「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『プラダを着た悪魔』(2006年:メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」ジャーナリスト志望の女性が人使いの荒い雑誌編集長の下で働く映画。上司のムチャぶりに新人が必死になって対応する姿が見せ場です。

1.ストーリー
ジャーナリスト志望の女性がファッション雑誌を出版する会社に雇われて・・・。

2.キャスト
メリル・ストリープ(編集長)
アン・ハサウェイ(アシスタント)
エミリー・ブラント(アシスタント)
スタンリー・トゥッチ(デザイナー)
エイドリアン・グレニアー(恋人)
サイモン・ベイカー(作家)

3.注目のシーン
①主役
ジャーナリスト志望のアンドレア(アン・ハサウェイ)。(興味もないのになぜか)ファッション雑誌を出版する会社に求職。とってもオシャレなスタッフたち。ダサい私服を周囲からバカにされてしまうアンドレアだが、なぜか編集長のミランダ(メリル・ストリープ)はアシスタントとして彼女を雇うことに。

②ムチャぶり
人使いが荒いミランダ。出社するとコートとバッグを投げつけるようにアンドレアのデスクに置いたり(「片付けろ」の意)、コーヒーや食事をアンドレアに買ってこさせたり、まだ出版されていない本を入手してこいと命じたり、飛行機が嵐で飛べないのを何とかしろと命じたり。不可能なことまで自分のせいにされて、アンドレアは思わず泣きべそ。

③抜擢
次第に仕事に慣れてきたアンドレア。デザイナーのナイジェル(スタンリー・トゥッチ)の助けもあって、「オシャレな女」に変身。ミランダの指示をテキパキとこなし、パリでの大きな仕事に同行することに。

④異変
目まぐるしく動くファッション業界。新しいブランドの立ち上げ、人事異動・解雇など。あまりの忙しさにアンドレアもミランダも仕事だけではなく、プライベートにも危機が・・・。

4.感想
「働く女」の映画。この「ミランダ」っていうのがなかなかの女。コーヒーや食事をスタッフに買いに行かせ、ちょっとでも持ってくるのが遅いとイラつき、「もう要らない」といった態度。メシぐらい自分で買いに行けや、という気もしますが、ミランダは24時間仕事をしなければならないような忙しすぎるポジションなので仕方がない。そんなミランダにアンドレアは付いていけるのか? 働くことの厳しさを描いた映画。「何でもできる人」でないと務まらないのがミランダのアシスタント。ミランダの下で働くことができるのなら、その人はどこへ行っても通用するそうだ。確かに「経験を積むこと」は「仕事ができる人間」になるには必要なことですが、そんな働き方をしていたら死んでしまう、というぐらいミランダのアシスタントの仕事はキツい(実際、もう一人のアシスタントは事故で死にかけ)。気の毒なミランダ。立場上、休むことができない。忙しすぎてプライベートは破綻。地位を狙う者も。映画的にはアンドレアの「シンデレラ的な変身」が見所ですが、個人的には「休むことが許されないミランダの生き方」に注目。猛烈な女たち。その一方でアンドレアの恋人(エイドリアン・グレニアー)、プレイボーイな作家(サイモン・ベイカー)、肩すかしを食ってしまうナイジェルといった男たちはちょっとだらしない。「もしも・・・こんなキツい上司の下で働くことになったら・・・」といった感じで「自分ならどう行動するか」と考えながら鑑賞するのがオススメの作品です。

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