「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:エディ・マーフィ特集(2)「商品相場で大逆転&ポンコツ戦車」

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」金持ちとホームレスが立場を入れ替えられてしまう『大逆転』、兵器開発の技師と軍人の関わりを描いた『おかしな関係』を紹介します。

『大逆転』(Trading Places)

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映画チラシ

1.ストーリー
商品取引会社を経営する兄弟の「実験」により、カネ持ちの白人おぼっちゃまがホームレスの黒人に地位と財産を乗っ取られてしまう。
(1983年公開)

2.キャスト
ダン・エイクロイド(金持ち)
エディ・マーフィ(ホームレス)
ジェイミー・リー・カーティス(娼婦)
ラルフ・ベラミー(どケチ兄弟の兄)
ドン・アメチー(どケチ兄弟の弟)

3.注目のシーン
①キャラクター
個性的キャラでいっぱいの映画。ダン・エイクロイドが上流階級の「おぼっちゃま」ウィンソープを演じる。家には執事がいて、車のドアは運転手に開けてもらうウィンソープ。婚約者も「エエところ」のお嬢様。エディ・マーフィはホームレスのバレンタイン。怪しすぎる男。ホラ吹いたり、何かと盗もうとしたり。「カネ持ち側」と「そうでない側」の対比が面白いキャラ設定。他にも留置場でバレンタインを脅す二人組、ウィンソープの黒人運転手なども笑いをしっかり提供。

②格差
ウィンソープとバレンタインを通して「アメリカ社会の格差」が描かれているのもこの映画の見所。特に「カネ持ちの暮らし、態度」に注目。豪華な屋敷、一流の美術品。執事がいて、周囲もまた上流階級の人たちばかり。

③笑いのシーン
全員で笑いを取りに行く映画。特にエディ。(冒頭の)警官とのやりとり、留置所でヨタを飛ばすシーン、列車での出来事(カメルーンの交換留学生に変装)。エイクロイドは「スカした態度」から「トホホな状態」に落ちぶれていく姿が笑い(「悲しい系」の笑い)。どケチ兄弟の言動に対する周囲のリアクションも楽しい。

④逆転
二人の青年ウィンソープ&バレンタイン。何もかも違う二人の立場が入れ替わってしまったのは「どケチ兄弟」によるつまらん「実験」のせい。カネ持ちと貧乏人の立場を入れ替えたらどうなるか、という実にしょうもない実験。しかも賭け金は1ドル。そのために兄弟はあの手この手でウィンソープを陥れ、バレンタインにわざとらしい笑顔を見せる。

⑤相場
おちょくられたことに気付いたウィンソープ&バレンタイン。兄弟に反撃。舞台は冷凍オレンジ相場。どんどん値段が上がっていく冷凍オレンジ。ウィンソープ&バレンタインは空売りを仕掛ける。その結果は?

4.感想
キャラクターとストーリー展開が楽しいコメディ。しかし、この「どケチ兄弟」ってのはホントにしょーもない二人。大金持ちなのにつまらん「お遊び」をする(カネ持ちってのはヒマなんでしょうね。ヘンに余裕があるから余計なことをしたがる。結果は「ザマー」ですが)。エディ・マーフィーはやっぱり「インチキくさい男」の役がピッタリですかね? 逮捕されるようなことをやったり、留置所でヨタを飛ばしたり(「俺はブルース・リーの弟子だ」と言ってリーっぽいカンフーの構えを周囲に見せつける)、ヘンな変装をしたり(列車のシーン。正体バレバレな変装)。「冷凍オレンジ相場のシーン」はわかりにくいと思う人もいるかも(相場のシーンはいわゆる「空売り」。高い値段になったところで「売り」を入れる。値段が下がったところで買い戻して利益を得る、というもの。ウソの情報を信じた人が高値でドンドン「買い」を入れて値が上がる。大いに値が上がったところでウィンソープとバレンタインは派手に「売り」を入れる)。「笑い」を詰め込んだ映画。エディのモノマネ・表情、商品取引相場、ズルい連中をヘコませるシーンが見せ場の傑作です。

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ラルフ・ベラミー:『プリティ・ウーマン
ドン・アメチー:『コクーン
ジェイミー・リー・カーティス:『ハロウィン』『ワンダとダイヤと優しい奴ら』『トゥルーライズ
デンホルム・エリオット:『レイダース 失われたアーク《聖櫃》』『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』

(予告編:YouTubeより)

www.youtube.com

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『おかしな関係』(Best Defense)

1.ストーリー
兵器開発の技師が技術の欠陥に気付いて会社にそのことを伝えようとするが・・・。
1984年公開)

2.キャスト
ダドリー・ムーア(技師)
ケイト・キャプショー(妻)
エディ・マーフィ(中尉)

3.注目のシーン
①1982年
カリフォルニア。兵器開発の技師ワイリー(ダドリー・ムーア)は妻ローラ(ケイト・キャプショー)や同僚から無能扱いされている悲しい男。そんなとき、ホルツマンという男と出会う。ホルツマンは「新技術」を情報屋を通じてKGBに売ろうとしているが、ためらう。それを入手したワイリー。情報屋から脅迫されてしまう。

1984
クウェートアメリカ陸軍のランドリー中尉(エディ・マーフィ)。「新技術」を搭載した戦車を操縦する訓練。ところがイラククウェート侵攻。迫る敵に加え、ランドリーは戦車のポンコツぶりに大いにアセる。

4.感想
イデアが面白い佳作。自分が製作に関わった物が他人にどういう影響を与えるか、が描かれています。兵器開発の技師ワイリーが新技術を入手。それを元に最新鋭の戦車が製造される。しかしその新技術には重大な欠陥が。最新鋭の戦車を操縦する軍人ランドリー。「最新鋭」だというのにとんでもねぇポンコツ戦車で戦場は大騒ぎ。ワイリーとランドリーはどうなってしまうのか?  エディのトーク・表情&ポンコツすぎる戦車が楽しい映画。ドアが外れるワイリーのボロ家、ワイリーが寿司屋で脅迫されるシーンといった「ワイリーの悲哀」にも注目です。

ケイト・キャプショー:『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』『ブラック・レイン』。

(予告編:YouTubeより)

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