「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:メル・ギブソン特集(4)「強力な銃弾&チャイナコネクション」

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」ロサンゼルス市警の刑事が違法な武器を密売するグループと対決する『リーサル・ウェポン3』、密入国ビジネスグループと対決する『リーサル・ウェポン4』を紹介します。

リーサル・ウェポン3』(Lethal Weapon 3)

1.ストーリー
ロサンゼルス市警の刑事が武器を盗んで密売する犯罪グループと対決する。
(1992年公開)

2.キャスト
メル・ギブソン(刑事)
ダニー・グローヴァー(刑事)
ジョー・ペシ(不動産屋)
レネ・ルッソ(内務調査部)
スチュアート・ウィルソン(元警官)

3.注目のシーン
①主役
おなじみロサンゼルス市警の刑事リッグス(メル・ギブソン)とマータフ(ダニー・グローヴァー)。爆弾事件でトチり、制服勤務に格下げ。しかしながら、「事件」に縁がある二人。目の前で現金輸送車襲撃事件。容疑者はあくどいグループの一員。

②悪役
元警官トラヴィス(スチュアート・ウィルソン)。警察の証拠保管所から盗んだ銃を犯罪者に売りさばいている。手下は重武装しているだけでなく、強化弾「警官キラー」(銃弾が鉄で覆われた危険なもの。防弾チョッキは役に立たない)を使用する。

③キャラ
おなじみレオ・ゲッツ(ジョー・ペシ)、マータフ一家の人々(妻トリッシュ(ダーリン・ラヴ)、娘リアン(トレイシー・ウォルフ)、息子ニック(デイモン・ハインズ)、末娘キャリー(エボニー・スミス))。今回から登場する新キャラはローナ・コール(レネ・ルッソ)。ロス市警の内務調査部の女。警察署から奪われた銃が犯罪に使用されているということで警察内部を調査している。リッグスとのやりとりに注目。

④アクション
アメリカ映画らしいガンアクション、カースタント、派手な爆発シーン。リッグスが走って敵を追跡したり、高所から落下したりといったシリーズおなじみの定番演出もあります。

4.感想
シリーズ三作目はシリアスな内容。悪役は元警官が率いる武器密売グループ。捜査するリッグス、マータフ、新キャラのローナ。彼らによる迫力のアクションシーンに注目されたい。このシリーズで「暗く落ち込む役」はリッグスの役割でしたが、今回はマータフ。黒人ギャングとの銃撃戦で敵を射殺。しかし、その敵はマータフも子供の頃から知っている近所の少年で、息子の友人。落ち込むマータフが気合いを入れ直して銃の密売人を捜すシーンが迫力。「笑い」は不動産屋になったレオが担当していますが、「よーしゃべるキャラ」はこの作風にはちょっとうるさい感じ(「営業トーク」のシーンは面白かった)。リッグスのはしゃぎっぷりもやや悪ふざけの印象。妻帯者のマータフにホレてしまう女警備員なんてのも登場しますが、実にイマイチなキャラだった。ツッコミどころは「元警官のトラヴィス」。問題のある男なのに自由に警察署に出入りできるのはどういうことか? それはともかく、リッグスとマータフの制服姿、現金輸送車追跡、リッグスが映画の撮影を邪魔して「ポンスケ」呼ばわりされるシーン、アイスホッケー場での出来事、少年ギャングとの銃撃戦、貨物駅での撃ち合い&追跡(列車に飛びつくリッグス)、大爆発など見所がいっぱい。エンドロール後にも映像がありますのでお見逃し無く。

作品情報:各種資料より
・「ビルが爆破されるシーン」は解体業者による取り壊し作業の様子を映画に使用した、とのこと

(予告編:YouTubeより)

www.youtube.com

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リーサル・ウェポン4(Lethal Weapon 4)

1.ストーリー
ロサンゼルス市警の刑事が密入国ビジネス専門の犯罪グループと対決する。
(1998年公開)

2.キャスト
メル・ギブソン(刑事)
ダニー・グローヴァー(刑事)
クリス・ロック(刑事)
レネ・ルッソ(刑事)
ジェット・リー(悪党)

3.注目のシーン
①主役
おなじみロサンゼルス市警の刑事リッグス(メル・ギブソン)とマータフ(ダニー・グローヴァー)。犯罪に出くわすことが多い二人。町で「ロボコップの親戚」が大暴れ。銃撃戦の末、敵を始末したが大爆発。大きな損害。さらに事件。マータフのボートでくつろいでいたところ不審な貨物船を発見し、銃撃戦。その船には大勢の中国人密航者が。

②悪役
中国人を密航させる犯罪グループ。そのリーダーは中国秘密結社のワン(ジェット・リー)。密入国者の渡航費を肩代わりし、その代わりに「搾取工場」で安く働かせる商売。ワンはそれに加え密入国者にニセ札を作らせ、何かに使おうとしている。

③キャラ
パート2から登場のレオ・ゲッツ(ジョー・ペシ)。パート2では「FBIの証人」、3では「不動産業者」だった男。今回は「私立探偵」。リッグス&マータフの依頼で怪しい中国人ベニー・チャン(チャイナタウンのボス)を尾行。リッグスの恋人ローナ・コール(レネ・ルッソ)は妊娠中。一作目から「皆勤賞」のマータフ一家の人々(妻トリッシュ(ダーリン・ラヴ)、娘リアン(トレイシー・ウォルフ)、息子ニック(デイモン・ハインズ)、末娘キャリー(エボニー・スミス))。新キャラは黒人刑事のバターズ(クリス・ロック)。マータフに親しげな雰囲気。マータフはバターズを単なる「ゴマスリ野郎」だと思っているが・・・。

④アクション
今回は何と言っても「カンフースター」ジェット・リー。格闘でリッグスを蹴り倒したり、一瞬のうちに銃を奪い取って解体したり。シリーズおなじみの「銃撃戦&派手な爆発シーン」は今回も健在。「偽ロボコップ」との対決&爆発、貨物船と銃撃戦、リッグスが船長を走って追跡、マータフ家での戦い&火事、カースタント(トレーラーハウスでの戦い、ビルに突っ込み)、埠頭での決着戦が主な見せ場。

⑤笑い
「ニワトリ事件」の記事を貼るイタズラ、やたら気前がいいマータフをリッグスが疑うシーン、マータフに愛想がいいバターズ、歯科医院での大笑いな尋問、ほか。

4.感想
人気シリーズのパート4でラスト(『リーサル・ウェポン5』製作のウワサも)。ジェット・リーが登場(冷酷で無口な悪役。イメージに合ってる?)。かつて「リー・リンチェイ」と呼ばれていたジェット・リーメル・ギブソンと共演し、対決することになるとは(80年代には想像すらしなかったシーン)。シリーズを重ねるたびに登場する新キャラ。今回は「バターズ」という男。何かとマータフに気を使う。その理由は?  髪が短くなったリッグス。悪党と戦って取り逃がすなど「年齢的な衰え」が。「ラスト」を感じる演出・セリフが多い完結編。悪役が密入国者を使って企んでいる計画、アクションに注目。マータフとバターズのやりとりといったコミカルなシーンも楽しい傑作です。

(予告編:YouTubeより)

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