』（1989年）を紹介します。「鉄板映画：人気スター映画のブログ」

『ブロブ　宇宙からの不明物体』（The Blob）1988年
「そいつには形がない」
Cast：ケヴィン・ディロン、ショウニー・スミス、ドノヴァン・リーチ

（コメント）
『マックイーンの絶対の危機』（1958年）のリメイク作。特殊効果に定評のあるスタッフが総力を結集。『ジョン・キャンディの迷探偵ハリーにまかせろ?!』でキュートな笑顔を見せていたショウニー・スミスが化け物にビビる役どころを好演。ストーリーは大体オリジナルと同じだが、近代の特撮技術でリアル感がパワーアップ。ある田舎町の森に火の玉が墜落。目撃した老人がその現場で粘液状の物体に腕を取りつかれてしまう。そこをデート中のメグ（ショウニー・スミス）とポールが通りがかり老人を病院へ運ぶが老人は物体に喰い尽くされ、ポールも犠牲に。目撃したメグは一部始終を訴えるが信じてもらえず、保安官は町の不良ブライアン（ケヴィン・ディロン）の仕業と疑う・・・。謎の物体が人間を飲み込みながら巨大な化け物になっていくスリラー映画。誰も見たことがない化け物のため、目撃者の話を聞いてもそれを見ていない他人はその話を信じない、という演出もホラー映画ではおなじみ。メグとブライアンが化け物と戦おうとする映画。この化け物にはどんな弱点が？　結末に注目の映画です。

（YouTube）予告編

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『デルタフォース・コマンド 暁の奪還』（Delta Force Commando 2）1989年
「独裁者を叩きつぶせ！」
Cast：リチャード・ハッチ、バン・ジョンソン、フレッド・ウィリアムソン

（コメント）
イタリアが製作した米国特殊部隊「デルタ・フォース」の映画。しかも、これは続編（一作目を観たことがありますか？）。当時の国際情勢をストーリーに取り入れたタイムリーな作品、とのこと。和平が進む世界情勢。米軍のマッカラン将軍（ヴァン・ジョンソン）はそれを不満に思い、極秘レーダー基地を占拠。核ミサイルを奪って世界に緊張をもたらし、世界を仕切ろうと企む。元デルタ・フォースのブレット（リチャード・ハッチ）がその野望をくじこうとする。どんな結末・戦いになるか？　最新の軍事施設、空中戦、戦闘機、武装ヘリ、重火器といった武器が見せ場の映画。ブレットの戦いぶりに期待。『ブラック・コブラ』でおなじみのフレッド・ウィリアムソンにも注目です。

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鉄板映画：80年代傑作映画チラシ＆予告編紹介⑩「伝説の冒険映画、特殊効果、アフリカ」

シンディ・ローパーが超能力者を演じる『バイブス秘宝の謎』、少女がエジプトで「ホワイト・ライオン」を探す『ピラミッドの彼方に ホワイト・ライオン伝説』（1988年）を紹介します。「鉄板映画：人気スター映画のブログ」

『バイブス秘宝の謎』（Vibes）1988年
「アンデスに消えた謎の文明都市」
Cast：シンディ・ローパー、ジェフ・ゴールドブラム、ピーター・フォーク

（コメント）
未来を予知できる超能力を持つ女性シルヴィア（シンディ・ローパー）。パーティーで知り合ったニック（ジェフ・ゴールドブラム）が過去を知ることができる超能力を持つことを知る。二人の能力が必要だ、と言う資産家ハリー（ピーター・フォーク）に頼まれて二人は南米のアンデス山脈へ冒険に出たまま行方不明となっているハリーの息子を探す旅に出る・・・。シンディ・ローパー映画初主演作。特殊効果で魅せるコメディタッチな「サイキック・アドベンチャー」映画。古代インカ帝国時代の失われた幻の秘宝をめぐる冒険が見せ場なのだとか。『刑事コロンボ』のピーター・フォークが怪しいカネ持ち役。主題歌はシンディ・ローパーが担当。SFX、ミステリアスな演出で勝負する映画です。

（YouTube）予告編

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『ピラミッドの彼方に ホワイト・ライオン伝説』1988年
「ピラミッドの奥深く」「アデランス設立20周年記念映画」
Cast：アンヌマリー・マクエボイ、エドウィン・マヒンダ、トレイシー・B・スウォープ

（コメント）
少女が冒険で「勇気・愛」を見つける映画。製作費14億円。アフリカの風景、SFXにも注目。個人的には「アデランス設立20周年記念映画」というのが気になる（アデランス？）。母とともにニューヨークからエジプトにやってきた少女マリア（アンヌマリー・マクエボイ）。ある日、「ホワイト・ライオン」を追っていた母と動物学者が行方不明に。マリアは勇敢な少年戦士と出会い、猟師を伴って「ホワイト・ライオン」を探す旅に出る。ピラミッドの秘密「ホワイト・ライオン」とは？

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どうやらどちらも日本版DVDはリリースされていない様子（とっても残念）。

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鉄板映画：80年代傑作映画チラシ＆予告編紹介⑨「ロボット＆アイドル女優」

軍事ロボットとキュートなヒロインの愉快な活躍を描いた『ショート・サーキット』（1986年）、『ショート・サーキット2 　がんばれ!ジョニー5』（1988年）を紹介します。「鉄板映画：人気スター映画のブログ」

『ショート・サーキット』（Short Circuit）1986年
「いま、愛がインプットされた。」
Cast：アリー・シーディ、スティーヴ・グッテンバーグ、フィッシャー・スティーヴンス

（コメント）
「ナンバー・ファイブ」と呼ばれる軍事ロボット。戦争のために開発されたものだが、落雷で「ショート・サーキット（回路破壊）」を起こし、「性格」が一変。優しいステファニー（アリー・シーディ）との出会いで、愛と平和の心を持つようになっていく。ロボットの魅力で勝負する映画。元々、優秀なマシーン。それが愛に目覚める。どんな活躍を見せるのか？　『ポリスアカデミー』でおなじみのスティーヴ・グッテンバーグ、G・W・ベイリーも出演。高性能ロボット、キュートなアリー・シーディに注目です。

（YouTube）予告編

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『ショート・サーキット2 　がんばれ!ジョニー5』（Short Circuit 2）1988年
「ボクは摩天楼に恋をした」
Cast：フィッシャー・スティーブンス、マイケル・マッキーン、シンシア・ギブ

（コメント）
軍事ロボット「ナンバー・ファイブ」、改め「ジョニー・ファイブ」が町で活躍する映画。「ジョニー」の生みの親であるロボット研究者ベン（フィッシャー・スティーヴンス）がピンチ。「ジョニー」はニューヨークへ行き、そこで悪党たちと対決する。まるで人間のように行動する「ジョニー」が楽しい映画。元々はパワフルな戦闘用ロボット。悪党たちとどんな戦いをするのか？　シンシア・ギブがカワイイ映画（昔は映画雑誌でも人気があった。いかにも「アメリカ美人」といった感じの女優さん）。「ジョニー」が逮捕される珍シーンも。彼の能力・人柄（？）に注目です。

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鉄板映画：80年代傑作映画チラシ＆予告編紹介⑧「B級佳作アクション」

「鉄板映画：人気スター映画のブログ」名刀をめぐる争奪戦を描いた『ザ・スウォード 炎の決闘』、妻を殺された男が銀行強盗犯と対決する『ダブル・リベンジ　地獄の標的』（1988年）を紹介します。

『ザ・スウォード 炎の決闘』（The Sword of Bushido）1988年
「伝説の名刀は悪を斬る！」
Cast：リチャード・ノートン、ロシェール・アシャナ、トシヒロ・オバタ

（コメント）
ジャッキー・チェン『七福星』『シティーハンター』『ナイスガイ』でおなじみのノートンが主演するアクション映画。値打ちのある名刀をめぐって、アメリカ人、タイ娘、日本のヤクザが争奪戦を繰り広げる内容。米国海軍中佐ザック（リチャード・ノートン）は戦争中に行方不明になった祖父の遺骨を探しにタイへやって来た。日本から名刀「観音の手」を奪った祖父。祖父の名誉のため、ザックはタイ娘スエイ（ロシェール・アシャナ）の手を借りて名刀を手に入れ、日本領事館に返還しようとする。ところがそれを知った日本人ヤクザのヤマグチ（トシヒロ・オバタ）はその名刀を横取りしようとする・・・。ラストでの刀を使った勝負が迫力の映画らしい。壮絶なカーチェイス、マーシャルアーツで戦うシーンもある、とのこと。トシヒロ・オバタは日本人で、アクション・コーディネート（武術指導？）も担当。観てみたい映画ですが、DVD化されていないのが残念。

（YouTube）予告編

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『ダブル・リベンジ　地獄の標的』（Double Revenge）1988年
「法では裁けぬ悪党」
Cast：ジョー・ダレッサンドロ、リー・マクロスキー、ナンシー・エヴァーハード

（コメント）
ジョー（ジョー・ダレッサンドロ）とレイの兄弟。銀行強盗をするが、警官隊に包囲される。植木店を営む夫婦ミック（リー・マクロスキー）とスージー（ナンシー・エヴァーハード）が事件に巻き込まれ、スージーがジョーに撃たれて命を落とし、レイは警官に射殺される。そしてジョーとミックはそれぞれ恨みを晴らそうとする。「妻を殺された男」と「弟を殺された銀行強盗」が復讐に燃えるアクション作。卑劣な強盗犯ジョーが妻を亡くしたミックを狙う（逆ギレな）映画。チラシに書いてあるストーリーを読んだだけで気分が悪くなった。楽しい映画ではありません。悪党を倒しても亡くなった愛妻は帰ってきません。被害に遭ってからでは遅い、という教訓を感じる映画です。

（YouTube）予告編

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どうやらどちらも日本版DVDはリリースされていない様子（とっても残念）。

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鉄板映画：80年代傑作映画チラシ＆予告編紹介⑦「ホラー＆ファンタジー」

吸血植物で騒動が起こる『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』（1986年）、火星人「マック」と子供たちの交流を描いた『マック』（1988年）を紹介します。「鉄板映画：人気スター映画のブログ」

『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』（Little Shop of Horrors）1986年
「この植物にエサをやってはいけない！」
Cast：リック・モラニス、エレン・グリーン、ヴィンセント・ガーディニア、スティーヴ・マーティン、ジェームズ・ベルーシ、ジョン・キャンディ、ビル・マーレイ

（コメント）
売れない花屋の店員シーモア（リック・モラニス）。店主（ヴィンセント・ガーディニア）にこき使われる毎日だが、いっしょに働く美女オードリー（エレン・グリーン）に片思いをしている。ある日、そんなシーモアが中華街で奇妙な植物の鉢を購入。しかしその植物は人の血を吸う宇宙植物だった・・・。1960年のB級ホラー映画のリメイク作。人気コメディスターが参加する、キャストが豪華な映画。元々は悲しいオチらしいのですが、リメイク版はハッピーエンドなのだとか。たぶん、吸血植物にビビったり、アセったりするシーンが楽しい映画なのではないかと（違う？）。スターたちのコメディな演技に注目です。

（YouTube）予告編

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『マック』（Mac and Me）1988年
「火星からやって来たステキな友だち」
Cast：ジェイド・カレゴリー、クリスティーン・エバーソール、ジョナサン・ウォード

（コメント）
チラシには「89年お正月マックに会える」とある。「次々と信じられないことが起こりはじめた」とも。火星人マックが地球にやってきて子供とふれあう映画。火星人の家族が地球から飛来してきた無人探査機に吸い込まれて地球へ。収容された米軍基地から逃げ出した火星人の子供。エリックという車椅子に乗った10歳の少年と偶然出会う。火星人の子供はエリックから「マック」と名付けられて子供たちと親しくなっていくが、マックを実験材料にしようとする政府機関がマックを追う・・・。「第9回ゴールデンラズベリー賞」監督賞＆新人賞受賞作品。しかし、鑑賞したことがある人はこの映画を「良い作品」と評価しているようです。「マック」というキャラの魅力次第かな？　火星人は火星では地中の液体を飲んで生きており、それがコーラの味に似ているというのでマックはコーラを愛飲する、という妙な演出（マクドナルドとコカ・コーラの全面タイアップで製作された映画）。不思議な能力を持つ「マック」、80年代映画っぽいドタバタな騒動のシーンに注目の映画です。

（YouTube）予告編

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鉄板映画：80年代傑作映画チラシ＆予告編紹介⑥「黒人版ブルース・リー＆学生」

ブルース・リーに憧れる黒人青年が活躍する『ラスト・ドラゴン』（1985年）、白人が黒人のフリをする問題作『ミスター・ソウルマン』（1986年）を紹介します。「鉄板映画：人気スター映画のブログ」

『ラスト・ドラゴン』（The Last Dragon）1985年
「ブルース・リーになってみせるゾ！」
Cast：タイマック、バニティ、クリス・マーニー

（コメント）
タイマックという黒人俳優が主演している異色のカンフーアクション作。ブルース・リーを崇拝するリーロイ・グリーン（タイマック）。東洋人マスター（トーマス・イケダ）から様々な技を習い、実家のハーレムへ帰る。そこで美しい人気スター、ローラ（バニティ）を助けたことから「ハーレムの将軍」ショーナフ（ジュリアス・Ｊ・キャリー3世）と戦うことに・・・。カンフーと美女が売り物の映画らしい。予告編には格闘シーン、ダンス、エディ・マーフィーみたいな人、ロード・ウォーリアーズのホークみたいな髪型の奴、ちょいとした特殊効果。ソウルフルなカンフー映画が観たい人にオススメの映画（かもしれない）。

（YouTube）予告編

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『ミスター・ソウルマン』（Soul Man）1986年
「学費は出さぬと親がいう」
Cast：C・トーマス・ハウエル、レイ・ドーン・チョン、ジェームズ・アール・ジョーンズ、レスリー・ニールセン

（コメント）
マーク（C・トーマス・ハウエル）は裕福な家庭の白人学生。ハーバード大学法学部に合格したが、親が学費を出せない状態に。そこでマークは日焼け薬を使って黒人に変身。黒人のみに適用される奨学金をもらうことに成功したが・・・。問題作。しかしながら、人種の問題を扱った「考えさせられる映画」として評価する人も。一見、カッコいい「黒人」だが、どんくさいマークはアレコレやらかす。そういった珍シーンが面白い（かもしれない）映画。黒人学生の役で『コマンドー』のレイ・ドーン・チョン、教授の役で『星の王子 ニューヨークへ行く』のジェームズ・アール・ジョーンズが登場。『裸の銃を持つ男』のレスリー・ニールセンもチョイ役で出演。

（YouTube）予告編

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鉄板映画：80年代傑作映画チラシ＆予告編紹介⑤「フランス警察＆フランス流子育て」

悪徳警官と新米刑事のコンビをコミカルかつシリアスに描いた『フレンチ・コップス』（1984年）、３人の独身貴族が突然の育児に戸惑う『赤ちゃんに乾杯!』（1985年）を紹介します。「鉄板映画：人気スター映画のブログ」

『フレンチ・コップス』（Les Ripoux）1984年
「これが噂のウラ・ポリス」
Cast：フィリップ・ノワレ、ティエリー・レルミット

（コメント）
ベテラン刑事ポワロン（フィリップ・ノワレ）と新米フランソワ（ティエリー・レルミット）のコンビ。フランソワは新人でマジメ。ポワロンは「世の中のウラ」を知り尽くしているため、それを悪用。ネコババ、ワイロ、モミ消しなどで「毎日が給料日」といった状況・・・。「警官のウラの世界」を見せるコメディ映画。監督クロード・ジディはあの「ザ・カンニング／ＩＱ＝０」を撮った人。悪徳と新米の刑事コンビによる騒動が楽しい映画らしい。「ドタバタ映画」ではなく、主人公の哀感なども描かれ、ラスト・シーンは爽やかな余韻を残す映画、とのこと。派手な爆発シーンもあります。

（YouTube）予告編

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『赤ちゃんに乾杯!』（3 HOMMES ET UN COUFFIN）1985年
「男の中の母性愛」
Cast：ローラン・ジロー、ミシェル・ブジュナー、アンドレ・デュソリエ

（コメント）
フランス映画最大のヒット（当時）。マンションで共同生活をする３人の独身貴族（プレイボーイ）、ピエール（ローラン・ジロー）、ミシェル（ミシェル・ブジュナー）、ジャック（アンドレ・デュソリエ）。気ままな暮らしを楽しむ３人が赤ん坊を預かることになり・・・。男たちが突然の育児に戸惑うシーンが大ウケした映画。男たちの赤ん坊に対する愛情、働く女の生き様、といった多様なテーマが含まれていたことがフランスで社会現象となるほどのヒットとなった理由。現代でも充分通用する映画なのではないかと思われます。

（YouTube）予告編

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