「鉄板映画:人気スター映画のブログ」ベトナム戦争で重傷を負った青年が自分を見つめ直す『7月4日に生まれて』、永遠に生き続けるヴァンパイアが半生を語る『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』を紹介します。
『7月4日に生まれて』(Born on the Fourth of July)
1.ストーリー
ベトナム戦争で重傷を負った青年が自分を見つめようとする。
(1989年公開)
2.キャスト
トム・クルーズ(青年)
ウィレム・デフォー(帰還兵)
3.注目のシーン
①主役
7月4日生まれのロン(トム・クルーズ)。スポーツで体を鍛える愛国者。海兵隊に入隊。1967年、ベトナムの戦場へ。
②悲劇
地獄のベトナム。誤射、敵の待ち伏せ攻撃。重傷を負ったロンは劣悪な病院でかろうじて生き残る。帰国したが、「反戦の世論」にいらだち。メキシコで帰還兵(ウィレム・デフォー)と知り合ったり、かつての部下の遺族に罪を告白したり。
4.感想
「青春スター」のトム・クルーズがベトナム戦争で苦しむ青年を演じる重たい内容の社会派映画。トムは役作りのため車椅子で生活したとのこと。戦場の過酷さ、病院での苦痛、生き残った苦悩(「罪」と「虚しさ」)などが描かれています。「反戦」や「政府批判」といった鑑賞する人によって評価が分かれるようなシーンもあります。主人公のロンが「愛国心」と「自分の置かれた状況」のギャップに悩む場面が見所。反戦集会を制圧する警官隊、メディア(ラジオ、テレビ)から流れる当時の野球中継やニュース映像のシーンにも注目です。
(予告編:YouTubeより)
---------------
『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』(Interview with the Vampire)
1.ストーリー
永遠に生き続けるヴァンパイアが半生を語る。
(1994年公開)
2.キャスト
ブラッド・ピット(ヴァンパイア)
キルスティン・ダンスト(少女)
クリスチャン・スレーター(インタビュアー)
アントニオ・バンデラス(ヴァンパイア)
トム・クルーズ(ヴァンパイア)
3.注目のシーン
①主役
インタビュアー(クリスチャン・スレーター)に自分自身について語るルイ(ブラッド・ピット)。生きる気力を失った時期にヴァンパイアのレスタト(トム・クルーズ)と出会った過去。それ以来、血を求めてさまよう存在に。
②キャラ
「人間の心」を持ち続けているため「ヴァンパイアであること」に苦しんできたルイ。ペストが流行する町、少女クローディア(キルスティン・ダンスト)との出会い、1870年にはパリで「同類」アーマンド(アントニオ・バンデラス)との出会い。
③永遠
死なないかぎり生き続けるヴァンパイア。復活したレスタトがルイに報復を企む。
4.感想
トム・クルーズ&ブラッド・ピットの二大スター。そしてアントニオ・バンデラス。トムは「ヴァンパイア」として生きていることを受け入れている「レスタト」。ピットは人間時代に生きる気力を失い、その状態でヴァンパイアとして悩みながら永遠に生き続ける「ルイ」。バンデラスは400年生き続けるヴァンパイア。「生き続けるために力を得ようとするヴァンパイア」と「生き続ける目的が見出せないヴァンパイア」の対立、すれ違いが見せ場の映画。しかしながら、「ヴァンパイアもの映画」にありがちなちょっとしたツッコミどころも。何百年も生き続けていたら「うっかり日光を思いっ切り浴びてしまった」ということはなかったのだろうか? また、何故ヴァンパイアがインタビューなんか受けないといけないのだろう?(誰かに話を聞いてもらいたいほど孤独だった?)。あのカッコいいトム・クルーズが特殊メイクで不気味な化け物になる姿にも注目(かもしれない。見たくない人もいるかも)。「ルイ」を中心としてストーリーが展開される映画。ヴァンパイアの「目」と「生気のない顔」、屋敷や町が炎上するシーン、日光を浴びたヴァンパイア、退廃的なヴァンパイア集団に復讐するシーン、結末が見せ場の耽美な作品です。
(作品情報:各種資料より)
・インタビュアー役は当初リヴァー・フェニックスが演じる予定だった
(予告編:YouTubeより)
--------------------------------------
Amazonショッピングサイトへのリンクです。
7月4日に生まれて ユニバーサル思い出の復刻版 [Blu-ray]